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ズルさも必要ですか?

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正直に努力することを子供達に教えて来ました。
なので我が家の子供達はズルをする人達に利用されたり踏み台にされることが多々あります。

高校生になった我が子に少しズルさを教えた方がいいのでしょうか?
馬鹿正直に努力する姿に嬉しくもあり、努力が報われずズルイ人に出し抜かれる姿に悲しくもなります。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人にズルイと思われる人になってほしいですか

ズルイとはどういうことを指しているのか判りませんが、人に迷惑をかけるようなやり方は良くないですよね。踏み台にされた方の気持ちを理解できないようなは人にはなって欲しくはないでしょう。
ただ、楽をすることは悪いことではないし、苦しみの先に何かあるという価値観は、少し違うように感じます。努力も必要、コツコツと努力できる人は素晴らしいでしょう。

ズルくなれとは教えられないでしょう。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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放っておいてもズルくなるから、ブレーキが必要

まあ、人間、成長するにつれて図太さもズルさもたくましさも身に付くものではないでしょうか。
悪さも覚えていきます。
だからこそ、親と宗教家くらいは「キレイごと」を説き続ける方が良いのだと思います。
ある意味、ダメもとでも聖人君主をめざすつもりじゃないと、簡単に犯罪者になるのが人間です。
今の世の中は、企業だってコンプライアンスとか法令遵守とか大事にします。
でないと足元をすくわれるような厳しい社会になっているのです。
仏教では、殺さない・盗まない・嘘をつかない・不倫しない・酒や麻薬を飲まない(おぼれない)、という五戒を基本とします。
これ、普通は守れないからこそ、守ることが修行になるのです。
悩み苦しみの原因である煩悩を弱体化したいなら、戒めを守るトレーニングが役立ちます。
ズルをする人達は、ズルをせざるをえない苦しみ(弱さ・愚かさ)を持っているのです。
仏教は、ズルをしなくても平気でいられる強さを教えるのです。
注射を怖がって逃げる子供と、ズルい大人は、同じ仲間です。
注射は痛いけれど、それでも普通に注射を受け入れるのが立派な子供なのです。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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ズルさも必要かも

先のお二方の回答も大変ありがたいですが、あえて、『ズルさも必要かも』とお答えしたいと思います。

世の中には色々な人がいて、ズルい人や悪い人やどうしようもなく付き合いにくい人がいます。高校生ともなれば、自分の世界も広がり、自然とそうしたことも学んでいくかもしれません。

この度は、お子さんも美空さんも辛い経験をしてしまいました。
美空さん自身がどうしてばか正直な生き方をお子さんに求めたか、お子さんと一度じっくり話し合うのはいかがですか?
この度の出来事を受けて、それでも美空さん自身は正直な生き方が正しいと思う、とか大人になればもっとズルい人と出会うだろう、その時にはこう対処する、とかそういった話を開けっ広げにできないでしょうか?

その上でどんな生き方を選んでいくかはお子さん自身に任せるのはいかがでしょう?
(当然、相談などにはその都度のってあげて下さい)
まったく正直な生き方のみではかなり苦労が多くなってしまいそうな気がしましたので。
仏教的な回答でなかったかもしれませんが悪しからず。

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井上 芳正(Inoue Hosyo)
ようこそようこそ。 福島県在住の浄土真宗本願寺派(いわゆる西本願寺)...
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言い換えかも

「ズルさ」いわゆる「狡猾さ」は、あってほしくない生き方スキルですが、

「要領の良さ」は、ちょっとでもあったほうが色々と助かるので「欲しい」ですよね。

前者は他人様に影響を及ぼすもの、後者は自身にのみ利が及ぶもの、でしょうね。

さ、どちらを選びますか?

まぁそんなもの無くったって、愛し愛される人になりたい!って私は思います。

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現代は実に「背負い込んでる」人が多いと思う。 別に自分が背負い込まなくて...
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質問者からのお礼

自分の子にズルイ人間になって欲しくないです。
でも今の時代、ズルさを教えるのも親の役目かと葛藤しています。

でもやっぱりズルくやりなさいとは言いたくありません。モヤモヤを抱えているのも辛いです。

どうしたらいいのかわからないです。

ありがとうございました。

3人の方からお言葉をいただき感謝申し上げます。

どの方の言葉にも、うん、うん、その通り!と心に響きます。ズルをしなくても平気でいられる強さがまさに私達夫婦の教育方針です。

でもこの時代、バカ正直にしていると損をすることばかりで悲しくなります。

でも皆さんのお言葉を聞いてやっぱり私は我が子にズルイ人にはなって欲しくないと思いました。
悔しいことや嫌なことがこれからもあるかもしれないけどやっぱり真面目にコツコツ生きて欲しいです。
そしてズルイ人がいるから気をつけなさいと教えていきたいです。

ありがとうございました。

要領の良さですね。
子供にうまく説明出来るかわかりませんがズルさとの違いを教えたいと思います。

ありがとうございます。

「心構え・生きる智慧」問答一覧

自分に価値がないと思い込んでしまう

こんにちは。社会人の傍らアーティストとして作品を作っている者です。 自分の周りの人を、特にいま付き合っている彼氏と無意識に比べてしまい、自分の作品、自分自身に価値がないと思い込んでしまいます。 私の彼氏もアーティストで、私よりも歴が長く実績も成功談もたくさんあります。 「仕事が入った」「有名なあの人と飲みに行く」など、そういったエピソードを聞く度に、自分自身と照らし合わせて落ち込んでしまいます。 私はアーティストとしてはまだ歴が浅く、自分に価値を見出すには今は作品を作り続けるしかないとは自負しています。 しかし彼氏の成功談を聞く度に「もっと早く始めていれば」「自分にもっと才能があれば」など、過去に何もしなかった自分を責めてしまいます。 私は過去にアーティストを志したものの、元彼のモラハラ(アーティストとしての才能を否定されたこと)や仕事を理由に諦めてしまいました。それでも今の彼氏と出会い、やっぱり自分も輝きたいと思いもう一度挑戦しています。ですがやはり、過去に諦めた事を酷く後悔していて、あの時諦めていなければ今頃彼と同じように輝いていたのに、と考えてしまいます。 前に感情的になり彼にその事を言ってしまい「そんなことを自分に言われても」と彼を困らせてしまったのもあり、余計に後悔が募るばかりです。 彼はその後も会う度に嬉々として新しいものを見せてくれますが、正直今は彼の作品を見るのも苦しく、とにかく作品を作らなくてはと思いながらアイデアが思い浮かばない自分が日に日に憎くなり、毎日苦しいです。 過去の後悔と決別し、無意識に他者と比較しないためにはどう考えれば良いでしょうか? どうかお力添えください。よろしくお願い致します。

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辛くても悲しくても笑っています

わたしは辛くても悲しくても笑ってしまいます。 人から何か言われたり、コンビニの店員さんに答えるだけでも笑ってしまいます。 本心からならいいんです。 でも、心の中は黒い感情でいっぱいです。 たとえば『気安く話しかけてんじゃねーぞ』とか 仕事中なら『お前サボってねーで手伝えよ』とか。 こうなってしまったのは子供の頃、父がわたしに理不尽な事をした時に 怒ってにらみつけたり、泣いたりするとものすごい怒声と暴力があったからです。 それから人前で本心をさらけ出すのが怖くなり、どんな状況でも笑ってしまい、身を守る癖がついてしまいました。 たとえばどうしても嫌な事でも頼まれ続けると受け入れてしまい、その後、その後始末で何年も悩むとか、その後の人生がその時の尻ぬぐいのような感じで終わってしまいます。 頭ではわかっているのですが、条件反射的にそうなってしまいます。 自分の人生を、自分らしく、自分の感情や気持ちを偽らずに生きていくにはどうしたらいいでしょうか? 頭や心では万人に好かれなくていい、自分が好きな人だけに好かれたらいいと思っていてもどうしてもその癖が抜けません。 笑わなかった後の相手の反応がわからず困っています。

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父親から煽られる不安や苦しみについて

はじめまして、ときおりHasunohaを覗いて元気をもらっている者です。 父親からの苦しみについて相談させて頂きます。 父親に人生やキャリアの話をすると、その返答に異様に不安を搔き立てられてしまいます。 昨日も、父親と話しているときにはそこまで不安を搔き立てられなかったのですが、寝るときになって悪夢にうなされ、明け方震えで目が覚めました。 以前会社を転職する際も、今から上司に謝って会社に残らせてもらえ!と怒鳴られました。次の会社から海外留学するときも、ようやく落ち着いたと思っていたのにこれらからどうするんだ、いい年だぞと言われました。海外でなんとか職を得て働き始めた今、冒頭の電話をしたら、そんな給料ではやっていけない、その年(アラフォー)になって、仮に日本に帰ったときに仕事があるのか、などなど。とにかく、年齢のこと、お金のことを言われます。 何より、父親と話すと、自分の人生のすべての決断が間違っているように感じます。私は今まで自己肯定感は強い方だったと思います。でも、父親と話すと、とにかく不安ばかり煽られます。言われれば、上場企業で何もせずに定年まで過ごせば一番金銭的にも良かったと思うことがあります。日本企業の安定的な環境のことや退職金など自分が失ったことはよくわかっているのです。苦労して海外で職探しなどしなければよかった、海外なら駐在員でも目指して適当に過ごせばよかった。自分はまともに仕事をして(会社には適当に仕事している人もたくさんいました)、自分のキャリアも考えたり、真面目に働いてきたつもりだったのに、なんでこうも苦しい道ばかり選んだのだろう。自分や自分の人生を肯定できないこと、とても辛いです。また、この自己肯定感は母親がありがたくも与えてくれたものだと思っているので、よけいに苦しいです。 心配してくれているからこその父親の言い方なのだとか、自分はまだまだ学ぶことが多いのだとか、お金だってまだこれから稼ぎうまく老後を過ごすよう努力すればよいのだとか、頭では考えられます。でも、もう不安を煽られたり、年齢のことを言われたり、せっかく一時帰国して会いたいという話をしても今は仕事を頑張るときだと断定されたり、疲れてくるのです。 質問のポイント、背景のご説明も不十分、乱文で大変恐縮ですが、それでも何かお知恵を頂けたらありがたく存じます。

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