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病気が怖い、特に癌が怖い。

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2年程前に妻が乳癌になり、それを機に私自身が心気症(病気不安症)になってしまいました。

幸い妻は無事手術も終わり、現在は通常の生活を過ごしております。

私はいまだに、体調に異変があると癌だったらどうしようと考え、直ぐに病院行き出来る限りの検査をしてもらい、納得出来なければ、別の病院で検査してもらうといった事を繰り返しております。

今、一番不安なのが一年半程前に親知らずを抜いた歯茎の違和感です。

歯医者で診てもらったところ、大丈夫だと思うけど、心配なら大きな病院で診てもらったらと言われ、大学病院を受診しましたが、特に心配無いと言われて一旦は落ち着いたのですが、数日後やはり気になり、以前通院していた市民病院で再度診てもらったらところ、今は問題無いけど、歯磨きなどで何度も傷つけると悪いものになる可能性もあるから、一年後にまた診せてと言われたことがショックでなりません。

このまま一年間毎日悪いものになったらどうしようと怖い思いをしながら過ごす事を考えたら辛くて仕方ありません。

妻や知人に話すと、考え過ぎとか一年に一回の健康診断と同じとの意見や細胞なんて破壊と再生を身体中で繰り返してるんだから同じだよと言われました。

私も頭では分かっていても気持ちや考え方が切り替わらなく、仕事も休んでしまう状態になってしまいました。

どうか気持ちや考え方が変わる良い知恵を授かりたいと思いますので、宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悩まないことが一番です。

よもぎさんのお悩みお察し申し上げます。
癌は不安ですよね。なったらどうしようと考え始めたらキリがありません。

さて、私は心配をする前に、2年前に悪性リンパ腫という血液癌になり、左脇のリンパが腕が回らないくらいに腫れ上がり、もちろん入院、抗がん剤治療、放射線治療を受けました。今は、経過観察ということです。

こんなことを言うのは甚だおかしなことですが、恐れていた訳ではありませんが、癌に掛かってしまったら、癌になる恐怖は変わります。もちろん再発するかもしれませんが、なったらなった時と思いますし、癌治療中でも一度も、私はがん患者と思ったことありませんでした。

癌で死ぬのではなく寿命で肉体が滅びるだけで、それを死というのでしょうけど、癌を恐れていても仕方ないと思います。むしろ恐怖や不安で病気を招いてしまうと思います。
それに癌細胞は誰もが持っているもので、発症するのはタイミングだけです。ならない人も大勢いますし、なる前に寿命で亡くなる人も大勢います。
今が健康ならば、その健康を維持してください。

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おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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そうですね、私も怖いですね

拝読させて頂きました。
あなたのお気持ちよくわかります。私も病気は怖いです。特にガンは怖いです。人間ですからそのような不安を誰しも抱えています。ですから決してあなただけではないです。あなたのその不安や恐怖のお気持ちを心よりお察しします。

仏教では生老病死の苦しみを説いていますが、その中で病の苦しみはとても大きなものかと思います。病になって痛かったり不自由になったりそして死んでいく苦しみは一様ではないでしょうからね。なかなかその苦しみと付き合っていくというのは並大抵ではないかと思います。
とはいえだからこそ今健康に生きていけることができることが有難く感じるかもしれませんし、毎日を何気なくとも家族と心穏やかに過ごしていくことができることも本当にかけがえのない時間であり大切なことなんだと再確認することができると思います。

とはいえ私達の生命はあらるるものごとや人々との巡り合わせの中で与えられて恵まれて存在しています。ご家族の方々がおっしゃるように私達の身体はいつも生き死にを繰り返して新陳代謝を繰り返して存続していきます。もしかしたら明日事故等で亡くなってしまうかもしれませんけれども私達の臓器や皮膚も一生懸命に活動して私達を生かそう生かそうと動いているのです。本当に尊いことですよね。

そしていつの日か私達はその天寿を全うしていき私達の肉体は骨となり土にかえっていき別の生き物の栄養分となっていくのです。そして私達の心は仏様に導かれて沢山のご先祖様方に迎えられて仏様のもとで心から安らかになり、清らかに成仏させて頂けるのです。そして生きる私達の子供達を見守り続けていくことができるのです。
私達の生命は本当にはかないものではありますが、同時にこの上なく尊く大切なものです。
どうかこれからもあなたの命や人生を大切に生きて下さいね。そしてあなたのご家族や親しい方々や身近な方々の命や人生を共に大切になさって下さいね。

あなたがこれからも大切な皆さんと一緒に心おおらかに過ごし、皆さんと一緒に幸せに仲良く生き抜いていかれます様心より祈っておりますね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

鈴木海祥様、
お返事いただきありがとうございます。

恐怖や不安が病気をまねいてしまう。
今が健康ならその健康を維持していく事をしていくのは、正にその通りだと思いました。ただ、情け無いことに今の私の状態では、まだ前向きな考えが出来ず、そこまで辿り着くには時間掛かると感じました。
情け無いことですがすみません。

Azuma様
お返事いただきありがとうございました。
私たちの身体は常に新陳代謝を繰り返して、私たちを生かそうとしているとは、
その通りだと改めて考えさせられました。
ただ、それでも今恐怖は直ぐにはぬぐいけれずにいる自分は、あるがままを受け入れる覚悟が出来ていないと思います。
色々なお話をいただきありがとうございます。

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

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