今年の4月に一番下の子供が約1年半にわたる小児がんの闘病生活を終え、無事退院できました。
闘病中は神様に何度も子供が無事退院できるようお願いし、願掛けで全ての趣味をやめて子供の看病をしておりました。妻も同じようにお酒を断ち子供の無事を祈り、看病していました。
退院がみえてきた頃に、子供の体調が悪くなり、その原因を調べる重大な検査がありました。その時もう一生自分の一番の趣味である漫画は読まないので子供を助けてほしいと願いました。
検査の結果。最悪の事態はまぬがれ、その後子供の体調も戻り無事退院することができました。子供は小学校に入学することができ、日々楽しく生活をおくっています。
ただ主治医からは、再発の可能性はあり、再発した場合、かなり厳しい状況になるとの見解でした。そのため日々再発におびえている自分がいます。
もちろん退院後家族一緒に生活できることに幸せを感じておりますが、おびえや様々なストレスが日々重なり、自分でもこのストレスをどうすれば良いのか分からなくなってきています。
もし今漫画を読んでしまうと、神様に嘘をつくことになり、お怒りになられるでしょうか?
闘病生活の分も取り返そうと家族の時間を大切に過ごしており、子供、家族の時間は犠牲にはしないつもりです。
今まで読んでいた全ての漫画ではなく、どうしても読みたい漫画だけ読むことを神様は許してくれないでしょうか?
もし漫画を読むと、神様に嘘をついたことになり、子供に悪い影響がでるのでは...と不安です。
こうやって相談し助言をいただこうとする行為も、実は神様への嘘につながっており、神様を怒らせることになるのでは、と感じております。
ただ誰かに助言をもらい、少しだけでも心を軽くして生活を送りたいと願う自分、もう一度自分の心を戒めないと言い聞かせる自分、と矛盾する自分がいます。
こんな弱い父親ですが、助言をお願いします。厳しい助言であっても受け入れないとと思っています。ただ、話を聞いてほしいだけでは?と思われ、そうなのかもしれませんが、自分でもよく分かっていません。
どうかよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
拝読いたしました。
まずは、お子様のご健康をお祈り申し上げます。
あなたは、大好きであった漫画を読まないことで、お子様が無事でいられるよう神様にお願いされました。
もしかすれば、そのことで願いを叶えていただいたかも知れません。
しかしもっと大きなことを、神様は与えられたのではのではないでしょうか。
それは、漫画を読んでいる時間が、お子様との時間に変わったことです。
あなたは今、幸せですか?
当然、先の事を考えると胸がえぐられそうになります。
ですが、今あなたは幸せを感じておられます。
奥様は、飲酒をする時間。
あなたは、漫画や趣味を削った時間。
それを、精一杯お子様との時間に充てられている。
本当の幸せはそこなんだ。
神様は、そう教えてくださっているのではないでしょうか。
仏教に中道という教えがあります。
頑張らず、なまけず。
「ハイ、漫画は読まない、ガンバって」
ではいけないのです。
人間は不完全。
最初にたてた誓いの中で、あなたはやはり漫画を我慢できない。
そこに気づかされたのです。
誓いは、状況に応じて変化させても構いません。
中道を貫けばいい。
神様はそれも、最初からお見通しです。
今を幸せに過ごすかどうか。
そこがあなたの課題です。
サポートする側の人間が壊れてしまっては、お子様はどうなりますか?
漫画を読んでください。
それが幸せの道であるならば、神様は何も言いません。
皆様がいつまでも健やかにおられますよう、お祈り申し上げます。
お子さまをはじめ、ご家族の皆様には、貴重なる時間を経験されました。
まだ継続中かもしれませんが、今のこの時を大切にお過ごしください。
さて、お父様もお母様も、大切なわが子のために、好きなことを断って回復を祈念されました。そして、その願いの如く、良き方向に向かいました。
素晴らしい信仰心であります。
ところで、もう一度、整理しなくてはならないことは、神様に向かって、自分の好きなことを断って、いわゆる願掛けで、交換条件のようなものですね、ある意味で願いが叶ったのですが、さて、どうしたものかとなりました。
通常ですと、信仰しているお寺や神社の神仏に具体的に、このような願い(祈願)をされる場合が多いですから、願いが叶えれば、お礼参りをすることで、願ほどきをします。でも今回は、そのようではないので、どうしたものかと不安になられていると思います。
自分の好きなことを断つことで、願いに集中することは有効なことです。それはいいことですが、だからと言って、そこには神様は存在しません。なぜなら、神様にしてみれば、あなたが好きなことを断とうが、行おうが関係ないことです。神様に貢ぎ物をして、神様が満足したからと言って叶えてくれますか?そもそも神様にしてみれば、すべて整っているので満足された状況であり、不足はないのです。
もちろん、神仏を否定ている訳ではありませんが、都合のいい神様はいないということです。また、神様という定義も個々にあいまいですが、その説明はここでは無用ですから省略します。
結論は、今は、お子様も小学校へ通っている状況です。そこまで本人はもちろん、皆さんの熱い思いで今日があります。そんな状況をいわゆる神様がご覧になったら、喜んでおられるに違いありません。家族楽しく、健やかに、その状態が続くよう努力されればいいのです。
神様は、罰をあてません。罰をあてる神様なら最初から信じなければいいのです。
今日から漫画でも、なんでも、好きなことをされればいいのです。
なんの心配もありません。 だってあなたも神様ですから。
さっそくのご回答ありがとうございます。
こんな弱い人間のことも神様はお見通し…心が軽くなった気がします。
自分の趣味の時間が子供と向き合う時間に変わった…本当にそのとおりだと思います。子供と向き合う時間、正直にいうとつらいことや不安になること色々ありますが、やはり子供の顔をみて、手をつないで、抱き上げて、一緒に寝て、家族一緒に生活できること、本当に幸せです。
もしこの先漫画を読むとしても、子供や家族から時間をもらうことで、自分の趣味が楽しめていたことを心にきざみ、子供や家族との時間を犠牲にしないよう、心がけたいと思います。
本当にありがとうございました。
お二人目のお坊様、さっそくのご回答ありがとうございます。
こんな弱い人間のことであっても、神様が今の状況を喜んでくれている、そのお言葉をいただき、心が軽くなりました。
ご助言拝読させていただき、自分の願掛けが、神様の存在にかかわらず、これから先も子供を支えることの決意にもにたものであること、自分の心が整理できたように感じました。
日々神様に感謝しながら子供、家族を支える努力は怠らないよう、過ごしたいと思います。
ありがとうございました。