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父がもうすぐ死ぬ

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

父が肺がんで抗がん剤治療しています。
どの薬もあまり効果はなく、来週効果判定の検査結果を聞くのですが、今回もダメだと思います。
薬の選択肢もなくなり、緩和ケアの話も出ています。
私は父が大好きでずっと母より父でした。
父がいない毎日なんて考えられません。
お別れなんて嫌です。
父の肺がんを放置した医者を許せません。
ずっと恨んでいます。
主治医ももう、歳だからもう死んでもいいんじゃない?と言いました。
大嫌いです。
父が死んだらついていこうと思っています。
一緒にいられますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたには生きる意味があります

初めまして、今日は。

お父さまを思うお気持ちとても伝わって来ます。私も、大切な家族を失いました。異変にもっと早く気づいて上げたれなかったのか・・自分を責めました。あなたが今、悲しみや辛さの中にいる事を私は経験致しました。

私たちには、様々の命の繋がりがあります。何百年と続くご先祖さまだけではなく・・父や母の願いや想いがこの私たちの身体には込められています。

別れがあるから・・新たな出会いがあるのです。そして、形あるものはいつかはなくなる・・頭では理解していても、解せない事だと思います。

お父様の想いがあなたの身体に込められています。そして・・あなたに想いを託しているのです。人は亡くなってしまったら終わりではありません。

今、お父様は新たなストーリーに向け準備をしています。その瞬間・・苦しみや辛さ、しがらみ・・全てから解き放たれます。悲しみから抜けなくて良いのです。今はお父様との命の時間を大切に、大切に過ごされてください。

人生とは冒険旅行です。それは、長さではありません。時は留まらず黙っていても移り動いて行くのです。過去でもない、未来でもない・・二度とないこの瞬間に私たちは生きています。お父様との時間をどう過ごすのか・・?恨んだり、憎んだり後を追うような事、そして悲しむ姿をお父様は望んではいないのです。それよりも、一日、一日をお父様との時間をお互いの心のアルバムに大切に刻んで、笑顔で過ごしませんか?私はそう、思考を変え・・妻との命の時間を大切に過ごしました。

心を穏やかに、お父様を感じ取ってください。そして、お父様の出来なかった事をあなたが引き継いで、あなたらしく焦らず、結果を急いで求めずに・・歩んで見て下さい。人生も運命も自分自身も変えられ、いつでもリスタート出来るのです。大切な気づきを与えて頂いたのです。人生は予習や復習が出来ません。せっかく与えられた人生です。ちょっとの勇気を踏み出して歩んで見て下さい。決して頑張ろうとせずに、あなたには、あなたにしかない良さがあるのです。あなたが笑顔で過ごす事をお父様が望んでいます。あなたらしくゆっくり。一歩、一歩を歩んで下さい。夢や希望は捨てない限り逃げて行きません。仕合せとは目の前にあり自分で決めるのですから・・

いつでも辛い時はここに来てください。

合掌

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有り難し
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皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

有り難し有り難し 22
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