覚醒剤を使い、こわくなり、自首しました。
数年使っていたので時間の問題だったのでしょうが、自首した時は警察などにバレている気がしてこわくて仕方がなかったのですが、実際はバレたりしてませんでした。
仕事がうまくいっていたのに解雇され、しかも職場の業績はコロナでもよいのを見るとショックです。
自分が悪いのですが、自分に起きたことに思えないというか、なかなか認められなくて、現実を受け止められなくて、
行かなきゃよかった、とか、自首しなきゃよかった、どうせクスリをやめることになるんだから、こわいの我慢したままやめてしまえばよかっあ、とか繰り返してはつらいです。
友達も失ったし、仕事もなくなり、再就職も心配だし、海外にも行きづらくなるみたいだし、してしまったことにより、失ったものも大きくて。
家族はもっとつらいと思いますが、どう考えたら乗り越えていけるのか、よくわかりません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんにちは。
「どう考えたら乗り越えていけるのか」と書いています。
それは、一言で言って自分のことと、家族のこととを両方大事にしていきましょう、という事です。
「覚醒剤を使い、こわくなり、自首しました」とあります。
「数年使っていたので」ということですから、かなり中毒が進行していたのではないでしょうか。「警察などにバレている気がしてこわくて仕方がなかった」から、「自首」ということなのでしょうが、それは覚せい剤中毒の特徴である妄想(見張られている、つけられている)がかなり酷くなっていたのだと思います。
ただ、きっかけはどうあれ、あなたは人生再生の第一歩を切ったのでしょう。
再発を防ぐために考えて欲しいのは、あなたはなぜ「覚せい剤」に手を出したかという動機です。仕事の為か、憂さを晴らしたかったからか、何か問題を抱えていたことから逃げる為だったのか等々理由があるはずです。
その理由を考える時、「家族」と辛いことなどを話して「乗り越えて」いく方法を模索したり、何か有意義な方法で発散させたり、人を頼ったりなどの方法を尽くしたどうかをいま一度考えて欲しいのです。そうでなければ、これからまた同様のことをしてしまいます。問題にぶつかった時の対処法を再検討する必要性です。
「仕事がうまくいっていた」「職場の業績はコロナでもよいのを見るとショック」と書いていますが、もう人生の再スタートをするのですから、過去の地位を振り返るのはやめましょう。
「行かなきゃよかった」「自首しなきゃよかった」「自分が悪いのですが、自分に起きたことに思えないというか、なかなか認められなくて、現実を受け止められなくて」とあります。厳しいことを言うようですが、あなたの問題意識の希薄さを感じます。「覚せい剤」を選んだのはあなた自身で他の誰でもありません。そして、あなたの責任において背負っていかなければならないことです。
「家族はもっとつらい」、その通りです。
いままでの日常をあなたの行いによって一変させられたのですから。
もう二度と泣かせてはいけないと奮起すべきです。
その為にも、早々に問題意識を明確にして、自分の過去の問題点を再検討し、自分の出来るペースも考えつつ、自分のことと、家族のことをバランスよく再生していって下さい。
かずさん、ご相談ありがとうございます。
他の僧侶の方のコメントも拝見しました。
「どちらかというと、正論、より、
先行きをネガティブに考えてしまう自分をどうしたらよいかな、
と思って相談したつもりでした。」
とのことでしたので、
ここの部分についてお返事させていただきます。
「ネガティブ」になるのは、
現実を見れている人です。
ポジティブでいられるというのは、
現実の恐ろしさから目をそむけているだけです。
仏教では「一切皆苦」といって、
人生で起こるすべてのものごとは苦しみである、
なにごとも思い通りにいかないのが当然であると考えます。
それはもうネガティブな教えです。
かずさんが、いろいろなものを失い、
過去の後悔にさいなまれる、
本当に人生の「苦」に向き合わざるをえない状況だと思います。
しかし、
仏教は「苦」と向き合うことからはじまります。
「苦」と向き合うことから、
自らの人生の方向性を模索することが始まります。
苦しいかと思いますが、
ここからが本当のスタートだと思います。
迷ったり、不安になったり、
いろいろな感情が沸き起こるでしょうが、
それこそがとても大切な時間であると
僧侶としては思っております。
陰ながら応援しております。
ぜひまたご質問あればコメントくださいませ。
過去にどんな罪があっても、南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えれば臨終時に極楽浄土に往生できると、経典には書かれています。
つまり、南無阿弥陀仏の念仏は人生のハッピーエンドの切符です。
切符を落とさなければ、あなたは合格人生。
あとは途中の人生を、できることをできる範囲でやれば良いだけ。
どうせそれしかできないんだし。
自首したとき、あなたの善意ができる範囲の働きをしてくれたのです。
素晴らしい勇気。
あの勇気があれば、きっとまだまだできることがあるはず。
反省はもちろんしてますし後悔もして抑うつ状態です。
どちらかというと、正論、より、先行きをネガティブに考えてしまう自分をどうしたらよいかな、と思って相談したつもりでした。
心療内科に行きます、きっかけをいただきありがとうございました。