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ガンとの闘い

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突然失礼致します。
昨年の1月、乳がんの手術を受け未だ闘病中です。そんな中、同年の7月に肺ガンで母が他界しました。母の肺ガンは4年前に手術をし快方に向かっていたのですが、転移をしなくなりました。亡くなる前の約2ヶ月自宅にて介護をし看取りました。漠然であるのですがその時死と言うものを意識していました。ですが昨年の12月にわたしの骨転移が見つかり、本当の意味で死が身近に感じる毎日です。主治医は今すぐ死に直結するものではないとおっしゃって頂けましたが…やはり余命を意識せざるおえません。
やはり私はバチが当たったのでしょう…もっと母との時間を大切にしていればと後悔するばかりです。
今とても辛いです。どうなるものでもない事も重々承知しております。
ただ…少しで良いので救いの言葉を頂ければと…何卒よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

想念との闘い 事実はこちらの想念とはまるで無縁

病苦とは、身心の病に対して【あらがい】の気持ちを持って、今そうでないことを臆測したり、不安定な心境に陥ることです。
私も先日マイコプラズマにかかり、健康とは程遠い身体なので今も体のアチコチが痛みを起こしています。
病気さまは病気さまで体の中で無私無我に活動をしているものです。善玉菌様も、悪玉菌様も人間の都合とはまるで無縁無関係です。
ですが、的確に病原菌を死滅させることが出来れば助かるでしょうから、がんを治すことを誇りに思っている医師、チームの元で治療されることをお勧めします。
同じ300万円でも誰に払うかで治るか治らないの大きな分かれ道になります。
赤ちゃんですら、生まれながらに病気を抱えています。
いつか死ぬ、という病です。
人類の全てがその病を抱えています。
ですが、それでも無自覚ならば「苦しみ」はありません。
気に病んだ時だけ苦しみが生まれるのだと知ることです。寝ている時は心が抗いません。
がんが治っても、死ぬという病、人間として当然の宿命は避けられません。
私もいつか死にます。
全ての人がいつか死にます。
ですが、有り難いことに死ぬまでは絶対に死は起こりません。だから死ぬ瞬間まで死にません。
死や病を乗り越える方法は、自分の都合の想念を滅却することです。
治すべきは治す。治らなければ死を迎えるその時まで生き切るのみ。
先日松方弘樹さんが亡くなられていたとの報道がありましたが、どんな有名人でもなくなる時は一人静かに寂することを物語っておられます。
病気も健康もこの授かっている心身の上の一時の一様。
あなたの10キロ圏内に今日にでも死を迎えるもっと重病な方もおられるでしょう。
同じ「ガン」の人がこの世に数十万、数百万人おられる中で、あなたがせめて暗い気持ちで過ごしたいか、穏やかに過ごしたいか。
穏やかに過ごされるためには、この身心というものが無我であることを悟り、自分の願いや求めとは無縁な活動をしていることを坐禅や心を鎮めることによって明らめるのです。
外に冷たい風が吹き、あたたかな日差しが注がれている。
それを意識し始めた途端にその事が気になり始める。
すると、がんのことを気にする気持ちも離れていく。
「ただ」それがその通りにある。
すべての「それ」はこちら側の「わたくし」とはまるで無縁に存在し、働いています。
「それ」にすべてをお任せてしてみてください。黙

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おきもち

お母様のことはお悔やみ申し上げます。
ご自宅で最後まであなたがそばに居たのでお母様はさぞ嬉しかったことでしょう。
南無阿弥陀仏

ところで、死というのは永遠のお別れではありません。次に会うまでのしばしのお別れです。
天国や浄土やあるいはどこかの世界でまた会えるのです。
そのことを心に留めておいてくださいね。
お釈迦様ならこう言うでしょう。
悲しむことはない。記憶にはないでしょうが、あなたはお母様の娘として今まで何度も産まれてきたのです。そしてこれからもいつの日か再びお母様の娘として産まれてくるのですから、と。

さて、いつかまた会えるとはいえ、今ここに生きているのですから、病が気になるところです。元アナウンサーの小林さんも同じ病と戦っていますね。彼女も骨に転移していると記事にありました。ネットで調べてみると、運良く転移が骨までで収まっている例もあるようです。
ですから、主治医とよく話し合って、適切な治療をしてもらい、他に転移しないようにしたいです。あなた自身も既に色々取り組んだと思いますが、免疫力を高める食事や運動を心がけてくださいね。呼吸も腹式呼吸を意識して、入浴などでお腹の体温を下げないようにしましょう。テレビ番組などは笑える番組がいいですよ。笑うことでも免疫力が上がるそうです。

生きている限りはできることをやっていきましょう。
なお、骨に転移すると骨折し易くなるので、もし行きたい観光やコンサートなどあるなら、骨折などの怪我の無いうちに行きましょう。

乳がんになることはバチではありません。人間として女性として産まれてきた為であります。
病を後悔するのではなく、たとえ短い時間であったとしても、この世に人間として、お母様の娘として産まれてきたことを喜びましょう。
これまでの人生を後悔するのではなく、これからの人生に一つでも多くの良い思い出を作ってくださいね。

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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念仏すれば極楽に往生できます

南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えれば、誰でも極楽浄土に往生することができると、浄土宗では考えます。
なので、南無阿弥陀仏と称えてください。
あなたの人生はハッピーエンド確定します。

念仏を称えるときは、この念仏が人生最後(臨終)の念仏かもしれないと考えてください。
念仏を称えて人生を締めくくれたら、必ず阿弥陀仏に救われますから、人生に悔いなし!です。
で、結果的に今日も生き延びた、明日も生き延びたなら、その分、毎日の念仏の功徳で心の修行を積めたのだからラッキーだと思ってください。
生きるも死ぬも、念仏していれば問題なし、なのです。
なむあみだぶつ

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

丹下覚元様、聖章様、願誉浄史様、早速の返信有難うございました。どれも私にとって有難いお言葉ばかりです。目の前の事ばかり気にし、怯え悲しむばかりでしたが、少し、ほんの少し前向きなろうと思います。考えるとまだ涙が出ますが先ずは一歩づつ!
家族の前では努めて明るく振舞ってはいますが、どうしても1人になると考えてしまっていました。
気持ちを掃き出せて、いえ掃き出させて頂き有難うございました。
いつかは死ぬ…その日まで生き抜こうと思います!亡き母も最期まで頑張って生き抜いたんですから!
本当に有難うございました。

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

有り難し有り難し 22
回答数回答 1

癌になってしまったようです。

先日受けた健康診断で、子宮がん検診の結果がどうやら癌確定のようです。 クラス5、悪性 扁平上皮癌などと書いてありました。 要精密検査という事でまだ最初の検査しかしていませんが、自分ではこの段階でも確実と思っています。浸潤という言葉もありました。 まだ何も見えていない状況ではありますが、息子達や親きょうだいにいつ、何と言ったら良いのか困惑しています。 うちは母子家庭で、今は16歳の次男と二人暮らしです。 正直、言いたくないです。ショックを受けるだろうし、私の事で心配や不安など精神的ダメージを与えるのが嫌です。 特に親には過去にかなり迷惑や心配をかけたので、70歳過ぎた親に今になってまた負担をかけたくありません。 そして、一番近い存在の息子達にはいつどう伝えたら良いのかわかりません。 長男は社会人になって離れていますが、母子家庭で苦楽を共にしてきたので、自分が今頑張れているのはお母さんのお陰だと、感謝してくれたりしています。なので、とてもショックを受けると思います。 次男は少し生きづらい性質で、発達障害の診断があり、中学も高校もうまくいかず、今は高校を休学して家でずっとスマホの毎日を過ごしています。 この状況の次男との毎日がストレスであったり一番の悩みではあったのですが、自分は40代半ばなので、まだしばらく面倒見ながら成長を待つしか無いのかと思っていました。 しかしまさかこんなに早く、自分が何とか出来なくなるかもという状況が来るとは思っていませんでした。  気持ちが弱い子なので、希望も持てずに過ごしている今、更に私が癌だとか入院するなどなったら、もっと自分の人生に失望してしまうかも知れません。   私自身、体調不良もなく考えてもいなかった事なので、とてもショック‥なんだと思います。 家族に何て言ったら良いのか、この先次男がどうなってしまうのか、もう、この結果を見なかった事にしたい気持ちです。 これから私はどういう思いで進んでいったら良いでしょうか。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ