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信仰と不安

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 妻は今まで信仰してきた人の教えもあり、何か自分の体調が悪かったり、子どもの様子が少しおかしいと、自分が間違ったことを神仏にしているのでないか、先祖の因縁ではないかと不安がります。
 また、電波にのって自宅に先祖の重い因縁や魂が入ってくると困るのでと、私や妻の両親からの電話を一切取らず、また電話もかけず、また物が届いても悪いものが憑いてくると困ると家の中にもいれず人にあげるか捨ててしまいます。また、私が妻を触ろうとすると、仕事をして外から持って帰る悪いものが憑いてしんどくなると言って拒否されます。家の中にもいたるところに塩を置いて何とか悪いものを祓い清めようとしています。妻の様子を見ているとある意味強迫的であり不安に包まれている状況であるのですが、私が言っても妻は「霊感もなく信仰していない人には分からない。」と返されてしまいます。信仰とは己の不安を少しでも解消するためにするものでないかと個人的に思っているのですが、妻を見ていると信仰しているのに不安に陥っている状況です。
 不安を解消するための信仰のあり方について教えていただけると幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

祟る先祖などいません!

MKさま

奥さまの信仰について、深く悩んでおられ、数件ご質問を頂いていますね。

http://hasunoha.jp/questions/67
こちらで川口師が答えられていますが、今回のMKさんの書き込みをみる限り、奥さまの今の状況は「信仰が深い方」ではなく「カルトの被害者」だと私は思います。
一刻も早く、カルト対策や心療内科にかかるべきです。(以下川口師からの引用)

日本脱カルト協会
http://www.jscpr.org/advise.htm

「カルトからの脱会と回復のための手引き」
http://www.jscpr.org/book.htm

紀藤正樹弁護士のサイト
http://homepage1.nifty.com/kito/

「マインド・コントロール」紀藤正樹弁護士著・アスコム
http://t.co/ccP9zAjq

http://hasunoha.jp/questions/68
こちらでは密富師が「何れからの宗教者から其の様に言われた事なのでしょうか」と書かれていますが、奥さまが信仰しているのは残念ながら宗教者ではないように私は感じます。距離をとるべきです。

http://hasunoha.jp/questions/83
こちらでは赤澤師がお答えになっていますが、先祖が祟って不幸になるなど、荒唐無稽、何の根拠もない事です。気になさってはいけません。

破壊的カルトは大きく7種に分類されます。
1:悪霊憑依型(供養型)
2:悪霊憑依型(祈祷型)
3:極限修業型
4:反現代医学型
5:闘争的教説型
6:終末論型
7:再生観念型

奥さまが信仰しているのは1と2が合わさったもののように感じます。

もう一度申します。祟る先祖などおりません。
奥さまに必要なのは、カルト対策専門家と心療内科での適切な治療です。
恐れず、勇気をもって進めて下さい。
MKさんの家族が壊れてしまう前に。

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おきもち

浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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盲目的・妄信的・狂信的な信仰は危険と再認識

MK 様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

MK様のこれまでの一連のご質問、御礼のメッセージの内容もお読みさせて頂きまして、盲目的・妄信的・狂信的な信仰は、やはり危険であると改めて再認識させて頂いております。

このことは仏教、宗教・信仰について少なからず携わらせて頂いている者と致しましても十分に気をつけなければならないと実感致しております。何事も批判的・合理的に検証していくことが必要であると存じております。

MK様の奥様のマインドコントロールを解かすことがなかなか容易ではないであろうことは、色々な事例からも想像できる次第ではあります。

浦上哲也様に再掲して頂いております中で紹介させて頂きました「カルトからの脱会と回復のための手引き」日本脱カルト協会編集・遠見書房と「マインド・コントロール」紀藤正樹弁護士著・アスコムをあれから実は拙生もすぐに購入して読み進めているところではあります。

もちろん、MK様の奥様のことについての解決へと繋がる手立てとなるかもしれない例もいくつかあるようには思われますので、MK様も是非ご参考頂きたいとも存じますが、とにかくそれぞれのケース・バイ・ケースもあり、具体的な方法については、やはり専門家、被害があれば弁護士に依頼なさられるのが良いのではないかとは存じます。もちろん、お忙しいお方ですが弁護士の中でもこの件に関して特に専門として取り組まれて、様々なノウハウも持っておられる紀藤正樹先生にご相談なさられるのが良いのではないかとは存じております。もしくは、お近くで頼りとなる弁護士をご紹介頂くようにお願いするのも良いかとも存じます。

まだまだ解決へ向けては時間が掛かるかとは存じますが、焦らずに、様々な協力も得ながら、善処へと向かうことを願っております。

とにかくMK様が、「これは何かおかしい」、「これは何か変だ」と気づかれて、その思いをこの「Hasunoha」ででも打ち明けることができたのは誠に不幸中の幸いであったのではないだろうかと存じております。

MK様のご家族が壊れずに、心穏やかに生活を送れる日が参りますことを心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
 妻が信仰していた神道の先生から「供養できていない先祖がいて訴えている、先祖が罪深いから因縁で不幸になる。このままだと先祖の罪や怒りから子どもが命を落とすか犯罪を犯す。それを回避するためには早く悟る必要がある」とずっと言われてきて、また妻の言動も信仰していた神道の先生の教えのことばかりになり、正直、自分を追い詰めていました。
 妻は今医学上はどこも問題ないのに寝込んでいる状態であり、こうなったのは自分の信仰が足りず指導者の言うことにそむいてきた罰からだと言っています。また、自分は正常であり、精神科等には行きたくないと言っています。
 私も妻の信仰に対して、否定もできず、かと言って肯定もできず、妻の言動にどう向き合うべきか悩んでいる状態でした。
 家族が壊れないように、妻が恐れや不安にみちた信仰の呪縛から解かれ心穏やかな生活を送れるように私も考え相談していきたいと思います。

 妻は現在身体上は検査しても何の問題もないのですが、寝込んでいる状態が数ヶ月続いており、何とか元気になろうと一人神社に参拝しています。
 育児や家事は私がほとんどしている状態で、子どもも私がしごとをしているときは保育園に預けています。妻としても子どもを自分で育てたい意思はあるのですが体調が治らない状態で、自分の信仰が足りないせいであり、指導者の指示にしたがわなかったせいだと言っています。ある病院で検査したときにストレスや心の問題ではと指摘されたのですが、妻は自分は正常であり、信仰もしており何も心に問題はないと言っています。
 実家や知人も心配して声をかけてくれるのですが、妻は私以外の援助を拒否をしている状態です。妻は今は距離を置かれている指導者を今も尊敬しており、いつも神棚でその指導者の名前で感謝の言葉を述べています。
 妻からするとその指導者は子どもの命を救った恩人であると思っています。その指導者から「子どもは悪い因縁から命が弱っていて20歳まで生きられない」といわれ、それを回避するために、とある神社で子どもに新たな命を吹き込んでもらう儀式を指導者にしてもらい、それで生きられるようになったと思っています。
 そのため、妻の指導者への思いは強く、なかなか周囲の違う意見が入らない状態です。
 どう妻を専門家や医療とつなげるのか、第3者の協力も得ていけないか考えています。

「宗教について」問答一覧

伝統と原理主義の境。不幸=神仏の怒り?

 いつもお世話になっております。  私が尊敬する情報科学の先生がXで、 「未だに、天災や気象現象を『神仏の怒り』と考える人は多く いる。しかも議員になれてしまうほど支持率が高い。なんでも かんでも『神仏のせい』にすれば、自力で考えなくて済むから。 だから自分は、宗教の原理主義的なものは嫌いだ」 とおっしゃっていました。  私は、宗教は「生活規範」「安心と励ましを与えてくれるもの」 と捉えています。  昔の人は、不幸な事…災害の発生や疫病の流行が起きると、 「仏様神様がお怒りになっている」 と捉えたと聞きます。  しかし、私は、 「地震だ!身を守れ!備蓄はあるか?火は出ていないか?神仏が見守って くれている。頑張って知恵絞って、みんなで力を合わせて乗り越えよう」 と捉えています。  私は、原理主義…つまりそのまま文字通りに経典等を捉えることは、 思考停止、理解が浅いと思っています。理解の浅さや霊感商法にも 繋がると思っています。  私は、宗教とは、経典を生活規範としつつ、いかに世渡りをして いくかを説いてくれているものだという認識です。  「宗教やってる奴なんて狂人」とネットで言っている人がいました。 私は、昨今のゆがんだ宗教観が原因でそういった認識も広まったと 思っています。霊のせい、神仏のせい、墓があるせい、方角が… お告げが…  お告げに至っては、現代ではメスカリン、アヤワスカの作用や 精神疾患が原因と分かっています。  また、ある工学の先生は、 「自分の感覚では、宗教は『頼る人』と『信じる人』に分かれると 思う。頼る人は、自己分析不足で盲信的、信じる人は客観的な 自己分析ができ、自分の非力さを理解したうえで、足りないところを 宗教の裏付けで上手くバランスをとっている印象がある」 とおっしゃっていました。  私は原理主義者、「頼る人」ではなく、伝統墨守、「信じる人」と いう立場でいたいです。原理主義者にならず、伝統を守りつつ、 世渡りをしていくにはどうしたらよいでしょうか。

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牧師、神父、イエスキリストが信じられない

仏教のサイトでキリストの話をするのは筋違いだと思いますが、お話しします。 イエスキリストを心の底から信じられないのです。 というか、私は私が所属したい教会がわかりません。 宗教ジプシーで、十数個の宗教を渡り歩いてきました。 でも、どこの神様も心から信じられないのです。というか、どこの教会も心から信じられません。 牧師にもそのことを話しました。 どこの教会が真理かと。 で、聖書を読んでいるかと牧師に問われて、新興宗教の教会に通っていることを打ち明けると、とても馬鹿にされました。 すごく悲しかったし、本気でキレてしまいました。 新興宗教というか、キリスト教の教会にも行かなく成りました。 なんだか、「クリスチャン」が信じられないのです。 もちろん私が知り合ってきた人には、良いクリスチャンもいます。でも、ネットでクリスチャンを自称している人は嫌いです。 ガンジーが「クリスチャンはキリストのように生活してねーじゃん」とツッコミを入れているように、私はクリスチャンが善人ばかりではないことを悟りました。 私はどうしたらいいんでしょう。 もう宗教が嫌になっています。 嫌というか、何かすごい心がモヤモヤします。 どうしたらあの嫌な牧師を赦せるのでしょう。汝の敵を許せと聖書にはあります。 でもどれだけ祈っても聖書を読んでも牧師を赦せないのです。 カウンセラーにも牧師を赦せないことを話しました。 でも、心理学や精神医学を使ってもあの牧師を赦すことができないと私は思ってしまいます。 カウンセラーに助けを求めましたが、正直あまり救われたと思えないのです。 どうすれば人を赦せますか。 お坊さんは、こいつ殺してやりたいと思う奴をどう赦すのですか?そもそも人を殺したいほど憎みますか? また、どうすれば、私は私が納得する教会というか、教えに出会えるでしょうか。

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科学と宗教の棲み分け。仏教は科学否定?

 いつもお世話になっております。  ある日、仲良くなった女子神主さんと話していて、 「科学じゃ説明できないこともたくさんあるのよ」 「お医者さんも信用しきっちゃだめよ」 と言われました。  私はこの神主さんを怪しみ、あえて科学界隈の精神科の先生に、 神主さんからこう言われた、と伝え 「先生、科学で説明できないことって何だと思う?」 と尋ねてみました。  「たくさんあるじゃない。精神の現象なんて最たる例だよ」 と言われました。 「個々人の物事に対する捉え方とか、病気を治したいっていう 気持ちを起こさせたりとかは、科学が干渉できないってこと?」 と聞いたら、その通り、科学はあくまで目に見えるものを探求する 学問だと言われました。同時に、 「みんな、科学に期待しすぎ」 と。  精神科の先生のことは信頼しています。でも、科学のプロが 「科学に期待しすぎ」という考えなのはどうなの?とも思います。  以前こちらで、宗教心、仏教心とは何か、と質問したら、 「当たり前のことを分かるようになり、惑いをなくすこと」 とお答えいただきました。目を開けたら見える、おならは臭い、 というようなことだとご説明いただきました。  しかし、世の中の人は、 「どうしてこうなるの?どうすればいいの?怖い!」 とあらゆる事に惑います。  科学は、 「これはこうだからこうなるんだよ(当たり前の提示)。こうすれば 怖くないよ」 と人々に教えてくれます。  そして、素直にその事象を受け入れ、科学で明らかになった対応策を、 (例えば病気の治療)ありがたく実行させていただく。この謙虚さと やる気を起こさせるのが、宗教心だと思うのです。  こちらのお坊様も、 「仏教では、物事には必ず科学的原因があると説く」 「科学の発展なしに、現代社会はあり得ない」 とおっしゃいます。  時折、「科学が人を貧しくした!」と言っている宗教家を 見かけます。私は、こういう人は危険だと思うのですが。  ちなみに精神科の先生は、「僕を100%信用しないで」と言い、 神主さんも、医者を信じきるなと言いつつ「治らない人は、治そう としない人よ」と言います。  実は、長年の疑問です。私は、仏教は科学を否定する危険な宗教 だと思いたくないです。  

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宗教について

お付き合いをして3年目、結婚を将来的に考えている20代後半の彼氏がいます。 結婚に向けて話を進めていく中で、 彼氏のお母様が熱心な新興宗教の信者なことが発覚しました。 彼氏は生まれた時から強制加入されているようですが熱心ではなく活動などにも参加していません。幽霊会員のような状態です。 彼氏はお母様の熱心さに嫌気がさして出身地から遠い所で暮らしているので日常生活で相手の親御さんが尋ねてきたり勧誘してきたりはあまりないと思っていますが… 私の父親が宗教関連断固拒否派です。 彼のことはずっと知らせていて近々食事だけでもするという話も出ていました。 私自身は信仰の自由はそれぞれ個人の自由かと思っているので勧誘されても入らないことは頻繁に伝えて固い意思でお断りすれば良いかなと思っていますが… 彼氏のお母様は私の入信を望んでいる様子だそうです。 (彼氏は宗教関連の話を一切私にしないで欲しいとお母様にきつく言ったようですが聞かない様子だそうです) 父親の反応が怖くてその件を言い出せない状態ですが、母親にも相談したところ「考えが甘すぎる」と言われてしまい結婚は愚か食事会すら猛反対されてしまいました。 私の結婚に対する考えは甘いのでしょうか?

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なぜ祈る?祈りと願いの違いとは?

 いつもお世話になっております。  最近、気になっています。人は、なぜ祈るのでしょうか?  私は毎日、私がお世話になっている精神科医療スタッフさんが 安全にお勤めできるように、また、ストレスのため体を壊して しまった友人が早く回復しますようにと祈っています。  最後に自分のために祈ったのは、いつだったか。といった ところです。  あるお坊さんが、 「祈りとは誓い。『私は、○○をします。お見守りください』と、 神(仏)だのみではなく、自分が頑張るのを見守ってもらう」 とおっしゃっていました。私は、本来の仏教は神秘主義に傾倒した、 現実逃避の教えではないんだ。と安心しました。  しかし現実は、祈りや寄進が「自己愛の増幅」に繋がってしまって います。 「私はこれだけ○○様にお祈りしてるんだワ!」 「私はこんなに○○寺にご寄進したんだワ!」 と、ナルシストになってしまっているのです。  だから、信者間でのモラルハラスメントや、不倫や性暴力の 横行といった、これが宗教者かと思われる、アリエナイ事態 が各所で乱発しています。彼ら彼女らからは、本来宗教者が 持つべき「謙虚さ」が欠落しているのです。  現に私は、色々なお寺で色々な嫌な事をされています。  まともに祈って努力して頑張っているのは、医学生さんや 法学生さんくらいでしょう。  現に仏教系の大学は、偏差値が低い所ばかり。まあ、偏差値 というのは倍率のような側面もあり、志望者さんが多い学校ほど、 「きりがないから優秀な子から…」と高くなるようですが。  昔、陰謀論は宗教が担っていたそうです。陰謀論にはまる人々は、 「私は真実を知っている」「世界は間違っているが、私たちは正しい」 と驕ります。そして彼らは、科学が嫌いで怠け者です。  仏教では、 「あらゆる事象には科学的な原因があるから、呪いやたたりなど 怖くない」 と説いていると聞きますが、これを理解している人が、どれだけ いるでしょう?  もっと言いたい事はありますが、長くなるのでここまでに します。  私は祈りを捧げるとき、周りへの感謝、そして、頑張ります、 という気持ちを大切にしたいと思っています。そして、祈ったら、 次は現実的なアクション。間違っていますか?

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ