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自殺した人の霊

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今回で3度目の質問です。私は、バツイチ3人の子持ちです。先月6年一緒に住んでいた彼氏が会社で自殺しました。自殺した人は、たましいが自殺した場所に残るとよく聞きますが、私の彼氏も会社にまだ居てるのでしょうか?自殺した場所に1度でも行けるなら、行って一緒に帰ろと言いに行ってあげた方が良いのでしょうか?1度ぐらいじゃ自殺した人のたましいは、連れて帰れないと言いますが、1度でも行けるなら行ってあげた方が良いのでしょうか?教えて下さい。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

遠くにあり、近くにもあり

まかなさん
なごみ庵の浦上哲也です。

今回は彼の魂の所在についてですね。
魂が目に見えるものでない以上、誰がどう言おうと明確な答えにはならないと思います。
その上で、浄土真宗の僧侶である私の思うところを書かせて頂きます。

私は、彼はすでに仏さまとなって、はるか西の彼方のお浄土にいらっしゃると思います。お浄土は悩み苦しみのない世界と聞いておりますから、彼が自死をした原因にも、もはや苦しめられてはいらっしゃらないでしょう。

そして仏さまは遠い西の世界にいると同時に、縁ある人のそばにもいて見守って下さっていると思います。まかなさんやお子さんたちを見守りつつ、「驚かせ、悲しませ、申し訳ない」と手を合わせていることでしょう。

ですので、亡くなった場所に縛られたり留まっているということは無いので、ご心配なさらなくてもいいですよ、と私は受け止めています。

ご参考になれば、幸いです。

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浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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「自殺・自死」に関すること

まかな様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

既に浦上様のご回答への御礼も頂いておりまして、拙生が回答致すことに躊躇致しましたが・・一つの拙見解としてどうかお許し下さい。

「自殺・自死」に関することにつきましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いております・・が・・とにかく慎重さが求められるものであるかと存じております。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319870.html

正直に申させて頂きますと、自殺・自死は善くない行いであると存じております。それだけに、自殺・自死なされた方へと向けての追善供養・功徳回向をしっかりと行うことが必要であると考えております。どうか、これからも御供養をしっかりとお勤めして頂けましたら有り難くに存じております。

問い「頭によぎる自殺した従姉妹のこと」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002861526.html

『・・自殺・自死なされたお方であっても、無事に確かなる仏縁と出逢っていくことで、安楽なる悟り・涅槃へと至れるようにとして、そのために私たちもほんの少しでも追善・功徳を亡き方たちへと及ぼすことで、仏道成道のための一助のご供養を行っていくことが必要ではないかと存じております。・・』

霊や霊魂につきましては「無記なる問題」として扱うべきであるとの立場をとらせて頂いております。このことにつきましては、下記の各問いの拙回答をご参照頂けましたらと存じます。但し、よく拙生が回答にて扱う「心相続」との違いをどう説明するのかについて色々と難しいところもございますが・・とにかく霊や魂と、生前も死後においても、実体、独立自存として存在しているものではないということだけは言えるかと存じております。

問い「霊感ってあるのでしょうか?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002837225.html

問い「取り憑かれている人」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002847309.html

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
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質問者からのお礼

浦上先生ありがとうございます。少しほっとしました。色々悩み苦しんだ結果、自死を選んだのに、まだ死んでからも苦しんでたらと…。
ありがとうございました。

川口先生ありがとうございます。ちゃんとした供養とは、違うかもしれませんが、家に分骨してもらったお骨とお通夜お葬式の時の写真を置いているので、毎日手を合わせてます。まだまだ死んでしまった事を受け止めれなく辛い気持ちばかりですが、成仏してくれるよう手を合わせています。これからも、供養にならないかもですが、続けていこうと思ってます。ありがとうございました。

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