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死後の夢、来世の不安

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また質問させて頂きます。

最近、少し死後の事などについて調べています。
死後は、閻魔大王様やいろんな裁判を下すお方がいらっしゃいますよね。そして来世、どの世界で生きることになるか決められるとありました。

変なことかもしれませんが、私は死後、夢を持っています。仏様に生前で学んだ事や楽しかった思い出をお話ししたいのです。こんな素晴らしい出来事があり、こんなことを学びましたよ、とか、こんな辛い事が、こんな風にして頑張りましたよ、とか。

そして仏様の元で雑用をこなし、時がきたらまた日本人として転生したいのです。

こんな夢があるのですが・・・、叶うでしょうか?

また、お話が変わりますが来世に対して
不安があります。
地獄道や餓鬼といったところに落ちていく人もいるのですよね?
そこで何兆年も暴力などによって苦しまなくてはいけないと、知りました。
行きたくないです・・・。皆そうでしょうが、そんな場所でどうして殺し合いをしなければならないんでしょうか??
何のメリットがあってそんな場所を仏様がご用意なさったかわからないです・・・。
ただ苦しむだけですよね?
どんな罪を犯した人でもそんな場所に落ちても、ただ苦しむだけで何も学べないんではないでしょうか・・・。

来世、私や私の回りの人達が地獄に落ちてしまうのではないかと思うと不安でなりません・・・。

もし、地獄や餓鬼界があるとすれば、そこに行かずにすむ方法を教えて下さい!

ご回答、お願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あの世はこの世の延長です。

あやっちさん、はじめまして。

そのお歳で来世の事を考えるって、素晴らしいですね!

来世は、この世の延長です。明日楽しもうと思ったら、今日中に宿題をきちんと終わらせなければいけません。来世を楽しみに、今をしっかりと生きて下さい。

>>私は死後、夢を持っています。仏様に生前で学んだ事や楽しかった思い出をお話ししたいのです。

閻魔様のところでは、人生の全てを思い返し、人が喜ぶ事をしたことも、人が嫌がる事をしたことも、相手の気持ちになって、もう一度体験するのだと聞いたことがあります。そして、閻魔様や、ご先祖様が、良いことは讃え、悪いことは叱って導いて下さるそうです。
きっと、あやっちさんにとって、人生を振り返る時間は、とても心地よい時間になることでしょう。

餓鬼界や、地獄も、この世の延長です。
この世で、人を鬼だと思って生きれば、死後は地獄です。欲ばかりの心で生きれば、餓鬼界に行きます。人として生まれた意味に出会わなければ、畜生界に行きます。
もっと言うと、この世で人を鬼だと思っている人は、すでに地獄にいるのと同じです。餓鬼界や、畜生界も同じで、今の心が問題になります。
地獄に行かない為には人を認めること。餓鬼界に生まれない為には、自分の能力を人の為に使うこと。畜生に生まれない為には、人として生まれた意味をしっかりと持つ事。これが大切です。
あやっちさんは、この様なご質問をされるのだから、もう、大丈夫でしょうが、安心しとどまる事は、後退と同じです。
日々、しっかりと自分と周りに笑顔が増える様に生きて行けば大丈夫です。

変な答えですみません。

合掌

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有り難し
おきもち

45歳 独身 銭湯通い 浄土真宗の僧侶だけど、「中観派です」って言って...
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死後について

あやっち様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

基本的に「死後のこと」については「無記」の扱いとすべきであり、今、この瞬間瞬間における現実の己の迷い苦しみのありようの解決へと向けてしっかりと取り組むべきで、まだ来たらぬ先のこと、未来のことまでをあれやこれやと心配しても詮のないこととして退けるのが第一義となります。

ただ、今抱えている迷い苦しみの解決へと繋がる可能性が少しなりともあるのであれば、(方便的に)「死後のこと」を考えるのも必要なのではないかと存じております。

そこで、これまでに「死後のこと」につきましては、下記のような各問いにお答えさせて頂いております。

カテゴリー「死後について」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_324660.html

また、上記における拙回答を元として下記のような拙論も補足的に述べさせて頂いております。

「 死後について 」
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/46df9bb57071ef4f2b56161423dba66f

「六道」については、下記のようにも回答させて頂いておりますのでご参照下さい。

問い「六道とはこの世にあるのでは、と思うようになりました。」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1008271399.html

問い「六道」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1008271399.html

とにかく、仏教の基本原則としての「諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教」(諸々の悪い行いをなさずに、善い行いに努め励みて、自らその心を浄らかにすること、これが諸々の御仏の教えである)に取り組むことが善処へと向かうためには必要となるものであると存じております。

また、地獄や餓鬼など人間道も含めて輪廻に苦しむものがやがて悟りへと到れるようにとして功徳・追善回向、普回向することで、いずれ己も含めて全ての衆生が救われる縁(仏縁・法縁)がございますようにとして調えていくことも大切となります。

是非共に頑張って参りましょう。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

長谷川哲真様
とてもわかりやすかったです!変な答え方なんてとんでもありません!
あの世はこの世の延長なのですか・・・!今の心が大切なのですね。
閻魔大王様は正直もう少し怖いお方だと思ってました。
ただ暴力をふるって痛め付けるとかそういうことはなさらないのですね。安心しました。
長谷川様のおっしゃることを忘れず、日々を過ごしていきます。また、笑顔が取り柄ですのでこれからも笑って生きていきます!
ご回答、ありがとうございました。

川口英俊様
お礼が遅れてしまって誠に申し訳ありません・・・。
何度もご回答頂き大変嬉しく思って降ります。

悪いことと分かっていてやってしまうことが何度もあります。その度に後悔します・・・。
そんな思いをはらう、浄めるためにより多く善行を行っていきます。
また、先の事とかその時にならなきゃわかりませんよね。あまり考えないよう努めます。
ですが、私の他にも死後の不安を抱えている方もいらっしゃるのですね・・・。一人じゃなかった!と、少し安心できました。
ご回答、本当にありがとうございました。悪い感情をできるだけもたず、温かい心をもつように努力します!

「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ