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カロートに納められるもの

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お世話になります。

今年の11月の一周忌に納骨を行います。
その際にカロートに写真(頂いた賞状や勲章の)や、
生前に愛用していたお数珠は、お骨と共に入れてあげられますか?

寂しくないように家族や孫、ひ孫の写真も考えましたが、
生きている者の写真は入れるべきではないのでしょうか?

墓地の管理者によりますか?
大丈夫ならばそれは骨壺でなく、カロート内ですか?
埋葬は骨壺のままだそうです。

よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

法律は焼骨の埋蔵だけを想定してますが、

 墓地に遺体を埋葬したり火葬した遺骨を埋蔵することに関する基本法例は「墓地、埋葬等に関する法律」(通称 墓埋法)です。墓埋法第4条は「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。」と定めており、墓地には遺体を埋葬する(土葬)場合と火葬した遺骨(焼骨)を埋蔵する場合のみを想定しております。つまり、墓埋法は副葬品について規定しておりません。

 となると、個々の霊園や墓地の管理条例や管理規則を参照していくしかないと思います。私の寺の「墓苑管理規則」では副葬品については特に明文規定がありません。一般的な寺院墓地については、ほぼ同様だと思います。公共の墓地や宗派を問わない霊園の場合でも、副葬品について具体的に定めた例はあまりないようです。近年、永代供養のための合祀墓が建立される例が増えてきていますが、遺骨を埋蔵するスペースを考慮して「副葬品の禁止」を明示している場合が多いようです。

 上記の「副葬品の禁止」を明示した既定の反対解釈として、「個々の墓地区画の永代使用を許可されている場合は、副葬品を墓地区画内に埋蔵することは許される」と解釈できると思います。但し、許されると言っても、「社会通念上公序良俗に則った範囲で」と考えるべきでしょう。無条件に無制限に何でも許されるという訳ではありません。私の考える範囲では、「臭いのでるもの」「腐敗するもの」「溶けるもの」「錆びるもの」「かさばるもの」は副葬すべきでは無いでしょう。

 ご質問のうち、あまり大量でなければ、写真は差支えないと思います。数珠に関しては、おそらく見解が別れるかもしれません。念仏を唱える御宗旨の方なら、お墓の中に入れてあげたくなると思います。但し、数珠の場合、年数が経てば、数珠の紐が切れてばらばらになることが懸念されます。私の地域では、お骨壺から骨を取り出してカロートに入れますので、そういう場合は、数珠を入れることはお勧めできません。次女さんのところの墓地の場合、お骨壺のまま埋葬するので、数珠がばらばらになっても支障は無いので、多分大丈夫だと思います。「多分」と書いたのは、管理規則に明示していなくても、管理者が実際の管理上規制している場合もありうるからです。

 やはり、墓地の管理者に確認することは必要だ、ということです。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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質問者からのお礼

ご丁寧なご回答、有り難うございます。
まずは霊園の契約書の確認をしてみます。
そして家族と相談します。

してやりたい事と、してはいけない事の判断が、本当に難しく悩みも多くなります。
なかなか疑問が出る度にお寺さんに電話も躊躇しますので、非常に有り難い事です。

お忙しい中、有り難うございました。

「納骨」問答一覧

祖母を火葬しました

先日、祖母が亡くなりました。 火葬場で働く私は、自ら希望して祖母を火葬し、きれいなお骨となって収めることができました。 孫である私に火葬されることについて、親戚や知り合いからは「とても良いことだね、ばあちゃんも喜んでいるよ」、「そこまでしなくても」等、様々な意見がありましたが、お坊さんは身内が身内に火葬されることについて、どうお考えになるかお伺いしたく思います。 祖母については、私が生まれた時からずっと一緒に、一つ屋根の下で暮らしていました。いつも優しく元気で、自分より他人を優先する祖母でした。怒られたことは1度もありません。亡くなる数か月前から入院をしており、私がお見舞いに行った1週間後に亡くなりました。 大変お世話になった祖母を自ら火葬したことについて、後悔はしていませんが、ふとした時に「ばあちゃんは孫に火葬されてどう思ったかな」と考えることがあります。理由は、祖母は認知症が進んでいたこともあり、火葬場で働いていることを私が伝えていなかったからです。認知症は進んでいても、話の受け答えは問題ない時期もありましたので、火葬場で働いていることについて、祖母はどう思ったのか聞いておけばよかったと、今になって少し気になっています。 お手数をおかけしますが、ご回答をいただけると幸いです。

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父の納骨について

昨年、父が80歳で他界しました。 残された母の住む実家から、車で2時間半のところに父の故郷があります。父は長男で2人の姉も嫁いでおり、田舎の家は人手に渡り親族は住んでいません。その田舎に先祖代々のお墓があります。すぐ近くの小さな墓地で町内の方が管理されているようです。 すでに遠方に嫁いでいる私の負担を考えてか、父は生前田舎の墓じまいを考えていましたが、自分のお墓はどうするのか決めかねていたようで、本人の意思は聞けないままでした。結局、母の意向で母方の親族が供養されている都心の大きなお寺の納骨堂へ納骨しました。 月命日に母とそのお寺にお参りに行っていますが、今になって田舎のお墓にも分骨してあげればよかったと後悔しています。物忘れが激しくなり急に頼りなくなってしまった母も、「前にも言ったと思うけど…」と定期的に父のお墓のことで後悔を口にします。 今、私の家には手元供養にと片手の掌に乗るほどの小さな骨壺の中に少しだけ父の遺骨があります。その遺骨を父の田舎のお墓に納めて、墓石に名前を彫ることができないかと今頃になって真剣に悩むようになりました。すでに納骨堂へ納めていること、お骨が少量であることから、納骨式は行わずに石材店に依頼して納骨と彫刻だけお願いできればと考えています。その地域の石材店に電話で問い合わせたところ、最近はお寺さんにお経をお願いしない方もいますよとのことでした。 そのお墓は近くに住む父のいとこが墓守りをして下さっており、私達も毎年お盆にはお参りしています。 自己満足のための非常識な行為にも思えますし、親戚に相談したらどう思われるだろうか…と考える一方で、ほんの少しのお骨でも祖父母の元に帰してあげたら、父も祖父母も喜んでくれるのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。 もう納骨を済ませたのだから、このような行為は控えるべきでしょうか? 長々と申し訳ありません。よろしくお願いします。

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