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お忙しい中、繋がれた事を心より感謝いたします。
現在の私は、5年前より実父が精神疾患がだんだん悪くなり、現在入院中です。実母は23年前他界しました。
私の娘は三姉妹のうち、2名が発達障害です。

父の病状が悪化したとき、お客様に言われた事がきになってます。
それが、身内に頭関係の病が出るときは、供養が出来てないサインもあるんだよ。だから、解らないとずっと続くよ。と。

親戚も高齢で聞くに聞けず、母も居ない為解らず、祖父母にも生前会った事も無いため、調べようがありません。

母の供養はきちんとしてますが、私の解らない何かが気になります。
どうしたらよいのでしょうか?
出来ることなら、してあげたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「供養が出来ていない」というのは、根拠の無いデマです

 占い師や拝み屋さんと呼ばれる人たちは、病気や事故や縁談について相談を受けると、「供養が足りない」「仏壇の向きがいけない。」「家の建て方が悪い」と何らかの原因をでっちあげます。そういう商売をされている方々の常套手段です。世の中にはこういう「でっちあげ」を真に受けて、更に拡散するおせっかいな方々が結構居るんです。今の時代だって、ツイッターを通してデマが拡散されていますよね。世の中には、デマと悪口と迷信を一生懸命拡散する「困ったちゃん」が結構多いんですねえ。そして、そういう拡散している本人は善意で良いことを教えてあげてるつもりでいるから、尚困ります。

 ここまで申し上げれば、お分かりだと思います。あなたにアドバイスしたお客さんは別に悪気は無いんだと思います。むしろ親切心で言ったのだと思います。但し、言った内容が何ら根拠の無いデマもしくは迷信だったのです。

 供養は大事です。我々僧侶の立場でもそう申し上げますし、一般の方々もこのこと自体に異論は無いと思います。或る意味、多くの方々にとってのコンセンサスになっていると思います。こういうコンセンサスが悪用されちゃうんですね。
  世の中には、病気、災害、家庭不和、争いに悩む方々は多いと思います。そうした場合、「供養が足りない」と言われれば、みんな「はっ!」とします。すぐに思い当たる節がある方は慌てて専門の占い師や拝み屋さんに駆け込んだりします。占い師に「知り合いから、かくかくしかじかアドバイスされたけどどうでしょうか?」と聞けば、占い師さんは「確かに迷っている霊がいる。其れが病気の原因だ。」と(根拠が無いけど)もっともらしく託宣するのです。
  日頃からちゃんと供養に勤めていて思い当たる節が無くても、「病気の原因がそれだ。」と言われれば、家族の病気に悩む方にとって無視出来なくなってしまいますよね。一生「無病息災」で生きていける人は居ません。症状の重い軽いの違いは当然ありますが、誰しも何らかの病気には罹るんです。お客さんに言われた言葉は確かに気になるでしょうけど、気にする必要はありません。

  お父様、そしてお子さんたちの健康の事は気になるでしょうけど、それは供養とは別の話です。子供として、母親として、いたわり寄り添い、出来る事を一生懸命して行きましょう。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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真の宗教に出会ってください!

 お仕事柄大事なお客様でしょうから、気になりますね。けれど、その方もしっかりとした根拠があってお話しになったというよりも、「そのように聞いてきた」程度だとは思います。このような言葉で結果的に人に不安を与えてしまうことが、未だに続いているのですね。とても残念です。
 私は常々、真の宗教を見分けるものさしとして、次のようにまとめてお話ししています。
・真の宗教は、人々の苦悩につけ込んで、金品を強要するものではありません。
・真の宗教は、人々の心に、不安や恐怖を与えるものではありません。
・真の宗教は、人々の価値観や人生を、縛り付けるものではありません。
特に、仏教は、いのちや物事の真実の姿に気づかせ、人生のどのような苦難も次第に受け止めていける力をくださるものと、私は受け止めています。そして、私どもの浄土真宗では、供養とは除災招福のためではなく、「ご本尊である阿弥陀如来を敬い、その導きで成仏されたご先祖を十方諸仏と仰ぐこと、そして私自身が阿弥陀如来の願いと教えに出会うこと。」と位置づけています。ですから、節目節目のご法事はご縁のお寺様を迎えて、大切にお勤めいただきたいのです。
 「供養が出来ていない・・・。これからも続くよ。」という世間の人のとらえ方は、先に亡くなられた桜もちさんのお母様や祖父母に当たる方を、のろい・障り・たたりの対象として見ていることの証です。それは、先祖に対する冒涜であり、大変失礼なことだと私は思います。お父様の精神疾患や娘さんのことが、先祖の成仏如何に関わっているとは、私は全く思いません。病気や発達上の問題は、医療や福祉・教育分野でしっかりと関わってもらえたならば、少しずつでも改善するものです。特に、発達障害の療育に関しては、日進月歩で進んでいますから、医療や福祉の良きサポーターに出会ってください。
 ご先祖のことに不安を覚えながら子育てをする日々よりも、「うまれてくれて 有り難う」「出会ってくれて 有り難う」「ひとりじゃないよ」「いつでもご先祖様が見てくれているよ」と心に思い浮かべ、娘さんたちに声かける方が、どれだけすてきな毎日になるでしょうか。
 このハスノハへ勇気を持ってお声かけを頂き、有り難うございました。桜もちさんのこれからを、私たちハスノハ・メンバー僧侶が応援しています。ご縁に感謝!!合掌

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おきもち

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん...
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質問者からのお礼

丁寧にお答えいただきありがとうございます。嬉しくて、たくさん涙が出てきました。
このサイトを知る前に、仏壇の母にどうしよう?と聞いてました。

その後偶然縁ができたと思ってましたが、私を守ってくれている方のお陰様だと思います。
ぶれる事なく、大切に生きていきたいと思います。本当にありがとうございました。

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ