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長期旅行等で勤行を休まざるを得ない時はどうすべきでしょう

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たびたび神経質な質問をして申し訳ありません。

阿弥陀様、お不動様、三面大黒天様をお祀りしています。
勤行は原則、毎日行なうものと聞き、その通り実践しております。

しかし出張や里帰り、旅行等で家を数日あけざるを得ないことがあります。
あるいは病気になるかもしれません。

仏様は怒ったりはしない。
しかし天部の神様は、怒ったりはしないが、失礼にあたる。
と聞きました。

ある人(在家)は、理由をお話しして旅行に出れば、まったく問題ないと言います。
また別の人(’在家)からは、あらかじめ勤行を休むことが分っている場合、「拝み溜め」をした方が良いと聞きました。つまり2日休む時は、前の日に休むぶんを合わせ3回勤行するべきなそうです。そしてこれは外出前に前もって行うのが原則と聞きました。

可能な限り、私は「拝み溜め」をしています。
ただ「拝み溜め」の場合、1日2日の短期旅行の場合は良いのですが、1週間以上の長期旅行となると、少々大変です。
また急な出張等で時間が無い場合もあり得ます。
こうした場合、どうすべきなのでしょうか?

よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご質問読ませていただきました。

私は浄土宗僧侶ですので、その目線から言うと
南無阿弥陀仏のお念仏は
『行住座臥』のお念仏であると宗祖法然上人はおっしゃっています。

行は歩行中
住は留まっている時
座は座っている時
臥は横になっている時

簡単にいえば
いつでもどこでもいい。
ということです。

おまつりされている御本尊様の前に座っている時だけが勤行ではありませんよ。
旅行の移動中の電車の車内で自分にだけわかるような声でお念仏。ウォーキングしながらお念仏。
おトイレ中もお念仏。

大いに結構。ということです。

お不動様や三面大黒天様の御信仰がどのような教えか詳しく存じあげないのでわかりかねますが、

私は同じだと思いますよ。

神仏はここでしか拝むな!とか1日も決してあけてはならない!とか決しておっしゃることはありません。

kentarouさんの都合も重々ご承知でしょうし、いつも通りはできないけれど、できる場所でやればいい。できなければ帰ってやればいい。

仏心は大慈悲心です。

大慈悲心を持って見守りたもう仏様である。
ことをいただいて、ゆったりと仏道を共に歩みましょう。

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携行用を調えられる

kentarou様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

拙生の場合となりますが、昨年にチベット密教の無上瑜伽タントラの灌頂を拝受したことにより、密教のお勤め(主には六座上師瑜伽と灌頂成就法の実践)の義務が毎日ございます。

先月に灌頂後に始めて宿泊を伴う出張がございましたが、その際には、携行用のご本尊様、上師の御影(写真)と共に、携行用にコピーしてある六座上師瑜伽次第と灌頂成就法次第を持参してお勤めを致しました。

もし、義務ではないものの、どうしても気になるようでしたら、携行用の御影と携行用のお勤め集を作られて、持参なさられて、ホテルで就寝前など空いた時間を利用してお勤めをなさられると良いのではないだろうかと存じます。

ご参考まで。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

大乗 様
ありがとうございます。
行住座のお念仏、勉強になりました。
私は、「形式」にちょっとこだわり過ぎるようで、これも煩悩なのでしょうね・・・
阿弥陀様には、旅先でお念仏をしようと思います。
ありがとうございました。

川口 英俊 様
ありがとうございました。
調べてみましたところ、天部の神様も懐中仏があることが分りました。
在家の身、あまり形式に捕らわれないようにしたいと思いますが、気になるようでしたら、旅先での勤行もやってみようと思います。
ありがとうございました。

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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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