『ある森で山火事がありました。
動物たちは一斉に逃げ出しましたが、カメだけはヘビのことが気になって留まります。「ヘビは足がないから大変だ。きっと逃げられない。どうするんだろう」そのうち煙が回り...
「親に隠れて何かする」はい、至極健全なことです。
ちょっと危ない冒険も、ドキドキの恋も背伸びも、みんな親に内緒でしてみることでしょう。バレバレの嘘や言い訳、人に言えない失敗談も含めて、立派な成...
昔観た映画の話です。
酔っぱらいがケンカの末、ガラスを叩き割り大怪我します。周りは早く止血しなければと焦るのですが、本人は怒り狂って大暴れ。「バッキャロー、てめえら、ぶっ殺すぞ!」手が付けられ...
仏教のある時代に人間として生まれてきただけで、すごいことです。
十分に悟れる可能性があります。
経典では奴隷の少女、瀕死の老人、盗賊…さまざまな人がお釈迦さまの詩を一節聞いたくらいでワン...
悩んで迷って当たり前ですよ。だって、お母さんだもの。
私の長男も3歳で急性脳症になりました。入院生活、辛かったです。
障害を持つこと、イコール、不幸じゃない。そう自分に言い聞かせながらも...
子供のころから、墓地を散策するのが好きでした。
確かにいのちがここに生まれ、一所懸命に生きた。それを大切に葬り、供養する人がいる。
その営みを感じることが好きだったからです。
火葬場や...
私は幼いころから宗教職に憧れる「変わった子」でした。奇人扱いで面白がられたり驚かれるのはむしろ快感でした(笑)
まなさんは「他人からおかしいと思われるのはいやだ」「笑われるのはいやだ」「け...
A. 強盗がナイフで人を刺して殺しました。
B. 医者が手術をし人命を救おうとしましたが、失敗し患者は亡くなりました。
どちらも刃物で他人を傷つけて死に至らしめたのは同じです。
が、受...
仏像やお札には祀り方の作法があります。
「何を用意し、どのように供養すればよいですか」と問われれば、私たち宗教者は意義や作法を説明しアドバイスすることができるでしょう。
ただ、それを受けて最...
世の中のどんな技能であれ、お祈り・お願いで身に付くものは何ひとつありません。
仮に「霊が見える」「他人の心が読める」能力を獲得されたとしても、そのスキルがあなたのお苦しみを和らげるとは、私...
世の中には「信じなさい、そうすれば救われる」「信じなければ地獄に落ちる」と煽る宗教もあります。しかしお釈迦さまは、こうおっしゃいました。
「私の言葉を信じるな」。
伝統だからと信じる...
まずお尋ねします。仏教の修行をしたい、僧侶になりたいというのは、息子さん本人のご意思ですか?であれば、答えは簡単です。
「放っておいてください。手助けは必要ありません」。
本気でやりたい...
「彼らは過去を嘆かない 未来を願うこともない
ただ現在に生きている そのため皮膚が輝いている。
未来を願うことにより 過去を嘆くことにより
愚かな人は干からびる 刈られた緑の葦のように」。...
「ただそしられるだけの人、あるいはただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないだろう。現在にもいない」(法句経228)
あるときお釈迦さまと弟子たちが長い旅をしていると、...
明日火葬とのことで、急ぎお返事いたします。
「火葬場に駆けつけた方が良いのでしょうか」という文章からよく分からなかったのですが、弟さんからは「もし参列できるなら来てほしい」というニュアンス...
まず、ゆかさんによって「非常識」で「腹立たしい」行為は、弟さんたちにとって「普通」で「当然」の行為なのです。ですから正面から意見しても反発を招くだけでしょう。
ゆかさんにとってのゴールは、...
質問:家族の非常識な行動にこれ以上どうすることも出来ずにいます。
「現世利益を導く法」。お釈迦さまがかつてディーガジャーヌという男性信者に乞われ、説いた4ヶ条です。
(1)努力を惜しまないこと。(起策具足)
(2)得た財産や評判をしっかり守ること。(守護具...
まず「慢māna」(conceit)の特相は「自分だけが尊いと驕る」法を指します。
慢には「自分や他人の能力を評価し比較する」ことが不可欠で、単純に「俺はすごいぞ!」という慢から、「あの人は偉...
信香さまはお寺の一人娘さんでいらっしゃるのですね。
それでは、この問題は突如生じたわけではなく「お寺を継ぐつもりはあるの?」「将来このお寺はどうなるの?」という展望やお話し合いが、進学・就...
一休宗純師は臨終に際し「死にとうない」と呟いたそうです。
命あるものはみんな、死が怖いのです。死にたくないのです。
(完全な悟りを開いた阿羅漢者と、強力すぎる我見を持つ生命は例外です)
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