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彼の自死で前を向けません

回答数回答 2
有り難し有り難し 26

私40代 1年半ほど前に離婚 子供二人
彼50代 既婚者でこの春に離婚予定出した 子供一人
彼とは2年程お付き合いをしていました。その彼に今は仕事と子育てに専念したいので別れたいと伝えたところ納得してもらえず。彼が嫌いではなかったのですが。
彼は愛情に飢えている方で、たまに、もしお前と別れたら生きていけない、今の生きがいはお前と付き合えていることだけ、自分の老後が心配でたまらない、将来を考えるとすごく不安なんだと言っていました。
その彼から、別れるなら生きている意味がない、もう死ぬしかない、お前の望み通り消えます、準備は整った下見もしたしあとは踏み台を蹴飛ばすだけ、俺に謝る気持ちがあるなら俺の娘に誤ってくれと。
メールでのやり取りでしたので、私は怖くなってそして本当にそうするのかどうなのか分からず困惑して、必死に引き止めることができませんでした。

その数日後、もう一度やり直せないかと思い彼の元を尋ねると、たまたまご親族の方と遭遇して彼の死を知りました。

私は日々、彼の不安や生き辛さを聞いていながら重く受け止めなかった、あの時話をしっかり聞いて安心させてやればよかったとか、自分にできることがあったのではないか、彼の死を止めれたのではと悔やむばかりです。

彼はその時点ではまだ離婚は成立しておらず、結局ご家族のところに帰ったことになります。

私が彼に関わったせいで彼の家族を悲しませ辛い思いをこれからずっとさせるのだと思うと、申し訳ないですし、そして天罰を受け入れるつもりでいます。

ただ、彼は私を散々恨みながら亡くなり、生きることへのストレスや不安苦悩を抱えながら、それから逃れたいと亡くなりました。

彼は今、生前のそういった自身の辛さから解放されたのでしょうか?
私への恨み人への恨みは、亡くなったあとは残るのでしょうか?
人は最期は帰りたい場所、守られたい場所に戻るんでしょうか?
私への恨みはあるにしても、彼の心の負担が取れていることを望んでいます。

どうか、ご教授ください。よろしくお願いします。

2023年4月24日 18:59

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたにおいて確かめるしかできない

ご相談拝読しました。

お付き合いされていた方のご命終に謹んでお悔やみ申し上げます。とても衝撃的な最後であったため、あなたも混乱が大きいかと思います。ゆっくりと事実を受け止めていきましょう。

人が最後の時をどのように迎えるかは縁(条件・環境)によります。そこに「帰りたい場所、守られたい場所に戻る」という意味づけをしてしまうのは、あなたと彼のご関係ゆえでしょうか。でもそれは事実ではなく、あなたが自責や悲しみなどから思い描いてしまうものなのでしょう。

彼自身が死後どうなったのか。恨みや辛さから解放されたのかどうか。心の負担はどうなったのか。

そういう様々な疑問が生まれてくることでしょう。しかしどこまでいってもそれを確証を持って決定づけることはできません。この目で見ることができませんからね。
そうすると、生きている側の自分の感情の赴くままにああではないか、こうではないかと迷い続けることになります。それは亡くなった人がすることでなく、生きている人がすることです。生きている人が迷っている。

亡き人はただ、命を終えたという大きな事実を示してくれているだけです。そのことを自分の問題として主体的にどう受け止めていくかが大切なのでしょう。

彼自身の死後については推測の域をでない。それならば宗教の物語にゆだねるのはどうでしょうか。

阿弥陀如来という仏様は全ての存在を極楽浄土という苦しみの無い世界に生まれさせて救う。そこでは誰もが煩悩(心の辛さや負担も含む)から解放されると説かれます。

彼自身の死後はそうした宗教の物語におまかせし、あとはその死をあなたがどう受け止めるのか。

無常の厳しさ。命のはかなさ。人間の複雑さ。けれどもその限りあるときに一緒に過ごしたあたたかさ。様々なことがらを通して、あなたがあなた自身のいのちをより深く受け止めようとするエネルギーをいただくならば、いただき続けるならば、彼はけして死んで終わりの存在でも、死んでも苦しみ続ける存在でもないでしょう。

仏様とは真実・本当に大切なことを教えてくれる存在です。あなたが彼とのご縁からそういうものに目覚めるならば、彼はあなたにおいて仏様としてはたらき続けるのです。

彼を偲び、仏様に手を合わせ、教えを聞き、これからあなた自身において確かめていきましょう。

2023年4月25日 5:49
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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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成仏されました。

阿弥陀如来に導かれ
お浄土に往生し成仏されています。
いろいろな思いも全て
阿弥陀如来に救われています。
だから
辛さから解放されて
恨みも残っていません。
たとえ
あなたとのことが原因だったとしても
そういうものも彼の方には残っていません。

でも
あなたはいろいろな思いをお持ちでしょう。
それは当然です。
ただ恋愛関係においては
どちらが良い悪いということはなく
そういうご縁だったということ。
あなたが自責の念を持つのも無理ありませんが
あなたが悪いとは私は思いません。

2023年4月25日 9:24
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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

お忙しい中、お言葉をいただきありがとうございました。
相手がいない今、全ては想像でしか考えることができず、自分を責めてみたり後悔したりするばかりです。
ただ、住職様の「宗教の物語にゆだねてみては」とのお言葉でいくらか心が軽くなりました。彼の心の負担が阿弥陀如来によって解き放たれたであろうと信じれば、私も少しは前を向けそうです。
今回自分の身に起きた事を一生忘れることなく、生きる人間として大切なものは何かを教えてくださる仏様を信じ、私に足りない人への思いやりを仏教の教えから学び実践して過ごしていきたいと思います。
深いお言葉に感謝いたします。
本当にありがとうございました。

和田住職様
お忙しい中、お言葉をいただきありがとうございました。
生前の辛さや悩みに耐えられず、苦渋の決意によって苦しみながら一人で亡くなった彼の死後が心配でいましたが、今は全ての煩悩から解放され阿弥陀如来に救われているとのお言葉をいただいたことで、彼が楽になっているならとホッとしております。
私はまだまだ、後悔や自責などでしばらくは悶々と過ごすことになりそうですが、辛かった彼が心安らかに過ごせる境地に至ったのだと思うとそれだけでも安心しました。
いい歳した私の悩みを真剣に聞いてくださり、また心に残る深いお言葉をいただき本当にありがとうございました。
これからも、仏教の教えを色々なもので学び身につけ丁寧に過ごしていきたいと思います。

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