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こんな時に手を合わせるのは変ですか

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有り難し有り難し 56

食事をする前に、よく

「この牛肉はきっと死にたくなかっただろう」
「このネギだって刈り取られて死なずに種を作りたかったのではないか」
「食べるのが私で申し訳ない」
と、食べられるものについて考えます。

また、物を捨てる時も

「私の都合で捨ててごめんなさい」
「今までありがとう」
と、捨てられる物に思います。

それから、絵を描く時にも

「大変な手間で画材を作ってくれてありがとうございます」
「拙い私に使われてしまってごめんなさい」
と、画材やそれを作った人達に思います。

そして、それらの間、手を合わせています。
ありがたい事があった時に祖母が手を合わせていたのを何となく真似ているのだと思います。
私はあまり仏教や、手を合わせる文化について知りません。
このような時に手を合わせるのは、変だったり、何か良くなかったりはしないでしょうか。

感謝などの気持ちを表す動作として、私が良かれと思ってやっている事が本当はとんでもなく悪い事だったらどうしようと不安に思っています。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

変ではありませんよ。

「ありがとう」
「ごめんなさい」
「お願いします」
「申し訳ありません」
様々な意味を込めて合掌されますね。

手を合わせたくなったら、
どうぞ合掌してください。
それは仏様のお誘い・計らいですから、
何の心配もありません。

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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手を合わせる意味、合わせない意味

食事をする際の「いただきます」、「ごちそうさまでした」
もちろん食事の作り手に対しての感謝の意味もありますが、元を辿れば行きつく先は命です

自分が生きるために命を殺す、そして生きるためにそれをいただく、殺した命ではあるけれどもそれらは無駄にすることなく私の命を生かすために使わせていただきます、ありがとう、いただきます
殺した命を食べてまた今日も生きながらえさせていただいた、命をいただきました、ごちそうさまでした

昨今では、いただきますとごちそうさまを言うことすら奇異の目で見る、そういった若い方が増えていることは非常に嘆かわしい
ですがそういう現実に対して向き合っていかなければいけないのが、我々のこれからの努めなのであろうと感じます。
給食費を払ってるのに「いただきます」や「ごちそうさま」を言うのはおかしい、ということを真顔でおっしゃる方々に対して「何故言うのか」から伝えていかなければならない状況というのは非常に悲しいものがございますが。
便利なものが溢れた世の中ですから、お金さえ払えば与えられるのが当たり前だと思われる方がいるのもしょうがないのかもしれません。
ですから、これからも疑うことなく手を合わせてください。

私も外で食事をするときも毎回必ず手は合わせます、癖ですね。
ですがそれがみんなが当たり前のように癖になる世の中にしたい。

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おきもち

どうぞ僧侶になられて下さい(笑)

素敵なお心ですね✨

文を拝見させていただきまして、頭が下がります。

感謝をする心を形に表現して実行出来る方々が少なくなっている世に、あなた様のようなお心を持たれている方が、人間社会に必要です✋

どうぞ世間の目を気にされず、続けて下さいませ。

南無阿弥陀仏

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初めまして。 様々な感情に寄り添い、共に道を考えたいと考えております...
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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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