お世話になっております。
僧籍を持つ方との関係について相談します。
以前ご相談した方なのですが、授戒をためらっている理由の一つである方との関係です。その方はお寺のご住職の弟子で、僧籍をお持ちです。
その後、こちらでいただいたアドバイスを受けて少し距離を置いていました。お寺のご住職の法話は拝聴していました。
数カ月して必要があり、またそのお弟子さんの経営するお店にお世話になりました。
当時私はかなり苦しい状況にありました。その方に近況をお話したところ、特に悩み相談をしたつもりではなかったのですが、規定の時間をオーバーしてずっとその方の人生や人生観について語られました。
私の助けになればと思ってお話をされたのだと思いますが、正直、私には見当はずれなお話でしたし、何をお話しなさりたいのか、どうしてそういうお話になるのかもよくわかりませんでした。当時私は極めて多忙な時期で、なんとか時間を作って伺っていました。そのことはその方にもお話していました。一分一秒も惜しく、早く帰りたいと思いながら、でも途中でお話を遮るのは失礼だと思い、最後まで伺って、お礼を言って失礼しました。
距離を置いている間、僧籍を持っている方のことは敬わなければならないと戒にあるのだから、意見を素直に聞けない自分がわがままなのかもしれない、ご縁があったのだからすぐに捨てることは良くないと思い、今回改めて伺いました。しかしやはりその方のことを尊敬することができません。
ご住職は身体が丈夫ではないらしく、現在は仕事のほとんどをお弟子さんにさせているそうです。私たちとも直接会うことはなく、もちろん私もこれまで直接お話したことはありません。ただ、ご住職の法話から、こちらの状況は伝わっているのかなと少し推測する程度です。
お話したお弟子さんは後継者にはならないと思いますが、ほかのお弟子さんのお話も少し疑問に思うところがあり(上の、「受け入れられないのはあなたがわがままだからだ」ということはほかのお弟子さんから言われました)、今後、そのお寺とかかわって良いのか迷っています。
ご住職がおられる間はずっと法話を拝聴したいと思いますが、ほかのお弟子さんのことは心から尊敬する気持ちがわきません。このような考えは、戒に背いているのでしょうか。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんばんは。
「不謗三宝戒」(ふぼうさんぼうかい)とは、①お釈迦さま②その教え③戒を守る僧侶、この「三宝」をそしってはいけないという戒律です。「戒を守る僧侶を」です。「どんな僧侶でも敬わなくてはいけない」という戒律でしたら、僧侶は勝手な行動をとり堕落するでしょう。
私もみなさまに不謗三宝戒を守っていただけるようなお坊さんになれるように精進していきたいと思います。
自分の人生観を聞かれてもいないのに得意げに話す僧侶は、不自讚毀他戒の破戒になっていますので、あなたは不謗三宝戒の破戒には当たらないと思いますよ。
以前の問答でもお答えしましたが、今回のご質問の中にも、他のお弟子さんから「受け入れられないのはあなたがわがままだからだ」と言われたなどとのことで、カルト宗教の可能性がぬぐえません。どうか、他のお寺さんの法話などを聞きに行くなど、広い視野で物事をみていただくことをお勧めします。
私自身は戒を持たぬ身なので、戒律に関してはわかりませんが…
みろろんさんが尊敬されるご住職さんの法話はぜひ聴聞されたら良いと思います。他のお寺の僧侶の法話も聴聞してみて、自分にあったお寺を探してみるのも良いと思いますよ。
その上で、やっぱり元のお寺が良かったと思えばそれで良いでしょうし、他に良いお寺が見つかればそれでも良いでしょう。
ご回答、ありがとうございました。お礼が大変遅くなり申し訳ありません。
秋山智様、
浄土真宗は授戒をしないと伺いました。戒を持たずに仏道を歩むのはかえって難しいことがあるのではと推察しております。実際はどうなのでしょうか。機会があればお伺いしたいと願っております。
他のお寺にも目を向けてみたいと思います。ありがとうございました。
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光禪様、
前回に続いてご回答ありがとうございました。聞かれてもいないのに自分の人生観を話して説教するのは戒に反すること、それを無理に敬ったりしなくても良いこと、よくわかり安心しました。
やはりカルトの要素がありますよね。お寺の方々は自覚なさっていないと思います。前回、お弟子さんから「善意で与えられたものは黙って受け取りなさい」という趣旨のことを言われて、とても苦しくなり、授戒を迷っていることをその方にお話しました。半年くらい前です。最近になってご住職が法話で、「このお寺は何も強制しません」と仰っていて、伝わっているんだなと思いました。ご住職とお弟子さんの間で、きちんと意思の疎通がされていないのかなと思いました。そういうことがあり、やはり疑問がぬぐえません。ほかのお寺にも目を向けたいと思います。親身になってくださり感謝申し上げます。