夢を叶えたのですが、青春を後悔しています。
ー背景ー
私は、何の取り柄もない人間でしたが、中学の終わりにある夢ができ、高校は、その夢を叶えるために、没頭し、そして、大学を首席で卒業し二十代のはじめに夢を叶えることができました。
その途中で、今も忘れられない、無垢で心やさしく、そして、微笑みが素敵な初恋の女の子もいたのですが、「自分が夢を追っていれば一緒にいたらひもじい思いをさせるかもしれない」「夢を叶えるには日々を必死に努力をして生きなければならない」と、一度、手も繋いだのですが、結局、デートに誘われた時に断ってしまいました。夢を叶えるためには仕方なかったと納得していますし、夢を叶えるための努力してきた日々は間違ったとは思っていません。
ー問題ー
しかし、いつしか、当たり前のように同世代が生きていた青春を
経験せずにきたのを後悔していました。
振り返れば、二十代の初めまで、性欲はなく、女性に全く関心は無かったのですが、最近になって、街の女性たちをみると美しいとひどくうっとりしたり、こんなひとと一緒に過ごせたらどれだけ嬉しいかと思うのです。と、同時に、彼氏・彼女で歩く二人を見ると、羨ましく思ったり、恥ずかしくも、その二人の夜を妄想して哀しくなったり「ああ、厭だ!人間は所詮、猿なのだ」と吐き気がするのです。また、私自身についても、「夢を叶えたけど、ろくに稼ぎもない。何が夢だ。人間の本能に従って享楽的に生きた方が良かったのではないか」と時々考えます。
誰かを好きになるということは素敵なことだと思うのです。それこそ、汚れのない白百合や、モネの絵のように美しいと思うのです。しかし、眼に映るカップルが若ければ若いほどに、暗澹たる感情が自然に込み上げてしまいます。単に性欲の問題なら、自分が人間として生きている以上、仕方ないと思うのですが、それとは別に、自分自身の人間性の分裂を感じます。
現状としては、20を過ぎると、綺麗な人は皆結ばれていますし、それに、一度でも誰かを心から愛したり、ましては体まで許した女の人を好きになれるとは思えません。なにより青春期のようなピュアな恋愛は大人になった自分にはもうできないことに絶望を感じます。辛いです。
そういうわけで、夢を叶えたのですが、青春を後悔しているのです。
私は何に対して葛藤しているのか、自分でも整理がついていませんが、この若造に生きるヒントをください。
有り難し 19
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