皆様に大変ご好評をいただき、ご質問が殺到しています。

回答が追いついておりません。お坊さんから丁寧にご回答いただくため質問受付数を制限させていただいております。大変申し訳ございません。

死に損なったような感覚に戸惑っています。

2012年に、胃がんで余命宣告を受けました。
スキルス胃がんのステージ4aなのですが、手術や抗がん剤を受けて、現在は寛解状態です。
宣告された当初は、死ぬのだろうな…と思って、死ぬための準備を着々と進めていきました。
自分の抱えていたもろもろの荷物を整理し、いわゆる終活の準備を整えていたのです。

抗がん剤治療で心身ともにボロボロになり、もうこれ以上は治療を受けないと担当医に伝えて、抗がん剤治療は1年で終了しました。
抗がん剤治療を中断すれば、間違いなく、がんの転移を制御出来ないと医師からも言われましたが、最期ぐらいは自分らしく死んでいきたいと思っての決断だったのです。
実際、抗がん剤治療中に、何度か死にかけたこともありました。
死ぬことに対しての恐怖心は無く、この世の苦しい修行から、ようやくおさらば出来るのだから、死の時を心待ちにしていた自分が居ました。

ところが、がんは悪化することなく、寛解状態に。
死に損なってしまったような感じで、今の私は生きる事に戸惑いがあります。

生きることを、素直に楽しめない自分が居ます。

寛解状態になったとはいえ、術後の後遺症もあるので、日々の体調は上がったり下がったりで、コントロールしきれません。

酷い不眠に陥って、一時期、かなり強い睡眠薬を処方され服用していました。

何かを生み出すわけでもなく、仕事を出来るわけでもなく、一日家に在宅している日々です。
生きていることに、何の意味があるのだろうか?と思うようになってしまいました。

私は、どうすれば良いのか分かりません。
命拾いをしたのですが、自由にならない体と折り合いをつけることが出来ないままです。

こんな状態の私が生きることを許されている。
同じ時期に同じ病気になった知人の多くは、天に召されて逝きました。
もっともっと生きたい!と願って居た方達が生きられず、死ぬ気満々だった私は生き残りました。
罪悪感のようなものも感じています。

自分の心と体のバランスが取れずに、苦しくて仕方がありません。

死ぬことを許されなかった私は、どうやって生きて行くのか、目的が見えずに彷徨っているような感じです。

何か、アドバイスを頂ければ…と思い、質問させて頂きました。

よろしくお願い致します。

老い・介護・看病・病気
有り難し 7
回答 1
回答は各僧侶の個人的な意見であり仏教教義や宗派見解と異なることがあります。答えは一つとは限りません。多くの回答(法施)からあなたの人生を探してみてください。

海女も蓑着る時雨かな

拝読致しました。質問者さんの壮絶な現状に対して軽々しく何かを言う事は憚られるような気が致しますが、何かのご参考になればと思い、記されて頂きます。
松原泰道さんの著書の中に末期癌患者の女性のお話が書いてありました。その患者さんはどうせ死ぬのなら、自分で死にたいと松原さんに相談されたそうです。しかし、松原さんは「海女も蓑着る時雨かな。」と言って許しませんでした。海女さんは海の中に潜るので濡れるのですが、それでも潜りに行く最中に雨が降っていれば、潜るまでは傘をさすという意味で、海とは命を比喩しています。松原さんは女性患者に「人間には役目がある。健康な時にはわからなかった事でも病気になるとわかる事があります。今のあなたにしか出来ない事があります。それをおやりなさい。」と言いました。そして、患者の女性に自死を何度も試みた老女のお世話をするように勧めました。最初は自分の娘ほどの患者女性の言う事を聞かず、困らせたようでしたが、女性患者の症状を知ってからは、生きる事に意欲的となり、患者女性の言う事をよく聞くようになりました。そして、自死を試みる事は無くなったそうです。
質問者さんは現状に戸惑っていらっしゃるように感じます。まずは現状を受け入れてみては如何でしょうか。質問者さんのような経験をされた方はいらっしゃいません。その事を念頭に出来る事を模索されてみて下さい。


質問者からの有り難し - お礼

お忙しい中、アドバイスを頂いてありがとうござます。

今の自分が現状を受け入れられない原因は、幾つか思い当たります。
出来る事を淡々とするしかない事は、自分でもわかって居るのですが、もどかしくて仕方がありません。
あっちもこっちも、何もかも中途半端にしか出来ない自分が、やるせなくて泣けてくるのです。

現状を受け入れる事は、自分を許す事でもあるんだよ…と、緩和ケアの担当医からも言われましたが、私は無力な自分が許せないのです。

もしかしたら、自分を許すことが今生の私の学びでもあるのかもしれないです。

現状を受け入れていく中の1つとして、向き合っていこうと思います。

本当にありがとうございました。

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