回答 2
有り難し 17先月、母が病気で亡くなりました。
私の弟(母からすると長男)が
数年前に自ら命を絶ってから
母はずっと泣いていて辛そうだったし
精神的にも不安定でしたので
私はとても心配で悩みでもありました。
亡くなった母は、今は哀しみや苦しみから解き放たれて、天国で安らかに眠っている……と思うと安心した気持ちになるのですが、
安心した気持ち=母が亡くなって良かったという事なんだろうか……と、
自問自答しております。
どのように、気持ちの整理をしていいか
教えてください。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたのお母さんはおかあさん。
あなたの弟さんは弟さん。
あなたの弟さんの人生はあなたではなく弟さんの人生。
あなたのお母さんの人生はあなたの人生ではなくお母さんの人生。
おかあさんがあなたの弟さんのことで悲しんでおられたことはお母さんのかなしみ。
弟が死んでしまったことで悲しかったのはあなた。そしてお母さん。
弟が亡くなって心を落とされ元気がなくなってしまったことを何とかしてあげたいと心をかたむけ続けてきたのはあなたの心。
確かに弟が死んでしまったことは悲しいし、でも私もお母さんの娘、こども。
そこにあなたの複雑な苦しみもあった。
でもどうすることもできない。我が子が自分より先に死んでしまうなんてとてもかなしいこと。
弟さんが自ら命を絶たれてしまったのは弟さんの選択。
それを可哀そうにどうにかしてあげたいと思うのはあなたの心。
お母さんが亡くなって心がもやもやしているのはあなたのこころ。
お母さんが亡くなられたことであなたが知らずのうちに抱えていた負担やあなたにとっても大切だったお母さんを思いやる心となんとなくなれない気持ちから解放されたのでしょう。
本当であれば弟さんの哀しい死がなければもうすこしお母さんとゆっくり安心した生活もあったはずです。
以下はやり残していることに気づいていただくためのお話。
仏教では人は天国に行ってさようなら、ありがとうだけでは本当はいけない。
お別れや感謝を捧げることは参列者であってもそれを行う。
遺族や縁の深い方は故人に対してもう少し追善の気持ちをもって、そこから自分自身の人間性をさらに高める宗教心を求めるのです。お二方とも血を分かちあったかけがえのない弟だった、親だった。
縁者であり、遺族である「あなた」に仏教の説く仏教的宗教心が生まれることであなたの心は救われます。
古来から供養塔をたてたのはお骨を納めるお墓をたてただけではないのです。
霊園で無宗教的立場でお墓を立てるということは場合によってはそういうものかもしれません。仏教ではそれだけではなく本人に宗教心が生まれるように人々の心を導いております。
二人の死にさらに尊厳を持たせて誓願をたて、世の衆生を救い、自己の煩悩を断ち、仏の教えを学び、この上ない人間性を求めようという誓願を立てて供養することでその迷いや苦しみ、もやもやは晴れ、悟りという明晰性、涅槃という安らぎに導かれます。
拝読させて頂きました。
お母様が心安らかになられますようにと心よりお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏
そうですね、お母様はきっと仏様に優しく導かれて先に往かれた弟さんやご先祖様方にあたたかく迎えられていらっしゃるでしょう。皆さんと再会なさり心から安心なさっていらっしゃるでしょう。そして一切の迷いや悩みや苦しみからも救われて心から円満になっていかれることでしょう。
お母様は弟さんと一緒に心から豊かに満ち足りてご成仏なさっていかれます。
そして弟さんと一緒にこれからもずっとあなたや大切な方々をあたたかく見守り続けて下さいます。
お母様や弟さんとあなたとのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。
どうか合間合間にお母様や弟さんに心を込めてご供養なさって下さいね、そしてあなたのお気持ちをゆっくりとお伝えなさって下さい。
あなたの思いをお母様も弟さんも優しく受け入れて下さいますからね。
いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時には必ず仏様がお導きなさって下さいます、そしてお母様や弟さんやご先祖様方があなたを優しくお迎えなさって下さいます。そして皆さんと一緒に再会を喜び合い分かち合うことでしょう。
あなたはこれからもお母様や弟さんとのご縁の中で生きていくのです。どうかこれからもそのご縁を大切になさって下さいね。
あなたがお母様や弟さんにいつも見守られながらお健やかに心安らかに毎日を生きていかれますようにとお母様や弟さんにお祈りさせて頂きます。
ありがとうございます！
心を込めて供養します。
ありがたいお言葉に感謝しておりますm(__)m
