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弟の死

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35歳の弟が原因不明の病気で亡くなりました。
亡くなってから一週間後に見つかりました。
亡くなって3年経ちます。
ちゃんと成仏してるか気になってます。教えてくださいますようお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

供養と成仏

原因不明ですか…一般的な病気でも辛いのに、しかも発見まで時間があったとのことですから、さぞお悩みのことと拝察いたします。

ちゃんと成仏しているか…そうですねぇ、まず成仏とは何かからお話ししましょうか。全ての人は、それぞれ2人づついます。「見る自分」と「見られる自分」です。仏教語では六根と六境と言いますが、ここでは仏教語の話は横の方に置いておきます。

1人の人間が生涯を閉じたとき、「見る自分」は霧のように散ってしまいます。散って、その一部は山となり、別の一部は海となり、あるいは空となります。この目の前に広がる世界,、つまり生まれる前の姿に帰るわけです。

しかし「見られる自分」は、遺された人々の「見る遺された人」の中に残り続けます。その中で「あいつは嫌な奴だった。今思い出しても腹が立つ」と遺された人々に悪い影響を与え続ける状態が地獄です。逆に「あの人のことを思い出すと頑張れるんだ」というように、遺された人々にとって今日を、明日を生きる力になっていればそれが成仏です。

成仏や地獄というのは 人の心の中にあります。

さて、こずさまにとって弟さんはいかがでしょうか。ご質問文からは悩んでいらっしゃるだろうなという所までしか読み取れませんが、それでも2つ申し上げることができます。

まず、手を合わせて、感謝の気持ちをお供えし、ご供養してあげてください。供養とは、ご自分の中の弟さんを養う行為です。成仏しているか、ではなく、成仏させてあげましょう。私たち仏教徒はお葬式を通じて『お別れ』をしたのではありません。『送り』出したのです。こずさまの中の弟さんを、行くべきところ→成仏までしっかり送ってあげてください。

そして、今私たちが生きているこの世界を大切に生きてください。それが弟さんを大切にすることに繋がります。

※こずさまの宗派が分からないので、私の立場から回答しています

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有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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質問者からのお礼

分かりやすい回答ありがとうございました。
これからも供養続けます。

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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