死んでしまったら無なんでしょうか?
私は、バツイチ子供3人です。先月家族同然に6年一緒に生活してた彼氏が私にだけ、遺書みたなメールを残して会社で自殺しました。私は、わりと霊感がある方なんですが、全く彼氏が感じれないんです。夢に2回ぐらい出てきてくれたけども顔がはっきりしてなく、でも私は、彼氏だと信じこんで話をしてます。こんなにも、彼氏を感じれないって事は、死んでしまったら無なんでしょうか?私が悲しんでることも知らないのでしょうか?それとも、私に対して何か怒ってたり、愛情がなくなったから出てきてくれないのでしょうか?色々考えてしまいます。死んでしまったどうなのか教えて下さい。無なんでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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人生が無かったことにはならないです。
まかな様 こんにちは。
今までの質問も拝見させていただきました。
彼氏さんの死からちょうど今頃が四十九日前後にあたるのでしょうか。
彼氏様の生活していたころと同じような息吹を求めても、それを得るのはもう、難しいと思います。
「感覚」として実感することは難しくなったものの、彼氏様を想うまかな様の「感情」はまだ残っていらっしゃいますよね。
彼氏様の身体とは同じ時を歩むことは難しくなりましたが、文面を拝見している限り、あの時確かにそこにいた証しや一緒に過ごした思い出・記憶が、まかな様の中からすべて無くなってしまったとは、思えません。
彼氏様の息の引き取り方は、とても辛いものがあったことはお察しします。
ですが、死に方こそ違えど人が死ぬ確率は100%。 私もいつか死を迎えます。
自死という選択肢は遺された人の感情を振り回す強い力を持っています。
彼氏様には、まかな様が持った不安で悲しい気持ちへの責任はあります。
ですが、まかな様への愛情がなくなったから息を引き取ったわけでも、怒っているから息を引き取ったわけではないです。
彼氏様は目の前に現れるという方法ではなく、まかな様の心の中に残るという方法でいのちは受け継がれています。
そう思える方が、彼氏様もまかな様も報われるのでないのでしょうか?
いまは、まだ、大切な方を無くされた悲しみが大きいとお察しします。
悲しみが薄まるとともに、まかな様の人生において彼氏様の存在を無かったことにするのではなく、彼氏様と過ごした時間はとても貴重で大切な日々だった。そう思える日がやってくることを願います。
関西の超宗派僧侶による自死追悼法会は毎年12月に行われています。
よろしければ、その場で思いを聞かせてくださればと思います。
コップとお茶の例え
まかな様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
基本的に「中道」を説く仏教では、断滅論も常住論も退けることとなるため、何か実体として有ったものが無くなるということや、何か実体として存続していくものが有るということは言いません。
では死後において存続していくものが何であるのか・・前回の問いでは「心相続」と述べさせて頂いております。
問い「自殺した人の霊」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1008277728.html
「心相続」について詳しく説明することは誠に難しく、残念ながら千字の回答字数制限内で到底うまく説明できるものではございません・・
ただ、実体として、独立自存として存在しているものではなくて、あくまでも因・縁(原因や条件)によって存在しているものということにはなります。仏教的には「空であり、縁起なるもの」という表現となりますが・・
よく使われる例えとして、コップにお茶が入っているとして、コップ・器を身体、お茶を心として、コップを落として壊してしまって、お茶をこぼしたとしても、お茶はお茶としてテーブルや床に一応はありますよね。でも、そのお茶も雑巾で拭き取ったり、拭いた雑巾を水で洗ったり、土壌へ捨てたり、乾いたり・・とすれば、お茶は私たちが一般で言うところの飲めるお茶では無くなってしまいますが、ただ、色々な条件や原因により変化していっているだけで、どこかへとお茶がまるごと消え去っていってしまったわけではありませんよね。
また、実体としてお茶があるとするならば、飲んだとしてもお茶はお茶のままで排泄されなければならないですし、宇宙の始まりから存在していることにもなりますが、そうでもありませんよね。
この世における存在・事象というものは、全て「縁起」なるもので、身体も心もそのようなものであります。また因縁さえ調えば、その心の連続体も(例えば人として)新たに色々と作用を現すことができるようになることも、もちろん十分に考えることはできます。
とにかく、この度は自死されてしまわれた彼氏様の心相続に、どうか善き赴き、御仏のお導きがありますようにと御供養をお勤めして頂けましたらと存じております。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。今は、心の中より、やっぱり逢いたいです。でも、叶わないんでしょうね。時間が経って心の中にある思い出で安らげるようにな るのを待ちます。