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二度と何にも生まれ変わりたくありません。

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なんとしても親には「報い」を、妻には「恩」を与えたいと思っております。たが、もう二度とこのような異常な境遇を経験したくはありません。輪廻転生というものがあると聞き及んでおります。もう二度と何にも生まれ変わらないためには、今後何をすべきでしょうか。念のため申し上げますが、今の「生」は、天が許してくれるまで、全うはします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死ぬまでに成仏すれば輪廻から解放されます

成仏とは悟りを開くことではありません。
なんでも許したり恨まないことでもありません。
お題目を、我も唱え他にも勧める姿、これが成仏の姿です。
仏はみな南無妙法蓮華経を末法の人々に唱えさせようとしています。
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仏は輪廻しません。従って南無妙法蓮華経と唱え、人々に南無妙法蓮華経を聞かせ、わずか一人にでも南無妙法蓮華経を唱えさせることができれば輪廻しない仏となり死後は何者にも生まれ変わることがなくなります。

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「平等」という嘘を信じるな。 仏はこの世が不平等であり辛苦から絶対に逃れ...
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安心してください。今しかありませんよ。

奥様には感謝していて、ご両親には恨みを持っているというとらえでいいでしょうか。
これまでの人生、様々なことを親の責任や境遇のせいにして生きてこられたのでしょう。
しかし、よくよく見れば、あなたの中で全て決断し行動しているはずです。

全て自分の中で起きている問題です。ですから、自分次第で問題にならなくなります。

輪廻のことですが、生まれ変わる先のことを今考える必要はありません。あなたは今のあなた以前のこと前世を知っていますか?
本当にあるかどうかわからないことで悩む必要はありません。現実は目の前のことのみ。
過去も綺麗さっぱりないです。
ご両親とのことも、もう記憶にしかありません。取り扱う必要がないのです。

目の前の奥様お子様を大切にしながら、思いを生きるのではなく、今の現実を地に足つけて、しっかり生きることが救いの道です。

安心してください。今しかありませんよ^_^

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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サード・オピニオンでいいから

丁度いい塩梅に、禅の方と法華の方がご回答くださっているので、第三の見方として私からも(ちなみに浄土宗です)。ただ弁証法ではなく、並列ですので、そこはお心得ください。
まずは、気持ちのお若い方だなぁと感じました。私たち浄土宗では、「人はみな凡夫。欲望を抱えたまま生き続けなければならない。要は大したことない」という自己認識が出発点です。そこから見ると、「何としても」とか「もう二度と」という文言は、大袈裟だなぁ、という事です。相手が報いと思うか・恩と感じるかは相手の世界ですので、あなたが何をしても、あなたが企画した通りに通る可能性は100%ではありません。そこ、大丈夫ですか?
このhasunohaにはプロフィール欄があって、その最後の項目は「私の煩悩」とあります。「煩悩」とは?何となく「悩み・願い」と捉える方もいらっしゃるでしょうけれど、仏教ではこれ、「本人のコダワリ」であって、「成仏への差し障り」なのです。つまり、そこを捨てる事が成仏の道です。
もちろん、本気で問いを起こされているのでしょうけれど、実は、そのコダワリ自体が輪廻コースなのですよ。例えば奥様に指輪を買ってあげる。でも、それで充分ですか?どこまで行けばいいのですか?一度奥様が「ありがとう」と言えば、それっきりでもういいのでしょうか?まぁ、「感謝」ではなく「恩」という言い方も気にはなりますが。
「報い」の方はもっと深刻です。どこまでご両親を苦しめたら満足ですか?過去は取り戻せませんし。
だから、あなたの「一生をかけた願い」そのものが、今のところ煩悩なのです、残念ながら。

そもそも、あなたのいう「異常な環境」という出発点の認識、これも変です。「誰しも個別の環境の中にいる」、それは確かです。しかし、では、どこかに「正常な」環境があるのでしょうか?ここhasunohaに問いを寄せるどなたの環境が「正常だ」と?みんな個別なだけ、ユニーク一点ものであるだけです。
浄土宗ではお念仏を勧めます。煩悩を抱えたまま称えるのは、お題目と同じです。ただ、浄土宗の成仏は、亡くなったあと、極楽に往生した後の話です。その順番が異なります。
私のお勧めは、奥様への感謝は、朝起きたら、顔を合わせたら、折に触れて。「ありがとう」と伝え続ける事ではなかろうかと思います。心やすく過ごせますように。

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一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

早速のお言葉、ありがとうございます。
親へ「一矢報い」たいこと自体が輪廻であるかもしれないのは、理解できるようにしたいとは思います。
ただ、生まれ育った環境を今一度詳しく申し上げます。3人息子の長男として生まれました。弟たちには甘く、「長男だから・・・」の連続でした。特に高校受験の時、自分の実力ではいわゆる進学校には行けず、「我々は、我々当時のの進学校に行けたのに・・・」と3年間事あるごとに言われ続けました。 大学進学に関しても公立大のみで浪人は許されず、不合格であれば即就職との指示でした。 ところが、次男・三男も同じ高校にもかかわらず、両親からの嫌みは皆無だったことを本人達から後で聞き及びました。しかも大学進学に関しては、次男は、公立大限定なれど一浪人までは可、三男に至っては私立大まで可とも聞き及びました。

就職後の上司からのパワハラによる鬱での病欠、そして退職の希望も両親からの「お願いだから我々のために辞めないでくれ。辞めるなら親子の縁を切る」と言われ、一気に家族を失う恐怖におののき退職を諦め、薬を飲みながらやってきました。同期がいまだ最前線で活躍するのを横目で見ながら50歳でリストラにいたりました。 このリストラを契機に益々「親への報い」の気持ちが強くなりました。
有り難い助言をいただきながらも、両親への一矢を捨てきれない自分がおります。具体的に申し上げれば、両親の臨終を心安らかにさせない方法、後悔させる方法を考えている自分の姿を夢でよく見ます。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ