仏に成るって、なんか魂のレベルを高めていくようなイメージありますよね。でも実際は違うんです。人として積み重ねたモノを１つづつ取り払っていくと、最後に仏さまだけが残るんです。いっぱい貼りまくった付箋を剥がしていくと、仏さまが出てきたよ！みたいな。実は水子ちゃんはその付箋が少ないから仏さまに帰りやすいんですよ。知らなかったでしょう？だから安心して下さい。

でも、何をいくらしてあげても、何か足りない気がする…それが人情ってもんですね。水子ちゃんはあんずさまの子になれて幸せ者だと思います。母親の情に恵まれたのですから。

お菓子、靴、おもちゃ、これらをお供えしてあげるのは良いことです。
エコー写真ですか…見てて辛くなったり、申し訳なくなることがありませんか？小さな水子地蔵さんをお祀りして、エコー写真はしまっておいた方が心穏やかに供養できるんじゃないかなと私は思います。

もしお坊さんに供養して欲しければ、家のお寺さんにご相談下さい。お経を上げてくれるでしょう。言いづらければ特に水子供養に力を入れているお寺さんを探してご相談でもオッケーです。

そして、妊婦さんを見たら親切にしてあげましょう。エレベーターの扉をちょっと押さえてあげたり、椅子を譲ってあげたり、そんな小さな親切心を大切にしましょう。で、帰宅したら棚に手を合わせて「今日、こんなことをしてあげたんだよ」と話してあげてください。お釈迦さまは「我が子だけを可愛がるのではなく、よその子も我が子もみんな大切にしましょう」と説かれました。こうやって分け隔てなく親切にする真心こそが、水子ちゃんへの何よりのお供えになるのです。

大慈

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家（捨戒済み）。仮面系お坊さんYouT...

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