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人生の受け止め方

夫の事で質問します。
夫は発達障害です。
子供の頃から生きづらさを感じることはあったようなのですが、発達障害と診断されたのは大人になってからです。

診断されたことによって、生きづらさの原因が分かり納得した部分と、親に対する恨みのようなもの(遺伝や育った環境によるため)が強くなったそうです。

もともと、生きたいわけではなく、死ねないから生きているとよく言っているのですが、身体も弱く心も弱いため、気持ちが不安定な時は、ただ生きているのでさえ苦しい。なぜ自分はこんなに苦しい人生を生きなければいけないのか、早く終わりたい、と口にします。

以前入院したことがあるのですが、その際痙攣を起こし、意識不明になりました。私が近くにいたことで、発見が早く、処置できたのですが、あの時そのまま死ねたら良かった、なぜ、そのままにしてくれなかったのか、自分の気持ちを汲んでくれていない。と事あるごとに言います。実際、退院後は、あの時自分は死ねたかもしれないのに、という思いに苛まれるようです。

夫はこんなに苦しい人生にした親と私に対して、どうしても恨んでしまう、と言っています。
親や私は夫にどのようにしていったらよいのでしょう?

また、夫はどのように自分の人生を受け止め、生きていったらよいのでしょう?

生きる意味
有り難し 16
回答 2
回答は各僧侶の個人的な意見であり仏教教義や宗派見解と異なることがあります。答えは一つとは限りません。多くの回答(法施)からあなたの人生を探してみてください。
回答僧

けんじゅ

「頑張ったね」「つらかったね」と共感してあげること

ともぞう様
こんにちは。拝見させていただきました。

ご主人の発達障害と「生きづらさ」についてのご相談ですね。ご主人の・・というよりはそういうご主人の態度や言動についてともぞうさん自身がどのように受けとめて寄り添っていけばよいのかというのが本当のところなのかなと思いました。受けとめたいと思いながらも相手が毎日同じだとどうすればよいのかわからず「正直聞いてるこちらが死にたくなってくる」という気持ちがあっても自然かなと私は思っています。私たちは仏様ではなく人間ですからね。

「死にたい」というのは、愛されたい、共感してもらいたい、受け入れられたいという気持ちが強く、なおかつその気持ちが表現できない時にでてきます。あるいは、ずっと我慢してきた怒り、憎しみの場合もあります。ただ怒りも憎しみも結局は愛されたいの裏返しです。「さみしかったのだ」という気持ちには自分自身で気づくしかありません。自分の思いの中の理想の自分で今の現実の自分を裁いている限り生きることはつらいでしょう。なぜなら自分の人生を生きていないからです。自分の気持ちを汲んでいないのは実は自分自身なのです。

ともぞうさんは今のままのご主人で良いという所から始めるのが良いかなと思いました。「一緒にいると楽しい」「何もしなくても私は嬉しい」という言葉をお伝えすること。「私は生きていてほしいと思うから行動する」で良いと私は思いました。夫婦として「ないもの」ではなく「あるもの」を数えること。

ともぞうさんのような方が近くにいてくれる幸せに気づくことが出来れば良いのですけどね。余計なお世話ですが・・本当にともぞうさんが愛情ではなく見捨てられない気持ちだけで一緒にいてつらいなら、別れることもいけないことではないと思います。しばらくは幼い子をあやすように「そのままを認めてあげる」期間が必要なように感じました。一人で抱え込まずまたハスノハで思いをぶつけてくださいね。合掌

アスペルガーのメソッド

ともぞう様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

ご主人様の発達障害のことで色々と悩まれてお苦しみのご様子・・誠におつらいことでございます。

同じく大人になられてから発達障害の診断を受けられた方が、真摯に当事者の立場で綴っておられるサイトがございます。

アスペルガーのメソッド
http://asperger.hateblo.jp/

現在では症状も寛解されておられるようです。

この方のように、諦めずに治療に取り組むことで、生きづらさを少なくすることはできるのではないだろうかと存じます。

また、下記の問答では「エピジェネティクス」について述べさせて頂いておりますが、遺伝子変異は皆抱えているものであります。ただ、少し組み合わせが悪くて、それが悪く作用してしまったり、外部要因によって悪さが出てしまって、そのような症状になっているところもあります。

問い「マイナス思考が過ぎるのでしょうか。」
http://hasunoha.jp/questions/15919

ですが、食生活に気を付けたり、代謝機能や神経物質を薬やサプリなどでしっかりとサポートすることにより、症状を和らげたり、治すことはできることがあるのではないだろうかと存じます。

遺伝子変異のことは誰にでも言えることであって、あまり親御さんへと恨みを持たれても、やはり既に詮無きことでもございます。

できれば、うまく付き合っていけるように、少しでも寛解を目指してできることに取り組み、そして、ご夫婦、お互いに支え合って、助け合って、より良く幸せにお過ごしを頂けましたらと存じます。

川口英俊 合掌


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