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餓鬼とはどういう生き物なのですか?

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わたしは、統合失調症という心の病気を抱えています。
毎日のように、いろいろな男の人と女の人の声や顔が聴こえて見えたりします。すごく不便です。
心療内科の先生は、「統合失調症は脳の病気です」っておっしゃいました。
わたしは、納得はしたのですが、医学以外のことも調べてみようと思って、「霊障」関係の本やサイトを調べました。
結果は、なんだかわからなかったので、仏教のお言葉に救いを求めたいと願うようになりました。
hasunohaを知る前に、ある仏教のサイトを見たのですが、そのサイトに、「霊障」は「餓鬼がしていること」っていうお言葉がありました。
わたしは、そのサイトに書かれていた餓鬼についての内容を読んだのは読んだのですが、みなさまのお話を聴きたいって思ったので、ご質問いたします。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

餓鬼とは、迷える人つまり

私たちのことでしょう。
事実から離れ思考を真とかんちがいし、悩み苦しむ私たちの姿そのものではないでしょうか。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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餓鬼とは、餓鬼心。餓鬼の様な自分中心で身勝手な心。

通訳いたしますと、

餓鬼とは、人間が誰もが有する自己防衛エネルギー。
そのエネルギーが過剰に働くと、エゴになる。自己中心的なエネルギーになる。
その結果、自分中心なものの見方になる。
自分中心なものの見方になるので、相手が善意でやって下さったことでも、
「きっとコイツは何か企んでいるに違いない」という自分勝手なものの見方を生み出す。
物事を歪めて見る。枉げて観させる。
そういう心の作用を餓鬼という。
事実に対して自分中心の思いを重ねてみるようになる。
そうすると霊障というものがあたかもあるかのように思う。
餓鬼という言葉を聞いて、そういう動物がいるんじゃないかと思う。
そういう事実を曇らせる働きがが餓鬼、すなわち餓鬼心なのです。
その結果、事実をありのままにみさせなくなる。
常に自分の思いをそこに塗りたくって観るようになる。
その結果、考え事の世界に深く入り込み、常に物事を眺める時、自分の考え事のフィルター越しに観るようになる。
その結果、統合失調症になる。
つまり、事実という真実のフェイスに、餓鬼は思いのメイクを塗りたくる。
そのメイクを剥がせば、事実はすっぴんになる。
そうすると統合失調症は根柢から治るのです。

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幽霊は餓鬼の一種です、というと

餓鬼についての一般的な説明は、ウィキペディアなどをご覧ください。よくまとめられていると思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%93%E9%AC%BC

さて、タイトルでも述べたように、幽霊は餓鬼(幽霊イコール餓鬼なのではなく)の一種です。これが非常によく餓鬼の特徴を示していると思います。

まず、斬っても斬れません。お岩さんを思い出してください。世之介が刀で斬ってもきれませんね。何故かというと幽霊の体は私たちと違い、イメージみたいなもので実体に乏しいからです。幽霊に足がないのも実体的な肉体がなくぼんやりとしたイメージみたいな存在だからです。

では、どんな存在なのかというと、「うらめしや~~」という言葉が餓鬼の一種である幽霊の特徴をよく示しています。貧しい心を主体とする身体はイメージ以上のものではない存在です。

さて、その心の貧しさはあまりに苦しい境界なので自分で改めることはできないので、誰かに助けを求めることになります。幽霊に恨みを買う覚えがないのに、取りつかれているように感じておられるのだとしましょう。それはたたられているのではなく、あなたに助けを求めているのです。あなたは心優しい人なので助けてくれると思って、幽霊が「たすけてくれ」というサインを送っているということです。

どうすれば助けられるかというと、「私にとりついている幽霊さんが、どうか幸せになりますように。苦しみから解放されますように」と願い、念じてあげればよいのです。そのとき、幽霊は、「自分のことを思ってくれている」と心に喜びが生じ、同じくイメージの世界である天上界にすぐさま生まれ変わることができます。

人間や畜生は実体的な身体を持っていますから、すぐに境界を変えることはできませんが、身体がイメージにすぎない幽霊から天上界でしたら、心のありようが変わればすぐ生まれ変わることができます。

以上は藤本晃博士の本の受け売りです。仏教の教えからすると理にかなっています。特定の幽霊だけに限らず、生きとし生けるものの苦しみが除かれ、幸せになるよう願い、念じることにより本当に多くのものたちが救われるのだということです。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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「霊障」へと向かうよりかは・・

ルル様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「統合失調症は脳の病気です」・・

拙生は医者ではありませんので、専門的なことは正直分かりませんし、あまり無責任なことも述べれませんが、原因の探索が「霊障」へと向かうよりかは・・ということについて述べさせて頂きたいと存じます。

仏教では、あらゆるモノ・コトには、必ず、その結果へと至るための因縁(原因と条件)があると説明致します。

「因縁無くして、結果無し」(小泉元総理みたいな言い方ですが・・)でございます。

ですので、ルル様が統合失調症にて苦しまれていることにも、もちろんその因縁が必ずあるはずです。

問題は、その因縁について、超常現象的なこと、神秘主義的なこと、証明・エビデンスの無いことで考えてしまうのは、あまり宜しいことではないのではないかと存じております。

そのお医者さんは、確かに「脳の病気」とおっしゃいましたが、それはあくまでも直接的原因となっていることではないかとお察し申し上げます。

では、その脳の問題はどうして生じたのか、ということにも、当然にその因縁があるはずです。それを少し探られてみられることをお考え頂けましたらと存じております。それが、完全にもはやどうにもならない、例えば遺伝的な根本問題や脳器質的な問題であるならば、治療が難しいことになるでしょうが、そうでなければ改善の余地は十分にあり得ることとなります。

複雑な脳の働きについてのことは専門外ですが、脳神経回路の働きや免疫的な働き、ホルモン・分泌についての働き、また、メチレーション機能に関しての働きなど、何らかの脳神経物質についての阻害要因が、統合失調症という症状をもたらせてしまっている可能性がございます。

それが食べ物や外部要因等による影響や、あるいは遺伝子変異(スニッブ)によりメチル化経路(遺伝子発現の調節、タンパク質の機能調節、RNA代謝など)における異常が影響している可能性など、色々と考えることがまだまだございます。

どうにかその要因が分かれば、きっと改善、根治の可能性もかなり高くなるのではないかと存じております。

「霊障」についてよりも、もう少し医学的・生体的な働きに関することについてお調べを賜れましたらと存じます。

善処を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

餓鬼とはどういう生き物なのかがよくわかりました。
邦元様。ありがとうございます。

またまた餓鬼とはどういう生き物なのかがよくわかりました。
すべては自分の心からですね。
これからはメイクを剥がしてすっぴんの心で人生を生きていきます。
丹下覚元様。ありがとうございます。

ウィキぺディアで餓鬼の説明を見ました。
たくさんの種類の餓鬼がいるんですね。
驚きました。
わたしも自分の心を磨きながら、幽霊が天上界に生まれ変われるように願い念じていきます。
それと、生きとし生けるものの幸せを願い念じていきます。
藤岡俊彦様。ありがとうございました。

藤岡俊彦様。何度もすいません。
お礼のコメントの最後のごあいさつが、わたしの気持ちの中でのことなのですが、なんとも失礼に感じましたので、いまここで改めてお礼を申し上げたいのですがよろしいでしょうか?
すいません。
改めまして、お礼を申し上げさせていただかせていただきます。
藤岡俊彦様。ありがとうございます。

わたし、実際的なことが苦手で、いままで脳の専門の病院へは怖くて行かなかったんです。
川口英俊様のお話を聴いて、勇気をだして脳の専門の病院に行ってみようと思います。
それと、医学的・生体的な働きのことも調べてみます。
川口英俊様。ありがとうございます。

「病気と向き合う・看病」問答一覧

父が倒れました。私の心の持ち方について。

父が脳梗塞で倒れました。4日目の今、あまり良くない状況です。お医者さまからは最悪な場合のことも言われましたが、とにもかくにも急性期の今は「わからない」のだそうです。 もう医療の力と父を信じるしかありません。コロナ禍の余波を引きずって、面会は制限をかけられているのと、父は不安定な状態(急性期)なので病棟へは行くことができません。毎日不安です。お医者さまからは「何かあったら連絡する」と言われており、今のところ連絡は来ていません。 母は15年前に亡くなり、父は一人暮らしでした。私は結婚していましたが離婚して、同じ市内で父とは別に住んでいますが頻繁に連絡を取り、最近は一緒に出かけたりもしていました。近々旅行も一緒に行こうと計画もしていました。 そんな矢先の病気です。 私自身、自分の気持ちに没入していき不安の海に自分から飛び込んでしまうタイプで、毎日ひとりでいると突然不安が襲ってきます。友人や職場の同僚に吐き出したりしてなんとか保っています。 父が父ではなくなった姿や、その先にあるかもしれない父の死、その後のこと、父のやりきれない気持ち、いろんなことを考えて想像して苦しくなります。父がこれから楽しみにしていたことなどが一瞬で断ち切られ、いろんなことができなくなってしまう未来が待ち構えているのかもしれないと考えるだけで、父がかわいそうだし私もそんな父を受け止められるのか不安です。 わからないことは考えず、今を生きることを大切にしないといけないのはわかっていますが、どうすればその境地に行けるのかもわかりません。  来週hasunohaさんの個別相談を申し込んでもいますが、居ても立っても居られず書いてしまいました。

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精神科をまた受診したいけど怖いです

文字制限のため、読みにくいかもしれません 15年以上、精神に不調を抱えています バセドウ病のせいかと思い、内科で相談したら、精神科に相談した方がいいと言われました しかし、過去に2度精神科を受診しても、特に治療はして貰えませんでした 母を通して伝えただけで、自分の言葉で伝えられなかったのが原因かもしれません 最初の所では投薬は無く、カウンセリングも、悩みを話すというよりはただ人と話す練習をするだけでした なかなか改善せず、やる気が出ないと相談すると、『ならこれ以上続けても意味が無い』というような事を言われ、やめてしまいました 次の所では、どうしたのか聞かれて全く話す事ができずにいると『以前の病院に通院すればいいのでは』と言われ、そのまま帰されてしまいました そんな事が連続したため、精神科に行くのが怖くなり、10年以上放置してしまいました 最近心理検査を受ける流れになり、異常無しで終わりになりました ですが、苦しい状態が続いているので、改めて精神科を受診したいです しかし、また何の異常も無いですと言われたら、と考えると不安です それに、心理検査で異常無しと言われた後、同じ病院で受診の予約をしていいのかどうか分かりません 母に相談したら、最初の病院で薬を出す程じゃないと言われたし、と微妙な反応をされます 普段から信頼している母ですが、精神科の受診に関しては、そこまでの事では、と言いたげで意見が食い違います あと、雑談? をするような場所に通っており、それとは別で引きこもりの相談も乗ってもらっています だからそれで十分じゃない、と母は言うのですが、やはり精神的な苦しさは解消しきれていないと思っています それに、その二ヶ所はどちらも優しく話して下さるのですが、どうも上辺で取り繕ってしまう感じで、自分の胸のうちを曝け出せている気はしません また、精神の不調をずっと抑え込んできたのを『以前より困ってなさそう』と捉えられている気がします それは違うと思っていたのですが、二件の精神科の結果と合わせて、本当に私は精神病のフリをしたいだけなのかも、と思えてきてしまいました 平気なフリをするのに慣れてしまった気がして、上手く伝えられる自信が無いです このような事を相談しても、皆さんを困らせてしまうでしょうか でも、どうしたらいいのか、私にはもう分かりません

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原因不明

お世話になっております。 3、4ヶ月前から不調があり、内容的にもあまり人に話せずストレスでメンタルも落ち込んできてしまっているため、 こちらで相談させていただきます。 不調の症状としては下腹部に痛みや痙攣があり、専門の病院にも行ったのですが異常はないと言われてしまいました…… ですが症状としてはとても不快で、何より仕事上一日座っていなければならないため、仕事に集中しづらくもあります。 この症状が出始めた頃にネットで色々調べ、ある病気を見て自分もそれなのではないかと酷く怯えていました。 もしかしたらそれが過度のストレスで症状を悪化させたのかもしれません…… ちなみに何かに集中していたり、友人と楽しく話したりしている時には症状は出ないのですが、 やはり気にしすぎなのでしょうか…… (頓服の精神薬を飲むと落ち着きます) 4か月前ほどに新しい職場に転職し、通勤時間が長いこともストレスの原因なのかもしれませんが、 症状がある部位が相談しづらい部位であり、病院でもあまり聞いた事のない症状との事だったのでとても不安です。 ここ最近は体のこと以外に様々なことが不安になってしまったり、 心配してくれる友人もいるのに孤独感を感じてしまっています。 このような不安な気持ち、パニックになってしまった時などに気持ちを落ち着かせたり、 前向きになれるような方法がありましたら 教えて頂きたいです。 (自分では深呼吸をしたりしています。) これが引金となり、他にも過去の事を思い出したりしてしまい毎日がとても不安で、気持ちが沈んでいることが多く辛いです…… 読みづらい文章で申し訳ございません。 よろしくお願いいたします。

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半年間も続く息苦しさ。助けてください。

私は30代の男です。 朝起きてから寝るまで、息の吸いづらい感じがずっと続きます。 ひどいときは横になることも、座っていることもできず、立ったまま過ごすこともあります。 血中酸素を測定しても低いわけではなく、呼吸苦という自覚症状だけがあるのです。 上記の症状がもう半年以上も続いています。 最初は身体の症状だけでしたが、病気が長引くに連れ、精神をも蝕んできました。 不安や鬱症状もでるようになりました。 病院はたくさん受診しました。 呼吸器科はもちろん、総合内科、循環器科、消化器科、耳鼻咽喉科、整形外科などをまわりましたが、 これといった原因はみつからず、 それでもあらゆる病気の可能性を疑い、薬を何十種類も試しましたが、どれも効いたものはありませんでした。 最終的には精神科に回され、抗不安薬を服用していますが、 大きな改善は見られません。 東洋医学の整体や鍼、漢方薬も試してもらいましたが、同じく改善はありませんでした。 これまでの人生で、不摂生もしておらず、こうなってしまった心当たりもありません。 幸い、妻や両親には恵まれ、 手厚く看病してもらっています。 励ましの言葉も毎日かけてくれます。 身の回りでやってほしいことは全てやってくれます。 しかし苦しいものは苦しいのです。 西洋医学、東洋医学もだめで、 最終的にここにたどりつきました。 身体を変えるのは無理かもしれませんが 、仏教においての心の持ち方を教えていただきたいのです。 仏教を学ばれたお坊様がもし私の立場になったら、どのように行動するのでしょうか。 どうか私に知恵をください。

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病気は私に何を伝えようとしているのか

53才女です                                                  46才を過ぎた頃から原因不明の病気が続きます                                      疾患履歴 糖尿病、脂肪肝、うつ病、 パニック障害(精神障害2級)                    46才ごろ自宅で動けなくなり入院 地元の大きな病院の脳神経外科でいろんな検査をするが原因が分からず歩けないまま自宅に帰らせられる 車椅子生活になり車の運転も出来ず仕事をやめざるを得なくなる                   その後→薬剤過敏症アナフィラキシーで二度入院 一度目は呼吸困難で意識不明になりICU入院(もう少し遅かったら死ぬところだったと先生に言われる) 二度目は自宅で突然顔が腫れ上がり呼吸が苦しくなり救急車を呼ぶ→掛かり付けの病院に入院→また先生に死ぬところだったと言われる                                   特発性大腿骨頭壊死症  難病指定、両足とも壊死 左足は2023年人工股関節置換術をうける  後遺症で大腿神経麻痺→両足とも立ったり歩いたりが困難になる→リハビリ中                  菌血症→2024年1月4日自宅で意識不明 救急搬送→40℃発熱インフルとコロナ陰性 特定個室入院(24時間観察)→翌日目を覚ます意識混濁、味覚障害、めまい、排尿困難、 左耳が聞こえなくなる 急性中耳炎で鼓膜切開 現在(2/5)も左は聞こえません             次々と病がやってきて、死にかけることが度々あるのはなぜでしょうか? なんとなく神様が私に何かを伝えようとしている気がしてなりません            悔い改めるところがあるのか、何かやらなければならないことがあるのか、他の何かなのか、私には分かりません どうか教えてください

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ