兄弟のかわりを親がするべきか
ひとりっこは、家では親としかいないので意見はなんでもきいてもらえる傾向にあります。
チャンネル争い、お出かけ先の争い、お菓子やおかずの奪いあい、CDやDVDをどれにするかの争い、おもちゃの取り合い、など他にもたくさん、兄弟いたら日常で毎日起こることがひとりっこにはありません。
そこで、我慢やケンカ?をあえてさせた方がいいのか悩んでいます。
満たされてるから、友達との間で我慢できたり優しくできるとも聞きますが、満たされてるからわがままで友達との間でも譲れたりできなくなっちゃうかとも心配になります。
でも、親がわざとやると、こどもは逆になんでお母さんは…となってしまったら嫌だなぁとも思っています。
幼稚園や学校で友達との間で我慢したりするのを徐々におぼえていければじゅうぶんですか?
どうしても、兄弟いる子供と同じレベルまでさせるには家でも、同じ状況にさせないとダメみたいな思いがあるのです。
親が意識してないと、ひとりっこは人間として精神面が育たない気がするのです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
至道無難、唯嫌揀択( しどうぶなん、ゆいけんけんじゃく)
タイトルにいきなり難しい言葉を書いちゃってすみません。
至道無難、唯嫌揀択( しどうぶなん、ゆいけんけんじゃく)とは、『信心銘』という禅の語録に有る言葉です。「真実の道に至るのはそんなに難しいことじゃないよ。ただ揀択(けんじゃく)を嫌えばいいんじゃ。」ということです。もっとも、この説明だけじゃわかりませんよね。
揀択(けんじゃく)とは、選り好みをすることです。生きていく中で、努力して頑張って良い結果が生まれる時もあれば、期待した結果とならないこともあります。生きていく中で、良い出会い素晴らしい出会いに感謝したくなる時もあれば、嫌な出会いに我が身を呪いたくなる時もあります。学校に行けば、嫌な同級生は居るでしょう。会社に入れば、必ず嫌な上司もいれば、嫌な同僚もいます。遠ざけたい、離れたいと思っても、その都度学校を辞め、会社を辞める訳にはいきません。選り好みしたくなる気持ちを振り切って、いろいろな人間に向き合い、いろいろな困難に向き合っていくのが我々の人生です。
申し訳ございませんが、学校教育は知識の習得と理解度のブラッシュアップに過ぎません。真の人間力の向上の場は、基本的には家庭で有り地域社会だと思います。そうした環境の中で大事なことが唯嫌揀択(ゆいけんけんじゃく)だと思います。「いいとこどり」だけしようたって、そう都合よくはいかないよ、ということです。
前の質問の中にありましたが、「ママ友との付き合いは」という趣旨のことを書いておられましたが、それが揀択(けんじゃく)なんです。世の中、おいしいところのつまみ食いだけで生きていければ楽ですけど、現実はそうもいきません。一連の質問の中で、ムーミンさんはムーミンさんで一生懸命子供さんのことの将来を考え、子供さんの将来のために頑張っておられると感じます。
自分の子供には、順風満帆な人生を歩んでほしい。親としては、そう思い、そう願い、何とかそういう道筋をつけてあげたいと思います。でも現実はそう都合よくいきません。幼少期は幼少期で、小中高は小中高でいろんな壁にぶち当たります。大学や一般社会では更にです。そういう現実を見据えて、壁にぶつかっても、周囲からぶったかれててもしっかりと人生を歩んでいく。そういう家庭教育を頑張っていくしかありません。頑張っていきましょう。
大丈夫ですよ
私のある友人は一人っ子でしたが、兄弟がいない分、友人を大切にしています。
家で話す相手がいない分、外で積極的に人に話し掛けます。
ですから、心配はいらないと思います。
ただ、親子のコミュニケーションは一人っ子であるないに関わらず大切です。
良いことは褒め、悪いことは叱り、ある時は親として、ある時はお姉さんとして、コミュニケーションをとってください。
ついでに仏教の本もひとつ紹介します。
機会があれば是非読んであげてください。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/452243068X/ref=mp_s_a_1_1?qid=1464105601&sr=8-1&pi=SY200_QL40&keywords=ブッダがせんせい&dpPl=1&dpID=517aSFy7jgL&ref=plSrch