亀山純史と申します。少しでもお役に立てればと思い、回答させていただきます。

三重苦（見えない・聞こえない・話せない）の障害者として知られるヘレンケラーは、自身の障害に対して、神に感謝していると言っています。それは、(障害によって）自分自身を見つけることができたからだと言うのです。涼華さんも、引きこもりに近い状態を通して、このhasunohaというサイトと巡り会え、そして仏教の教えに触れることが出来たのです。前向きに考えてみてはどうでしょうか。（もっとも、仏教はキリスト教とは違い、仏様が引きこもりという試練をあなたに与えた、などという発想はありません。）

さて、仏様は、あなたのために、あなたに代わって、仕事を見つけたりはしてくれませんし、あなたを引きこもり状態から脱出させてもくれません。では、仏様は何をしてくれるのでしょうか。仏様には智恵と慈悲があります。智恵とは私たちの「自分の心の在り様」を明らかにしてくれます。それは「自分への執着を持った私たちの心」を明らかにしてくれることなのです。「自分への執着」とは、たとえば、「自分はこうでなければならない。」ということです。引きこもりは、自分に関わる何かが原因で起きているのではないでしょうか。そうであれば、そこに「自分への執着を持った心」があるはずです。それを明らかにしてくれるのが、仏様の智恵です。そしてそれと同時に、仏様には慈悲があります。仏様の慈悲は、肉眼で見えるようなものではありませんが、今見てきたような私のことを、無条件で包んでくれる働きです。まさに、あなたのことを叱咤激励してくれるのが、仏様です。
明日から、仏様に静かに手を合わせる生活をしてはどうですか。手を合わせることで、今の自分の在り様を顧みる時間が生まれます。そして、その時間がそのまま、今のあなたをそのままの状態で仏様にお任せすることが出来る時間にもなるのです。今のあなたをそのまま仏様にお任せすることが出来れば、今度は、あなたが今の自分を受け入れることが出来るのです。それは仏様によってこのままの自分で構わない私がここに生まれるからです。

以上が私からの回答です。少しでもご参考になれば幸いです。

※はじめに書いた「前向きに考える」ことも、実は、自分への執着を持った心の転換と言えるでしょう。

亀山純史

真行寺

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...

このお坊さんを応援する

？

カウンセラーじゃないので、あまり参考にならないかもしれませんが…。

私が大学生の時、あまり授業に出ずに留年してしまいました。休み癖がついてしまい、翌年も再び授業をサボろうと思っていると、アパートの共同電話が鳴り響き、住人が取って私の部屋のドアをドンドン叩きました。
電話に出てみると大学の友達からでした。
授業始まるぞ！早く来い！
仕方なくすぐ準備して大学に向かいました。
次の日も。また次の日も。
さすがにその次から電話が鳴る前に行きました。周りの住人に怒られそうで。
しかし、そのおかけで留年は1年で済みました。
その後大学を無事卒業して就職しました。
その友達には本当に感謝しています。
友達の力はとても大きいのです。

涼華さんには友達はいませんか？
大学、高校、中学、など。
親しくしてくれた人に正直に今の状況を伝え、力を貸してもらってはどうでしょうか。
力を貸してもらうといっても、一緒に食事したり、買い物したり、話しをするだけでもいいのです。
きっと涼華さんを励ましてくれると思います。

友達だけではありません。
お母さん、お父さん、妹さんとも、一緒に外に出かけると気分転換になるし、案外、家ではできない会話がふとできたりするものです。
いろんな人の力を借りて、本来の自分を少しずつ取り戻して欲しいです。
自分を取り戻せたら、やりたい仕事があれば、それを目指してもいいし、その為に大学に行く必要があるなら、再び大学に行ってもいいです。

人間は皆、凡夫です。愚か者です。
皆んな愚か者だから、心に不調も起きるし、中退もするし、大学の人もあなたを中退させてしまうし、ご家族もどうすればいいか悩むし、私も適切にアドバイスろくに出来ないし。
皆んな愚か者。それが普通の人間なんです。
だから、自分一人で頑張らないで、周りの人の力を借りましょう。
意地やプライドが邪魔するなら捨ててしまいましょう。
弱い自分をさらけ出してみましょう。
きっと力になってくれると思います。

なお、親に養ってもらっているのは、実は私も同じです。檀家さんや、信者さんに養ってもらってる身なのです。
なので恥ずかしいと思わないでくださいね。

聖章

圓常寺

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...

このお坊さんを応援する

？