あすなろ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

まだ、その彼女さんのことがお好きなのですね・・誠に切ないことでございます・・

フラれてしまわれて、彼女さんにその気がなくなってしまっている以上、もはや彼女とお付き合いすることは、どうあがいても今や無理なことになってしまっており、やはり、早く失恋から抜け出したいところでございます。

少しでも前向きになれるようなお話ですか・・そうですね・・

「心にぽっかり空いてしまった穴」・・

穴があるということは、そこに何かを入れることができるということでもあります。

穴が無ければ、もう入れられません。

チャンスです。

さあ、新しいもの（新しい恋人）を入れられる（つくる）チャンスです。

まだ、どこかで引きずってしまっていて、もう一歩が踏み出せていないのではないでしょうか?

・・

しかし、穴ってどこにあるのでしょうか・・もしできることならば、穴を是非、出してみて下さい。

例えば、ドーナツの穴の穴でもいいですが・・

実は、穴は出せないし、穴だけでは存在しえていないのです。

仏教的に申せば、穴は空です。穴というものが、何か実体としてあるわけではないのです。

あなたの心に空いた穴も、そんなものです。そこにいつまでも囚われてしまっていてはいけません。

穴が空いていると、過去のことに囚われてしまっていることに是非、気づいて下さいませ。

過去は過去、いつまでも過去に囚われてしまわれず、是非、前向きに今あるご縁、そしてこれからを見据えてみられて下さいませ。

善処を祈念申し上げます。

川口英俊　合掌

---

　はじめまして。こんばんは。
　ご質問の中に「時間の経過で忘れてしまう」と書かれていますが、読ませて頂いたいるとその「穴」は次第に小さくなっているように感じられます。
　生活の中でその穴以外の部分が多くなって行き次第に気にならない大きさの穴になってしまう。
　仰る通りです。
　私にもいろいろな「穴」があり、時間と共に小さくなってきたように思いますが、その小さくなる速度を上げる方法を以前に思いつきました。
　私の場合、自分自身の意識を注意深く見ていると、記憶は何らかの切っ掛けがあって、連鎖的にその頃の事を思いだし、その思い出した事に対して楽しくなったり苦しくなったりの感情が起こってきます。
　切っ掛けが外部からの刺激だとすると、それを防ぐのは難しいので、そこから連鎖的に思い出される意識の段階で、他の事を考えて、その記憶すべてを思い出すことを防ぐ事を繰り返しました。
　そう心がけていると、全てを思い出す事が減るので、次第に細部から思い出さなくなってきました。
　
　ポイントは　・自分自身の意識を冷静に気を付けて見て、記憶が連鎖し始めたことに気付く事。
　　　　　　　　 ・思い出される連鎖は非常に速いので、迅速に他の事を考える等対処する事。
です。（私の場合、副作用として記憶力が非常に悪くなっていますので自己責任で実践してください。）

　穴も物によっては、いい思い出になったり、反省する材料になったりする。今の自分を構成している大切な要素なのかもしれません。今の自分に自信をもって良い自分だと思える時に、それらのつらい思い出もある意味で「良い思い出」と言えるのかもしれません。
　私自身そんな自分になれるように精進したいと思います。

---