回答 4
有り難し 58一ヶ月ぐらい前からずっと悩んでいるのですが
『本当に今自分自信や世界は存在しているのだろうか』
ということを考えると、わからなくなってしまい
何もかも（物、人など）がわからないような気がして不安や恐怖におそわれています。
どうすれば良いでしょうか
なかなか割り切れません
どうしようもないことを割りきって考えられないことです。
お坊さんからの回答 4件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
”本当に今自分自身や世界は存在しているのだろうか”
ホントに、不思議だよね。不可思議だよね。
文字通り、思考が及ばない。
ところで、あなたはお経は読んだことありますか？
お経には、そこかしこに【不思議】【不可思議】という語句が出てきます。説明しきれない事を無理やり説明しようとはしないのが、ある意味仏教の基本的な姿勢でもあります。
思考実験をして遊んでいる分には問題ありませんが、あまり深みにハマりすぎて出てこられなくなってしまいませんように。拝
質問読ませていただきました！
この世は存在しているのか、存在していないのか？
おうみかんさんと同じような悩みは、昔からたくさんの方が悩んできたことです。
古今和歌集の中でも、多くの歌人が「この世は夢か現実（うつつ）か」というテーマの歌を詠んでおられます。
では、その答えは？と申しますと、どちらも正解といえます。
今、この現実を一生懸命生きている。今日があれば明日もある。という側面から見れば、この世はたしかに存在しています。
しかし、この世は一時的なモノ、もともと人間は無から生まれて、無に帰っていくのだと言う側面から見れば、一時的な夢幻にすぎないともいえるでしょう。
つまり、見方によって認識が変わるだけで、世の中はあるようにあるだけなのです。
あるようにある世の中に対して、おうみかんさんの主観で意味づけしているだけなんですよ。
ただしそうは言っても、たとえ仮の姿といえども、私たちはこの現世を生きているのです。おうみかんさんも、あと数十年は今の人間の姿で生きていかなければなりません。
だとするなら、まずは目の前にある現実を一生懸命生きてみてはどうですか？
そして、自分が得た地位や名誉や財産などに対して、「所詮そんなモノは、この世という一時的なものの中で得たモノに過ぎない」と執着の心を起こさない、という生き方が出来ればとてもかっこいいのではないでしょうか？
何か参考にしてみて下さいね！
仏教的な言葉では無いのですが、このような言葉があります。
「我思う、ゆえに我あり」デカルト
今そこに悩みがある、ということは、その悩みを持つあなたが存在している、そして、あなたが存在している世界がある、ということは確実なのではないでしょうか。
おうみかん様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
強く頬っぺたをつねってみて下さい。
痛ければ、貴方は確かに存在しているということです（笑）
一切のモノ・コトのありようを仏教では「空と縁起」により説明するところとなります。
是非、その疑問から、仏教における存在論・認識論について学ぶ一つのきっかけとして頂けましたら有り難くに存じます。
川口英俊 合掌
ご丁寧な回答ありがとうございました😊
