私はFAX指導と電話フォローの塾をしています。今年は卒業ということでその塾をやめなければなりません。
担当の先生とは毎週木曜日の電話で10分程度話しています。先生と話すのはとても楽しいのですがあと3回で終わりとなるといつも涙が出てしまいます。
受験があってこんなことを考えるのではないのですが、気づいたらいつもこのことを考えてしまいます。
どうしたらよいのでしょうか。
また、なぜ出会いには必ず別れがあるのですか。
わかりにくい文章ですみません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
未来永劫、いつまでも会えるなら、きっと人は怠惰になります
いつでも会えるから、謝るのは今じゃなくていいや
いつでも会えるから、感謝を伝えるのは、またでいいや
その気になればいつでも会えるから、いま会う気にならなくてもいいや
………人は怠惰になります
でも、
電話の間しか話せないから、限られた時間で限りなく一生懸命になれます
あと3回しかないから、今までの全部が駆け巡ります
卒業するから、先生から頂いた全てがまばゆく輝きます
別れるがあるから、出会いに熱が通う………
その出会いの中に通った熱が、あなたの中に通う生命力です。
生物が誕生して何億年…想像しても想像できない時の長さを、
たった数年や数十年の、わずかな時の熱が繋いできました
その大きな大きな生命力の流れに、お坊さんは手を合わせます
両の手のひらに感謝と敬意を乗せて、そっと手を合わせます
そして今日を、明日を生き抜く力とします
悲しければ悲しくて良いんです
涙が溢れれば溢れさせれば良いんです
そこに感謝と敬意を載せて、先生にありがとうと伝えてあげましょう
そうすれば、きっと時の満ち引きがあなたに
心地の良い、澄んだ流れをもたらしてくれるでしょう
わかめ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
仏教的にも申せば、「不会、不別」となりますが、難しいので、あえてご説明は辞めておきます。
それよりも、「一期一会」。
同じ瞬間はなく、無常なる中では、全ては、その時限りとなります。
同じ瞬間は二度とありません。
二度とない瞬間の連続・・瞬間瞬間を大切に大事に、意義あるものとして参りたいものとなります。
まあ、辞められてからもOBとして、たまに近況報告や相談をなさられても良いのではないだろうかと存じます。
川口英俊 合掌
ありがとうございます。
今別れがあるのは生きるためなのですね