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「因果=原因と結果」の育つ条件、それが「ご縁」

「縁」は仏教用語です。
「因果」とは「因=原因」と「果=結果」と思っていただいていいでしょう。

よく「因果」は、「種」と「花」にたとえられます。
この花の種をまいたからこの花が咲く。

しかし、現実にはそう単純ではありません。
種をまいても花が咲かないこともある。

花が咲くには、「種をまく」という因は不可欠ですが、そのほかに、気温だとか、土だとか、水だとか様々な条件がそろってこそ「花が咲く」という結果になります。

この「気温・土・水」に当たるものが縁です。
ですから「因果」といっても、「因」の他にたくさんの「縁」によって「果」が成り立つのです。

「因縁」とありますが、元は「因縁生起」なのでしょう。
「縁起」も「因縁生起」の「縁」と「起」を結んだもの。

「因」と「縁」が整ってこそ「果」があるのです。
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縁という言葉
最近こちらのサイトを知って登録し、はじめて投稿します。 私は20代の頃から日本的な(東洋的な)景観に惹かれ、お寺の建造物・庭園・造形物などに興味を持ち、趣味として仏閣めぐりをしているうちに、仏教に興味を持った者です。 これまでのQ&Aを拝見すると、お坊様方の回答の中に「縁」という言葉がよく出てきて、そういえば父方の祖父母(故人)がよく「縁」という言葉を使っていたのを思い出しました。 日本的で趣ある言葉とは思っておりましたが、もとは仏教用語なのでしょうか? ちょっと変わったうちの母が、曖昧な言い方が嫌いなのか、犬猿の仲の姑がよく使っていたからなのか、「縁」という言葉を毛嫌いしてまして・・・。 「縁なんてものはない!魅力のないモテない女が、モテないという事実を認めたくないがために、縁がなかったという言い方に逃げて、実在しない縁というものを捏造した!」という奇抜な主張をするんですよ~^^; 縁は男女の出会いだけではないし、第一、「良縁に恵まれました」を「私の魅力によって良い男つかまえました」と言っては印象良くないですし(苦笑) でも、そんな母はお寺さん・お坊さんを尊敬しているので、もしも仏教用語だったら、それを知らせたら毛嫌いしなくなるかなぁと思いまして。。。
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