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輪廻転生はあるのでしょうか

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有り難し有り難し 38

こんにちは。
私は数年前から一人暮らしをしており、1人の時間も長くなると考え事をする時がしばしばあります。
その中で昔の嫌な記憶を思い出すことがよくあり、思い出した嫌悪感に我慢できずにたまに泣いてしまいます。
自分の性格や人間性のダメな部分に嫌気がさして自己嫌悪に陥るのですが、ああしてこうして育ててくれればこんな人間にはならなかったのに、と親のせいにしてしまう自分に何より腹が立ち、情けなくなります。
もちろん四六時中こうして悩んでいるわけではなく、仕事ができるありがたさや趣味に打ち込める楽しさもあり、普段はポジティブに生活しています。
ですが、人間いつか死ぬのなら、できるだけ早く死にたいなとも考えています。
自分で言うのもなんですが、感受性が豊かな自分にとっては家族も含め人付き合いに疲れてしまい、早く楽になりたいんだと思います(叱られるかもしれませんが…

死後の話でよく『輪廻転生』と耳にします。
私は現時点で20数年しか生きていませんが、もし人間として生まれ変わるのなら、またこんな人生を送らなければならないのならないのは御免だなと思います。
やはり死後の魂は何かに形を変えて生まれ変わるのでしょうか?だとしたら魂の数には限りがあるのでしょうか?
もう一度生き物に転生せずに済むのなら、魂ごと消えてしまいたいです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あるといいなと思う人にはあるし、無いといいなと思う人には無いのですよ。
ただそれはまだ先の話。
今は、昔の嫌な思い出をなるべく思い出さないようにしましょうね。
せっかく生まれてきたのですから、一つでも二つでも楽しい思い出を作りましょうね。

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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実生活から人生と仏教を学んでみて

おもちさん

1人の時間に人生について考えに耽るのは、けっして無駄なことではないと思います。感受性の豊かな人は、この世の生きにくさを感じることも多いのではないかと思います。「もし生まれ変わるのなら、またこんな人生を送らなくてはならいのなら御免だな」と思うのは、とても鋭い感性だと思います。人生は苦であるということを20数年で理解したということですね。それこそ仏教の出発点です。ここで何度かご質問されているのもご縁ですし、仏教を学ぶ機縁にあるのかもしれません。

死後の魂は何かに形を変えて生まれ変わるのか?魂の数には限りがあるのか?その問いと同じことを私も若いころに考えました。だからこの質問をみて、おもちさんに親しみを覚えました。その問いへの答えを探し求めていくのが、人間の人生ではないかと思います。輪廻転生はあるのかないのか?それは人に聞いても答えはありません。死んでみないと正解はわからないからです。

そういうことを考えるより、自分の性格や人間性のだめなところを克服していくにはどうしたらいいのか、お釈迦さまは、こういうことに対して何と言っているのか、ぜひ学んでみてください。もちろん、仏教に限ることはありません。自己嫌悪になったり親のせいにしたりする自分を超えていくこと、生きる苦しみからどうしたら解放されるのか仏教は答えてくれるはずです。でもそれは、本を読んだだけで、人に聞いただけでわかるのではありません。実生活で苦労しながら、わかっていくものです。そこに、苦しいけれど生きていく意味があるのではないかと思います。おもちさん、まだ20代です。仕事もして、趣味も楽しみ、恋もして、たくさんの実生活から人生と仏教を学んでください。おもちさんのこれからの人生を応援しています。

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おきもち

お釈迦様の教えと瞑想法は苦悩の多いこの世を生きるための「船」のようなもので...
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輪廻転生から解脱するためには

輪廻転生から解脱する(解放される)ためには、煩悩をなくす必要があります。
つまり、仏教の修行をして悟る必要があるということです。
しかし、この世で生きているうちに悟りを得るのは、かなり難しいですよね。
少なくとも、浄土宗という宗派では、現在の地球上で悟ることは、かなり難しいと考えます。
お釈迦様が亡くなってから2600年近くになり、仏教教団が衰退しているからです。
そこで、浄土宗では、とりあえず悟り易い環境である極楽浄土に往生しようと説きます。
極楽浄土に往生する(生まれかわる)のは簡単です。
南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えて、阿弥陀仏の力で極楽浄土に往生させてもらいたいと願うだけでよいのです。
善人でも悪人でも、念仏すれば必ず来世は極楽浄土。
極楽浄土で、阿弥陀仏に直々に教えてもらって修行すれば、あなたも必ず悟れます。
つまり、輪廻転生から解脱するための近道が、念仏(往生極楽)なのです。
南無阿弥陀仏 合掌

来世(死後)の往生ばかり願っている浄土宗は、なんて暗い宗教だと思うでしょうか?
それは誤解なのです。
あの世は極楽浄土だと思えば、二度とあの世の心配をしなくていいわけだから、あとはこの世をどう生きるか、気楽に考えられるのです。
夏休みの宿題がお盆前に全部終わったような気分で、残りの人生を遊びましょう。
南無阿弥陀仏 合掌

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

皆様、ご回答ありがとうございました。
1人で悩んで考えることが多く、辛くて気が重かったのですが、心が少し楽になった気がします。
機会があれば仏教について勉強してみようと思います。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ