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お寺の出入り業者になるには

回答数回答 5
有り難し有り難し 53

皆さま初めまして。

こちらでこの様な事をお尋ねして良いものかどうか迷いましたが、
思いきってお尋ねします。

私は掛軸の表装や仕立て直しを生業とするいわゆる表具屋
でございます。

常日頃より、お寺の方とお付き合いをさせていただきたい
と考えておりましたが、知識不足故なかなかご住職にお話
を聞いていただくまでには至っておりません。

大変勝手な、また素人すぎるお尋ねで恐縮ではございますが
どのようにしてご住職とお近づきになれるのか、アドバイス
いただけないでしょうか?

何卒よろしくお願い申し上げます。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どの営業も、基本は同じだと思います。

お寺の出入り業者さんになりたいとの事ですが、
どのお寺さんも決まった業者さんが居るでしょうから、
新規に入り込むのは難しいでしょう。
こだわりの強いお寺さんは多いから、
一ヶ寺に気に入られてそこから紹介で・・・というのも、
当てにできないでしょうね。

どの業者さんでも、対象がどの業種でも、
やはり営業方法は一つしかないと思います。

足繁く何回も通って顔を覚えていただく。
決まった取引先があろうと、
その時注文が無かろうと、
「近くまで来たんでちょっと寄りました」的なノリで訪問し続ける。

これを愚直に続けていくしかないです。
断られ続けたら心が折れますが、
それが当たり前なんだと開き直って頑張るしかない。

私も以前サラリーマン時代に営業をしていましたが、
飛込み営業は本当に嫌でした。

今は営業される側になりましたが、
何回も営業に来られるのはそれほど嫌だと感じません。
逆に、その一生懸命さに申し訳なく感じるくらいで、
何か必要があったらそこでお願いしようかなと考えるようになります。

確かにお寺さんは敷居が高くて難攻でしょうが、
不落ではないと思います。
どうぞ正攻法で営業なさってください。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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お寺は顧客の中に含まれます

はじめまして。
私は以前、お四国遍路でいただく御姿(名刺大のご本尊さまの写し)を衝立にしてほしいと、市内の表具屋さんに飛び込みで伺ったところ、「手間がかかりすぎる」と店先でにべもなく断られました。檀家さんのも含め3つあったのですが…。注文の仕方がいけなかったのか、服装がいけなかったのか、とその後しばらくトラウマになりました。私にとってはむしろ表具屋さんの方が敷居が高く感じます。

>知識不足故なかなかご住職にお話を聞いていただくまでには至っておりません。
知識が表具の知識、ということでしたら、我々僧侶よりこうたろう様の方が確実にお持ちだと思います。

「出入り業者になろう」というのではなく、一度いただいた仕事を、より完璧に誠実に仕上げようと努力なされば、自然と口コミでお得意様(顧客)が得られるのではないでしょうか。その中にやがて寺院も含まれてまいるはずです。「お寺の、、、、」などと、ご自身で縛りを作らなくてもよいと思います(縛りを作らねばならない事情があったとしたらすみません)。

もし将来、めでたく大寺院の出入り業者になっても、一見さんお断りのような商売をしないでくださいね(^^;)

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住職のかたわら、大道芸人PRINCOちゃんとして幼稚園保育園など各種施設、...
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お寺から巻き上げない事、これだけです。

「お寺はいろんな業者が高くお金を取ろうとする」
「高く取ろうとする業者は使われなくなる」
「手を抜くとちゃんと見抜かれている」
これだけ覚えておいて頂ければ良いかと。

以前、葬儀業者さんとお仕事をしていたことがありますが、お布施から数割お金を取る業者でした。TVでもCMをしている大手業者でしたがバッサリ縁を切りました。今やイーオンや格安の派遣僧侶ビジネスなども横行していますが、私は反対派です。全国的にお寺の存続自体が困難になってゆく時代が来るからです。

お布施というのは施主からお寺におさめられる「お寺の維持のために志納されるお金」「宗教活動運営費」です。
その志納者から施される宗教心の表れでもあるお「布施」というお金にまで紹介料という形で手をつけてくる葬儀業者のその品位の無さ、その感覚には「宗教心のかけらもない」と思わざるを得ませんでした。お寺は建築物の年間の保険等でいろいろ費用が掛かります。
ですから、こちらもできればひょいひょいと金を巻き上げようとするお金メインの事務的業者よりも少しでも宗教心、人情、世の中の道理を心得た業者さんと提携したい訳です。

あなたに申し上げるわけではありませんがそういうところまでは「勘弁してください」です。
苦言はここまで。
坊さん業界には坊さんが沢山集まるイベントが本山や大寺で年に数回あります。
そういうイベント(開山忌、大遠忌、御開帳)などに足を運んでみてください。
すでにそういう所に入っている業者さんもいるでしょうが、安くて「いいお仕事」をしてくださる方なら当然、重宝されます。
すでに他の方が回答されてましたが、他の方々もご覧になられるでしょうから、追記として回答させて頂きました。

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おきもち

お寺によって考え方は様々では

今の時代、地方では 表装業者はたいへんすくなくなっています。先の震災で当寺の本堂が半壊 庫裏は全壊でした。さて本堂の壁を直したくても、土壁をいじれる方がいません。また、竹でこまいを編む方もいません。茨城県中探し、ようやく一人いらっしゃいました。表装もそうですが 地獄組等の技術(障子)等があれば、いくらでも入り込めるのでは。最近のお寺も 鉄筋コンクリートになってきましたが、まだ木造のお寺もたくさんあります。一度お寺をしらげて、営業しては?私も熱心な営業の方に会い、その技術の高さにおどろかされ、御願いしたことがあります。

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3月11日の突然起こった東日本大震災。私の住む茨城県水戸市も大きな被害を受...
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「仏様のことに関わらせて頂ける」という感謝

こうたろう様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お寺は、普通の株式会社や個人商店とは異なるため、営業するにしても少し心得が必要かとは存じております。

色々とある中でも、特に大切となるのは、「仏様のことに関わらせて頂ける」という感謝の気持ちになるのではないかと考えております。

その昔から、寺院(精舎・説法場)や僧侶集団(サンガ)は、信者たちによる布施喜捨により成り立って参りました。

例えば、釈尊の時代では、祇園精舎・竹林精舎が有名であり、土地・建物が信者の寄進にて建立されて、無数の信者たちの布施喜捨による支援にて釈尊、弟子たちが説法や修行や布教活動を行うことができておりました。

特に信者たちは、尊い仏法の教えを頂けること、仏様のことに関わらせて頂けることにて、善い行いが積める、つまり、功徳が積めるという観点からも、積極的に布施喜捨を行っていたと言えるのではないかと存じます。

今でも、お寺には、「講」、あるいは「奉仕団」や「奉賛会」と言えます檀家・信者さんたちの集まりがあり、奉仕にて法要や行事のお手伝い、建物や境内の掃除、樹木の剪定、様々な整備等を行っているところも多くございます。

その中では、例えば、檀家・信者さんたちの中に畳屋さんがいれば、畳を張り替えたり、電気屋さんがいれば、電球を替えたり、それこそ、表具屋さんがいれば、襖や障子を張り替えたりと、今でもそういうことがあるのではないかと存じます。もちろん、材料の経費は支払うでしょうが、手間賃・工賃は奉仕でとなるのがこのような場合の通例でございます。

そういった昔ながらの檀家・信者さんたちの中での生業によってお寺の出入り業者となることも多かったのでしょうが、最近は、檀家・信者さんたちの減少、あるいは代替りや廃業など、時代の変化もあり、一般の業者にも頼まざるを得なくなっているのが現状であるかとも存じます。

さて、以上のように述べて参りましたが、商売、儲け云々は後々として、まずは仏様のことに関わらせて頂けることの有り難さ、感謝を思って頂けるところから、その気持ちを持って営業なさられますと、結果も少しは違ってくるのではないかと存じております。

御健闘を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

ご回答いただきました皆様、本当にありがとうございました。 ご依頼いただいた仕事には、誠心誠意努めさせていただいております。お客様のご要望にも、満足いただける様仕上げて参りました。 確かに正攻法が一番ですね。皆さま方のお言葉身にしみました。 表装を始めて23年程になりますが、初心を忘れずに皆様方の金言を胸に頑張ってみたいと思います。 本当にありがとうございました。

「お寺に参拝・訪問」問答一覧

お寺様へ参拝後の出来事に不安に感じます 

大変久しぶりに御質問させていただきます。 以前は、まとまらないお話を丁寧に聞いていただき、またありがたく暖かなお言葉を頂き誠にありがとうございました。  現在は精神的にかなり回復し新たな人間関係を築き、元気に過ごすことができております。心より感謝申し上げます。   以前のご相談から、お寺様、神社様によく参拝を行うようになりました。 4/10の質問日には以前から気になっておりましたお寺様にご参拝しました。 その際に、お寺様の中にある、眼病から守っていただける、目の神様のもとにあわせてご参拝いたしました。 恥ずかしながら、神社様とお寺様の違いがよく理解できておらず、ネットで調べた作法でお参りいたしました。ですが参拝時にはお寺様の中に神社様があることもある、ということを知らず、お寺様の作法で神様に手を合わせました。また、焼香も行って良いかわからず行わないで参拝してしまいました。   その後お寺様を後にし、桜が満開で見惚れていたらおそらく桜の蕾か、植物由来のとても小さな異物が目に入ってしまいました。 痛みは目に入った時のみであったことと、つい最近にご祈祷していただいたため、どうしてもお礼を伝えたくお寺様のそばの神社様に参拝したのちに、すぐ眼科に行き異物を取り除いていただきました。    そのため瞳に傷がつくこともなく、念のためにお薬も処方していただくと手厚い対応をお医者様からいただきありがたい限りなのですが、これは参拝方法が違っていて失礼をしてしまったから起こってしまったことなのか、不安があります。   また最近は楽しいことや不安なこと、考えたいことそれぞれが沢山あり、頭の中が騒がしくよく眠れない日々が続いているため、身体に目を向けるべき、といったメッセージのようなものでしょうか、それとも偶然でしょうか。 ご意見をお伺いできればと思います。

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お寺や神社を訪れた際の撮影マナーについて

私は旅をするのが好きで、よく田舎のお寺や神社を巡っています。 写真や動画を撮るのも大好きでよく映像制作もしています。 そのため神社(鳥居)やお寺さんの敷地内、お地蔵さんもよく撮るのですが、 (もちろん撮影OKの場所のみ) ある日ふと、 「神社に入って早々に鳥居やお寺をパシャパシャ撮る行為は失礼なのかも…」と気づきました。 早速調べ、いろいろな記事を見て回りましたが失礼という方もいるし気にしないでいいという方もいて、結局よく分かりませんでした。 一応お寺や神社を撮る前(入る前)は、 「失礼します」という意を込めてお辞儀をしたりなど、写真を撮らせていただくということには感謝させていただいてます。 お坊さんから見て、 (撮影OKの)お寺や神社にきて早々にパシャパシャしている人をどう思われますか? 田舎のお寺や神社は撮影に関して記載がないところの方が多く、書いていないならOKなのかな?と思っているのですが、この認識も良くないですか? また、鳥居を後ろから撮る行為は神様に失礼でしょうか? 調べても出てこず困っております。 やはり良くないのでしたら、もうやめようと思います。

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お寺へ直接相談をしに行くことは可能なのか

先月祖父を亡くし、来月の頭に四十九日を迎えます。 四十九日を迎えるまでの魂は私たち家族のそばにいて見守ってくれているという話を聞いたのですが、その後の魂はどうなってしまうのか、という相談を先日こちらでさせて頂いたところ、有り難いお言葉を頂きとても心が癒されました。 その中の一つに、「魂についての捉え方などでわからないことがあれば、葬儀でお世話になったお寺さんに聞きに行ってみてはどうでしょう」というご意見がありました。 実際に葬儀でお世話になったお寺さんは我が家が長い間お世話になっているところでして、葬儀の終わりに住職さんから「わからないことがあれば聞きに来てくださいね」と言って頂きました。 しかしあくまでそれは法事などの際に何か質問をさせてもらえるということだと思っていたのですが、直接こちらからお寺に出向いてお話をさせていただくということはお寺として可能なのでしょうか? お墓や葬儀についてではなく個人的な気持ちの悩み相談という形になってしまうので、そのようなことでお時間を取ってしまうのは申し訳ないと思うのですが、お寺のほうに電話などで確認を取ることはご迷惑ではないですか? そして、もし直接お話させてもらえることになった場合、お布施というか、何か持っていくべきものはあるのでしょうか。 わからないことばかりで、助言をいただけると嬉しいです。

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菩提寺の般若心経会に参加したい

とあるお寺の檀家です。結論から申し上げますとタイトルの通り、初めて集会に参加する時の心得やマナーなどお答えいただければと思い相談します。 散歩をしている時に偶然見かけ、気になって調べてみたところ毎月一回開催されていることが分かりました。いつも閉じているお堂をその日だけ開放し、皆でお経を読んだ後ご住職のお説法を聞くという内容です。 少し聞いたお話がとても面白く、もっと聞きたいと思い参加しようとしましが、勇気が出ません。お金はどれほどいるか、数珠や経本は必要か、見た感じご年配の方が多く浮くのではないかと心配になりました。 ご住職に直接伺ったところ、お金や道具は特に必要ありません、いつでもお越しくださいとの暖かいご回答をいただくことが出来ました。ではそれで解決したではないかと思われるかもしれませんが不安で仕方ありません。   それは建前でやはり払わなければ失礼ではないか、自分のような仏教をあまり知ず信心深くもない人間が来てもいいのかという思考に囚われ、わざわざ休みを取っていったにもかかわらず引き返すことを3年くらい繰り返しています。 案ずるより産むが易し、とはよく聞きますがとても敷居が高いです。一緒に行ってくれるような友達や家族はいません。ですが一回くらいは死ぬまでに行きたいと考えています。   このようなくだらない質問で申し訳ないのですが、ずっと悩んでいます。お坊さん方は行事の際どのようにされてるか率直に聞きたいと思い書き込みました。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ