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死ぬとどうなるのか

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有り難し有り難し 31

表題の「死ぬとどうなるのか」わかった気がしてしまいます。

死んで戻ってきた人はいないのでどうなるのかわかりません。

というのが一般的な説だと思います。
しかし私は前年事故により脳に損傷をうけ、1日ごとに記憶がなくなり、さらには事故直後には赤ちゃんのようになり、1週間かけて今の年齢まで戻って行ったと聞きました。
もちろん覚えていません。
周りから聞いた話です。

この、覚えていないこと。
思い出さない。覚えない。何も無い。状態が死だと思ってしまいました。

だって科学的には死んだら脳が動かない。ということですよね。

いままでも知識や常識としては、そうである。ということを知っていましたが、今回の事故で実感を持ってそうなんだ!と信じるようになってしまいました。

何もなくなるということは底知れない闇の中に放り投げられるようで恐ろしいです。仏教のいうように、輪廻転生を信じられたらよいのに。と思います。

家族や友人には死んで無いからわかったことにはならないじゃん。

といわれます。
でも私は答えが欲しいです。
もしくは宗教を信じられたらよいのに。

と思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それは多分死ではありません

 こんばんは。
 酔っ払った時の記憶が飛んでしまう人の話をよく聞きますよね。覚えてない。でもこれは死ではありません。
 私は全身麻酔で親知らずを抜きました。ガリガリやられたはずなのに、何の記憶もありません。でもこれも死ではありません。
 あなたの経験も、多分死ではありません。一時的な機能の停止といったところでしょう。

 お盆の時期だからかなぁ?最近、輪廻の質問が多いですねぇ。お釈迦様は、「死んだらどうなるか」について明確な答えを出していません。死んで帰ってきた人はいないのです。わからない事をいくら考えても無駄だからです。輪廻の思想は、仏教発生以前から古代インドにあった思想なので仏教ではありません。(輪廻については過去に様々な質問とそれに対する回答があるので、是非探して読んでください。)
 また仏教では死後の世界が「ある」とも「ない」とも言っていません。科学的にも、まだ有ることも無いことも証明されていません。

 ですので、死んだらどうなるかなんて、考えるだけ無駄です。それよりも、ここにいるあなたが、今、どう生きるか、そっちを一生懸命考えた方が良いと思いますよ。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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それは死に対する「あなたの独自の思い」におびえている姿

今思いこんでおられる事をよく客観的に眺めてみてください。
あなたはあなたの体験したことに対してコメント、評価、取り扱いをしている、という図式が分かりますか?
「死」ということがそこにある。
その体験を現にしてはいない。
していたら、ここで回答できない。
その漠然とした「死」に対するイメージを生きているあなたが想像した。
その想像された脳内の「死に対するイメージ」にあなたは後追いで、ああ、こんな状態になるならイヤだ、と憂いの思いを帯びているわけです。
ところが、私が申し上げている所のもっと大きな死という様子は、何の力も要らないのです。
多くの人が閲覧注意画像で心にダメージを受ける心理構造はその閲覧注意な画像に対して、無自覚ながらに自分自身の思い入れを生じさせるからです。
DVDレンタルのホラー映画のジャケットがいくらおぞましいジャケットだからと言ってさほど傷つく人はいません。
死も同様です。
あなたは「死」を恐れているのではない。
「死に対して二次的に生じた自己イメージ」に恐怖しているのです。
そこから抜け出したければ当山で坐禅して、講話をお聴き頂き、自己の真相に目覚めてください。
当山もサイタマンです。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

光輝様
ご回答いただきありがとうございました。
"死んだらどうなるか、考えても無駄"
頭の中ではわかっていたはずなのに、改めて誰かに指摘されると、その通りだ。と思うことができます。
そういえば、私は来週の引っ越しの準備も終わっていないし、人間関係だってまだまだ未熟です。
死について考えるより、やることは沢山ありそうです。
ありがとうございました!

丹下様
ご回答いただきありがとうございました。
仏教の教えに対して知識のない浅はかなわたしの回答に対してとても丁寧に答えていただきありがとうございます。
こんなわたしでも、自分の考えたとこ、なぜ怖がるのか。が少しみえました。
でもまだまだ難しく感じることもあります。
このサイトで回答していただき、お寺に行って座禅を行うこと、講話を聞くことに対してとても興味が出てきました。
感じたこととしては仏教の教えは、信じること
というよりも学ぶこと。にあるような気がしました。ですのでお寺に実際に行って学ぶことに興味をもちました。
私は質問の中で、"宗教を信じられたら良いのに。"と軽く書いていました。
しかし、お二方の回答を読み、"信じられたら良いのに"と書いたことを恥ずかしく思います。
仏教とは"信じさせる"事ではないと感じました。
いま、私はお寺に実際に行って"学びたい"と考えています。

「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ