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来世不幸にならない為に今できること

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有り難し有り難し 47

私は、輪廻転生を信じています。
今生は色々な面で恵まれていたので、次の人生どうなるだろう?と少し心配です。
次の人生のために、準備をしたいと考えています。来世も今と同じかそれ以上のレベルの容姿、能力、家庭環境で生まれるためのアイディアがあれば教えて欲しいです。
私の我欲で申し訳ありませんが、次の人生下がるのは嫌だ、怖いという気持ちは、自然な心情だと思ってます。そのための努力は受け入れます。次は生まれてこなければベスト、という思想もあるのでしょうが、
生まれないですむ保証はないので、生まれたとしても下がらないで済む仏教的な方法を知りたいです。

また、容姿の優れぬ人を見下したり意地悪したら、報いを受ける、来世では自分も普通以下の容姿になってしまう、という説をどこかで聞きました。なんとも恐ろしい説です。意地悪はしませんが、自然発生的に、やはり優劣を意識することがありますから。これは自然に心にわくのでコントロール不能です。だからといって、口に出したり行動で差別したりは、していません。心のなかで、やっぱり容姿の優れない女性は大変そうだなぁとか自然に沸いてくるのも罪なのでしょうか?それが悪因悪果になってしまうのでしょうか。

以前は自他の容姿が優れていようがいまいが、そんなこと気にせずいましたが、友人Aが卑屈な性格で自虐発言をする人で、それを聞いていると、私の中でも容姿や能力の優劣の意識が芽生えてしました。
表面上はフォローしていますが、心の中では、否定しきれません。実際に彼女と私とで人生で経験してきたこと、起こる出来事があまりにも違うからです。容姿が優れない女性の人生はハードモードで、素敵な楽しい出来事が少ないんだなと話を聞いたり実際を見ていたら感じました。

仮に来世で容姿のレベルが普通以下になってしまったら、すごく嫌だし、そんなことになったらどうしよう!と怖いです。

この恐怖と心配から、お坊様たちに、仏教的なちえで
助けて頂けたら・・!という質問です。

そんな来世にならないためのアイディアや方策がありましたら、教えてください。   ちなみに
来世のためだけではないですが、
見えない世界を信じているので、
先祖供養やおつとめなどは、人より熱心で、
寄付や親切は人並みか少し多目にしてるタイプです。
他にもできることがあればやっておきたいので、どうぞ教えてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

来世より、今、この瞬間が大切なのです。

来世を考える前に、今世ですべきことがたくさんあります。
色々と考えておられるようですが、プラス思考であればそれでいいと思います。
すべては因果応報ですから、何事もマイナスではなく前向きに考えることです。

又、自分の行動も良かれと思っても「小さな親切大きなお世話」ということもあります。ゆえに、やはり心が大切なので真面目に考えていけばいいでしょう。

輪廻転生を信じているなら、今世の行いすべてが次のスタートになるというのは間違いではありませんし、今回生まれてきたことの、すべての条件、環境(両親、兄弟、関わる人々、そして自分のすべて)等も前世の集約となります。

しかし、何が何でも過去のせいにするのも少々違いますし、たしかにご先祖様のDNAは受け継いでいますが、もっと複雑であり、意外に単純なのかもしれません。

ともあれ、まず今世の、今をどのように生きるが大切であり、その延長線上にすべてがあると思います。ゆえに、あまり来世のためにという執着もよくないのです。何事も無理をせず、自然の流れの中で、心を大切に日々お暮らしください。

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有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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八正道

拝読させて頂きました。
あなたがこれからも、そして来世でも善きところ、善き姿、善き心で生きる為にはぜひ仏教を学んでみてはいかがでしょう。
難しくあれこれ難しく考えるよりも日々生きる心がけとして
1.正見…偏らない正しいものごとの見方
2.正思惟…偏らない考え方
3.正語…正しい言葉使い
4.正業…正しい行い
5.正命…正しく健康な毎日の生活
6.正精進…正しい毎日の努力精進
7.正念…真実を求めて専念すること
8.正定…正しく揺るがない安定した精神

仏教ではそのように生きていくことを勧めています。
詳細には様々な解釈もありますし、地域や国や社会でも多少の生活感や経済状況でも変わってくるかと思います。
この世に生を享けた身の上ですからぜひともあなたの今の生活や人生で学んでみて実践してみて下さいね。

必ずあなたの身に来世というよりは今生においてより素晴らしい果報が恵まれて、来世はより豊かな生を得ることとなるでしょう。

あなたが正しく仏教を学んでいかれ心身ともに豊かに生き抜いていかれます様心より仏様にお祈りさせて頂きます。至心合掌

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お言葉ありがとうございます!
仰る通りだと思いました。
私は怖がり、心配症で、マイナス思考です。
心を大切に、
プラス思考できるように心がけてゆきます。
やはり怖いですが、今生にすべきことに注目していきますね。

もしよろしければ、色々な宗派からの視点が知りたいので、他のお坊様からもコメントがあれば是非お待ちしています。

Azumaさま)
ご回答有難うございます!
とても嬉しいです。
私は仏教が大好きで、自分なりに勉強と実践をしてきました。しかし来世を怖がっているということは、学びも実践もまだまだですね。
八正道、最近気を付けるのが緩んでいました。また再び八正道にそって毎日を歩めるように心がけます。
実生活で縁のあるお坊さんからも、別の悩み相談をした時に、「頭で考えすぎない方がいいですよ」という主旨を複数の方から言われていました。ここでも御二人から言われたので、私の直した方がいい癖なのだと思います。せっかくアドバイス頂いたので、直せるように意識します。努力します。

今生においてより素晴らしい果報、というのは正直怖い気持ちがあります。もう充分すぎると感じているからです。私が、周りの人やお世話になった人や仏様から受けた恩恵より、私が、返せた分量が少なすぎると自覚して少し罪悪感もあるので、それがこれ以上大きくなるのは避けたい、怖い、という思いがあります。返すのが追い付いてないのです。

私が正しく仏教を学べて生き抜けるようにお祈りしてくださるとの事、すごく嬉しいです。私も、今から仏様に、回答くださったお坊さん達がより一層お幸せで安楽であるように祈ります。

後日談です。
お陰様で、今の人生、今の生活で、まだやるべきなのにできていないことはないか?と自分でチェックして、やっていけるようになりました!
以前よりも毎日が充実して気持ちが元気です。来世のことは、自然と忘れていました。正命と正精進を心掛けています。
感謝申し上げます。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

有り難し有り難し 28
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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

有り難し有り難し 4
回答数回答 1

輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

有り難し有り難し 8
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ