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九州地方の納骨堂について

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有り難し有り難し 2

はじめまして。
埼玉県に住む40代の主婦です。
私の両親や先祖は九州(熊本、福岡、大分、鹿児島)に縁があります。
両親の実家(熊本県)の先祖は墓ではなく、それぞれ納骨堂に納めております。
母方の親族(鹿児島県)も納骨堂に先祖代々、納めています。

【質問させて頂きたいこと】
九州地方は墓文化ではなく、納骨堂文化なのでしょうか?
また、納骨堂が九州地方で発達した歴史的経緯などをご存知のお坊さんがいらっしゃったら教えてください。

よろしくお願いいたします。

2023年11月23日 23:01

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こんにちは

 ご質問ありがとうございます。なかなか回答が入りませんね。
 私は静岡県在住で、九州の事はわかりませんが、興味深い質問でしたので、一緒に考えてみたいと思います。

 まずネットを当たりますと、九州地方にも一般的な墓地もあるようですが、福岡県などには、納骨堂にお骨を納めるお寺さんも多くあるようです。中国大陸の影響かと調べましたが、中国大陸や朝鮮半島も、今調べたところでは、そのような事はないようです。

 実はご質問を拝読して、私がまず思い浮かんだのは、沖縄地方の「亀甲墓」です。「亀甲墓」の形は女性の子宮の形をイメージして作られていて、死後は子宮に帰るという思想からのようです。「亀甲墓」はとても大きなもので、ちょっとした小屋くらいの大きさがあります。沖縄では、一族がみなこの大きなお墓に納骨(かつては風葬後洗骨し納骨)され、毎年二十四節気の「清明(沖縄ではシーミーと読む)」の日には、このお墓の前でお花見のような宴会が開かれるそうです。
 多くの人のお骨が、大きな建物の中に収められるという点が納骨堂と共通しています。

 このような文化が九州の方まで伝播したのかなぁと想像していますが、ネットを当たってもそのような話は出てきませんので、違うかもしれません。それに、沖縄の「亀甲墓」は同族が入るのに対し、納骨堂は檀家さんなど親戚でない者同士が入りますので、その点も違います。

 わからないまま回答を終えてしまいますが、調べてみると何か発見があるかもしれませんね。はっきりとしたお答えができずすみません。お墓文化について考えるきっかけをいただきました。ありがとうございました。

2023年11月30日 11:17
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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

この度はご回答ありがとうございます。ネットの情報で調べても出てこない内容だったので自分でも調べてみたいと思いました。ヒントを下さりありがとうございます。沖縄地方の「亀甲墓」の形は女性の子宮の形をイメージして作られていて、死後は子宮に帰るという思想なのですね。妹が沖縄に嫁ぎ、お墓でピクニックのように親族で交流するのが楽しいと申しておりましたが、そのような背景があるとは知りませんでした。ありがとうございます。

「納骨」問答一覧

祖母を火葬しました

先日、祖母が亡くなりました。 火葬場で働く私は、自ら希望して祖母を火葬し、きれいなお骨となって収めることができました。 孫である私に火葬されることについて、親戚や知り合いからは「とても良いことだね、ばあちゃんも喜んでいるよ」、「そこまでしなくても」等、様々な意見がありましたが、お坊さんは身内が身内に火葬されることについて、どうお考えになるかお伺いしたく思います。 祖母については、私が生まれた時からずっと一緒に、一つ屋根の下で暮らしていました。いつも優しく元気で、自分より他人を優先する祖母でした。怒られたことは1度もありません。亡くなる数か月前から入院をしており、私がお見舞いに行った1週間後に亡くなりました。 大変お世話になった祖母を自ら火葬したことについて、後悔はしていませんが、ふとした時に「ばあちゃんは孫に火葬されてどう思ったかな」と考えることがあります。理由は、祖母は認知症が進んでいたこともあり、火葬場で働いていることを私が伝えていなかったからです。認知症は進んでいても、話の受け答えは問題ない時期もありましたので、火葬場で働いていることについて、祖母はどう思ったのか聞いておけばよかったと、今になって少し気になっています。 お手数をおかけしますが、ご回答をいただけると幸いです。

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父の納骨について

昨年、父が80歳で他界しました。 残された母の住む実家から、車で2時間半のところに父の故郷があります。父は長男で2人の姉も嫁いでおり、田舎の家は人手に渡り親族は住んでいません。その田舎に先祖代々のお墓があります。すぐ近くの小さな墓地で町内の方が管理されているようです。 すでに遠方に嫁いでいる私の負担を考えてか、父は生前田舎の墓じまいを考えていましたが、自分のお墓はどうするのか決めかねていたようで、本人の意思は聞けないままでした。結局、母の意向で母方の親族が供養されている都心の大きなお寺の納骨堂へ納骨しました。 月命日に母とそのお寺にお参りに行っていますが、今になって田舎のお墓にも分骨してあげればよかったと後悔しています。物忘れが激しくなり急に頼りなくなってしまった母も、「前にも言ったと思うけど…」と定期的に父のお墓のことで後悔を口にします。 今、私の家には手元供養にと片手の掌に乗るほどの小さな骨壺の中に少しだけ父の遺骨があります。その遺骨を父の田舎のお墓に納めて、墓石に名前を彫ることができないかと今頃になって真剣に悩むようになりました。すでに納骨堂へ納めていること、お骨が少量であることから、納骨式は行わずに石材店に依頼して納骨と彫刻だけお願いできればと考えています。その地域の石材店に電話で問い合わせたところ、最近はお寺さんにお経をお願いしない方もいますよとのことでした。 そのお墓は近くに住む父のいとこが墓守りをして下さっており、私達も毎年お盆にはお参りしています。 自己満足のための非常識な行為にも思えますし、親戚に相談したらどう思われるだろうか…と考える一方で、ほんの少しのお骨でも祖父母の元に帰してあげたら、父も祖父母も喜んでくれるのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。 もう納骨を済ませたのだから、このような行為は控えるべきでしょうか? 長々と申し訳ありません。よろしくお願いします。

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