hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

死ぬとどうなるのでしょうか

回答数回答 4
有り難し有り難し 105

死ぬと苦しいでしょうか、楽になるでしょうか、その人の生き方次第でしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人は自分の死は体験できません。

先に結論から申し上げます。
「他人の死を知ることはできても、
自分の死は、一生体験することはできません。」
これが答えです。

変な表現ですが「人は死ぬことはできない」のです。
まさか、と思われるでしょうが、以下の内容をよくお考えください。

①今夜あなたが🌙フトンをかぶってお休みになられる時、
「ああ、寝るぞ寝るぞ…」と思って眠りについてみてください。
😩「ムニャムニャ…、あー、眠くなってきた…、zzz…、
zzz… 💤」👈こうなったら寝ていることを自覚はできませんよね?

②では、寝ている時の自分を自覚することができますでしょうか?
👉夢は見たとしても寝ているから自覚できませんよね。

③寝る瞬間のことを自覚できるでしょうか?
👉寝る直前の1秒ぐらい前までは、自覚はあっても寝たら自覚はできませんよね?

🌙布団で眠りにつく直前までは意識があっても、寝てしまえば意識がない。
…と、いうのと同じように、

😇永遠の眠りにつく直前までは意識はあっても、死んでしまえば意識はありません。

死ぬ直前まで、死ぬぞ死ぬぞ…と思っても、生きているうちは絶対に生きているんです。
「死ぬかもしれない、死ぬかもしれない」と思っていても、それを考えられているうちは絶対に!死んでいないのです。それはチャンと生きている証拠です。

よって、今日からこう考えてください。
「他人の死は知ることができても、自分の死は一生体験することはできない」と。
この道理が理解できれば死に対する不安は消えます。

生きている間に死後についていくら考えても、それは死についてアレコレと想像をめぐらしたというだけです。死後の世界について根拠のないコトを言われる人には「あなたは死んだことがあるのですか」と尋ねてみてください。

だから、今日からこう👇明るい希望を持って生きていただきたいと思います。
「死を迎える、その時が来るまで私は絶対に死ねないのだから、その時まではいくら死について考えてもしょうがないので、しっかりと、今を生きよう」と。
苦しいか楽になるか。
死は平等です。格差はありません。亡くなるまでは苦しい、安楽であるか、という差はあります。ですが死によって、一切の感覚から解放され離れるので「苦楽はない」と、私は確信いたしております。

{{count}}
有り難し
おきもち

死ぬと楽になる保証はありません。

死ぬと苦しいです。
苦しんだままの死、残された人の悲しみや自責と後悔、寂しさは、この問答欄をはじめ今までたくさん目にしてきました。

死は自らの味方にはなってくれません。

死ぬと楽になると思いたくなるくらいのしんどさや生き辛さを感じてらっしゃる方からの相談はいつも心配になります。
頭の中ではお辛い気持ちが占める日もあるかもしれませんが、どうか、お体は大切になさってください。

頭の中で色々なことを考えるときも、身体は細胞の代謝を繰り返し、血液を運び、呼吸を続け、傷ができるとカサブタをつくり治そうとし、誰の目を気にすることなくその役割を務めています。
そのことは心の片隅に留めていただけると幸いです。

あまりにお辛いようなら、医療機関や相談機関の活用も選択肢のひとつかと思います。

大袈裟に考えすぎていたら、すいません。

{{count}}
有り難し
おきもち

自分のことはあまり好きじゃない。 でも、だから、せめて自分だけは 自分...
このお坊さんを応援する

「因果応報論・業論」

りい様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

どのようなご意図にて本ご質問を成されるに至られたのかは図りかねますが、仏教は、「因果応報論・業論」を扱います。

下記拙回答におきましても扱わせて頂いております。

問い「悪いやつらが幸せに生き残る時代」
http://hasunoha.jp/questions/32

問い「因果応報」
http://hasunoha.jp/questions/45

仏教に慣れていない初学者にとりましては誠に理解することが難しいとは存じますが、平たく述べますと、「善いことをすれば善い結果となり、悪いことをすれば悪い結果になる」ということであります。

この縁起により成り立っている世界においては、原因や条件を無視して、絶対に結果は成り立ちません。必ず結果には、原因や条件があります。善い結果を出すためには、善いことを行う努力が必要となります。それを怠っていては善い結果は生じません。もちろん、一体何が「善い行い」というものになるのかについては、慎重に考える必要があります。仏教的には、下記問いにても述べさせて頂きましたように「慈悲・利他」を旨として行うことが求められるものであるかとは存じております。

問い「仏教における徳積みとは?」
http://hasunoha.jp/questions/119

「菩提心論」
http://t.co/aSBtLQQI

死後の有り様は、確かにりい様のおっしゃられますように、「生き方次第」であり、それもできうる限りの「善い」生き方が望まれるものとなります。

死後の輪廻においては、(空なる)心(相続)のありようが大きな作用を持つものであると考えられております。無明(根本的無知)・煩悩・悪業などの悪い因を抱えた状態での死後の赴きは、非常に厳しいもの(悪趣世界・・地獄・餓鬼・畜生など)になる可能性が高くなってしまうと言われております。

何とか確かなる「仏縁」により、心(相続)を浄らかに保ちて、死後以降も仏道修行の歩める状態にて、悟り・涅槃へと向けて精進努力して参りたいものでございます。

真なる楽(悟り・涅槃)を得たいと願うのであれば、しっかりと「善い」生き方を心掛けていく必要があるかと存じております。善い行いが積めれますように共に頑張って参りましょう。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

りい様。

貴女様がご質問に有ります様に、「その人の生き方次第で…」死した後は変わります。

川口 英俊 師の仰る様に
「善いことをすれば善い結果となり、悪いことをすれば悪い結果になる」という事ですね。

{{count}}
有り難し
おきもち

色々の悩み事がこの世には沢山有ります。 大学の卒論で密教天文暦法を研究致...
このお坊さんを応援する

「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

有り難し有り難し 3
回答数回答 1

死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ