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醜い感情を消し去りたいのですが・・・

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初めて投稿致します、月子と申します。
2年前、父が心筋梗塞で突然亡くなりました。
とても大好きな父の突然の死に、精神的に不安定な日々が続きましたが、1年位前から落ち着いて生活出来るようになりました。
しかし、1つを除いてですが・・・。

実は、夫の両親が「遊びの予定が入っている」との理由で、父の葬儀を欠席なさいました。
そればかりか、お悔やみの言葉ひとつ掛けて頂くことが出来ませんでした。

「遊び」と「父の葬儀」が天秤に掛けられ、結果、遊びが勝ったかと思うと言いようのない悲しい感情が沸き上がって参りました。
そして、その事が2年経った今でも心に引っ掛かり、悲しさと悔しさと空しさが入り交じり、涙が溢れて困っております。

もう終わったことなのだから・・・

こんな事で悩んでいても父が心配するだけ・・・

(夫の両親は)そういう価値観の方と思って付き合えばいい・・・

等々、必死に自分の心に言い聞かせるのですが、どうしても、その時の感情を抑えることが出来ません。
2年前の事をいつまでも気に病んでいる自分に、そして、愛する夫の両親にも関わらず醜い感情を持っている自分に腹が立って、終いには体調を崩す日も増えて参りました。

どの様にすれば、この感情を抑えることが出来るのでしょうか?
御助言を宜しくお願い申し上げます。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

感情を一回出しましょう。

 月子さん、こんな時は感情を思い切って露わにしたらどうですか。2年間は悩み過ぎですね。あなたの夫はどう思っているのですか?それは解りませんが、一度、夫の両親に思いを打ち明けてもいいと思います。同居しているかどうかはこの文章からは読み取れませんが、ちょうどお彼岸時期ですから、親戚同士集まることもあるでしょう。その時に皆の前で言ってもいいと思います。あなたが苦しくて精神的に参っているならそれも1つの方法と思われます。個人で話しを付けると力関係が働いてしまいますので、皆の前で言った方が良いと思いますし、周りの人の賛否も仰げると思います。人生に一回は誰にでもそのような局面は訪れます。でも、副作用はあると思います。
 それを実行する勇気のないときは、夫の両親を反面教師として、自分はしない。子供にもさせない。「身内に不幸があったときは、例え、結婚式だろうが、受験前だろうが、すべてをキャンセルして、お葬式に出席すること。」これを家訓とまではいかなくても方針として過ごしたらいいと思います。
 ワシもそうですが、信頼していた人に裏切られて憎んだことは何回もありました。その人に会うたびに平然としている姿を見て殺意まで抱いたこともありました。只、憎んでも自分が何か前へ進めたかと考えたら、一向に進めていないことに気付き、まずは人に親切にすることから始めました。困っている人にはなるべく声を掛けました。大きなお世話がほとんどですが、感謝されることもあり、充実した人生を送っております。参考になりましたか?なりませんよね。

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ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
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悪い感情を消し去るには・・

月子様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

確かに、この度の義父母様の実父様逝去の際に対しての態度、その非情さは理解に苦しむところでございます・・お互いに余程の確執があったのであれば別ですが・・それでも逝去に対しては例え確執があったとしても礼を尽くすべき・・と当然に普通は思う次第でございます・・お苦しみのほど、お察し申し上げます。

下記の問答におきましては、「怨みは怨みによっては決して静まらない」として回答させて頂いております。

問い「どうしても身内や騙して金を取った奴らが許せない」
http://hasunoha.jp/questions/329

どのように悪い感情を抑えるべきか・・

「・・ 仏教では、憎しみや恨みは煩悩であり、そのような悪い感情に支配されての行為は、結局、悪い結果しかもたらさないため、当然に諌めなければならないこととなります。憎しみ、恨みを無くすには、耐え忍ぶこと(忍辱波羅蜜)と共に、慈悲の思いを向けることによって対治することが大切となります。

実は、仏教では自らを苦しめるモノ・コトがあってこそ、修行を進めることができると考えるところもあり、逆にそのようなモノ・コトに有り難さを思い、例えば、自らを害する敵にでさえも慈悲を向けることで、憎しみや恨みの感情を超えていくことが求められることになります。・・」

と述べさせて頂いております。

とにかく、悪い感情に支配され続けてしまわれていては、その結果として現に悩み苦しみ続けることとなり、挙句に体調まで崩されてしまわれているという悪い結果に陥ってしまわれています。

この負の連鎖を断ち切るには、一つは、はっきりと物申して、反省や謝罪、悔悟改悛を求めるか、それができなければ、もう一つとしては、上記に述べさせて頂いているように忍辱して、更には義父母様へと慈悲の感情を向けて、ご自身の醜い感情を消し去ることでございます。

ただ、前者では、新たな悪い感情を抱くことや不信感へと発展する可能性もありますので、お勧め致すとすればやはり仏教的には後者となります。

もちろん、誠に後者の実践は難しいことでございますが、是非、この機会に仏教の学びも少しずつ進められていかれますことによって、やがて真にご理解を頂くこととなりましたら誠に幸いに存じております。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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相手の家族と血の繋がった家族になるわけではない

…と割り切ってイイと思います。
そういう意識、そういう感覚の方々なのでしょう。
結婚式の形も昔は(仮名)
山田家と佐藤家の結婚式、というかたちが、
山田一郎さんと佐藤花子さんの結婚式、、というように変化しています。
これも今までのお家主義時代から、個人主義の時代に移っていっているということです。
その選択は、個人にゆだねられているということです。
あなたがより家族的、親族的であることを願っても、ウマ、ソリ、価値観が合わない人は必ずいます。そっちが真実なのですから、そっちの真実にならう、という姿勢は大切です。
ある人は、孫を実家に連れて行って喜ばれるかと思いきやかえってケンカの種になってしまった、というケースもあります。孫は祖父母の立場からすれば「来てうれしい帰ってうれしい」と言われるように、主役は私たちばかりではないのです。親の立場、相手の親の立場、自分の子供の立場に本当に立てることができてはじめて親族間の波を超えることができます。
人間は死ぬまで発展途上である、世の理想的な家族親族関係はあくまで理想である、私は私の現実が私の向き合うべき真実である、と関係を見直してみましょう。
あなたにはあなたの家族がいます。
親族、家族間では、家族的な付き合いができる人だけが本当に家族なのです。
あなたはあなたを生きる事です。

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質問者からのお礼

大鐵 様
早々にご回答を頂きまして、誠にありがとうございます。
2年間、誰にも相談出来ず一人で抱え続けた悩みにご助言頂き、苦しい思いから解放された様な気分になりました。ご助言を読み返しては、涙している所です。

夫には、この件については相談しておりません。
以前、夫の母から受けた虐めについて相談をした時に、「俺のおふくろは、君の前では常に完璧な人間でいなければならないのか!」と、夫に怒鳴られた事がございます。
それ以来、何があっても夫の両親や親戚関係などでトラブルが起きても相談するのは止めようと心に決めました。

頂いた御助言を参考に、うまく気持ちの整理が出来たらと存じます。
本当にありがとうございました。

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ