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煩悩(妄想、悩み)

回答数回答 2
有り難し有り難し 23

先が見えると、現実が安定してると、前向きになり、停滞していると過去の悩みを引きずり出し悩みまくりずっと先のよくない妄想をしては動けなくなって寝込んでしまいます。
いつも過去の悩みを引きずり出しています。

どうしたら前向きにずっとなれるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

すべてがこれからの事なのです

自分の想定範囲内である将来が見えると心は安定しますが、先が見えなかったり、将来に不安があるといらないことを考えてしまいます。ごく普通のことですが、先が見えるというのも、妄想なのです。つまり、安定したり不安になったりというのは、すべて自分が作り出しているものなのです。
現実はあなたの心と関係なしに動きます。そして誰も未来を見ることは出来ません。いくら準備してもうまく行かないこともあり、準備不足でもうまく行くことがあります。本当は予測不可能なのですが、確率という魔法に頼っているのです。
例えばサイコロで1の目が連続で2回出たとしましょう。次に1が出る確率は非常に少ないと思われるかも知れませんが、実は他の目と同じく六分の一の確率なのです。つまり過ぎ去ったこととは関係ありません。すべてがこれからの事なのです。過去は現在の自分を作り、現在の自分が未来の自分を作るのです。

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有り難し
おきもち

鳥取市にある浄土真宗のお寺の住職です。36年間のサラリーマン生活を経て20...
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悩み苦しむのも人生ですから

拝読させて頂きました。
毎日のご生活の中で大変お悩みなさっておられるご様子を読ませて頂きました。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
そうですね…。人生は悩み多きですよね。私もあなたがおしゃるように日々悩みながら生きています。

人間は生きている間悩み苦しみながら生きています。ある意味それが人間たる証です。
他の生き物たちは生きることにただただひたすら一途です。ただひたすら迷うことなく生き抜こうとしています。
人間だけは過去を後悔し、未来を不安に思い、今を悩んで生きています。

ただ時は淡々と流れていきます。行く末を分かっているかのように一分一秒間違うことなく過ぎていきます。
その大きな流れの前では私達人間など本当に儚い存在でしかありません。そのような周りの環境や多くのものごとに囲まれて私達は生かされて様々なものを与えられて生きているにすぎません。ですから私達はその大きな流れの中のほんの一部でしかないのです。
悩み苦しむのも人生ですが、その大きな流れに生かされていることも紛れもない人間の生きざまです。
逆にそのような悩み苦しみや自然の大きな流れも全てを受け入れていくことが人が生きていく中で大切な事ではないでしょうか。

人生は一寸先は闇です。それでも明日は私達に訪れて様々なものごとを与えてくれます。そして私達は独りではありません。孤独ではありません。多くのご縁の中でつながっています。
そして私達には幸運も与えられますし、共に喜びも与えてくれます。

あなたにもこれから多くの幸せや喜びが与えられていくでしょう。
どうか悲観なさらずに己の未来に向いてしっかりと歩んで行ってくださいね。

あなたの未来が多くの方々とのご縁に結ばれて皆さんと共に心豊かに健やかに生きていかれます様心よりお祈り申し上げます。
どうかくじけずに合間に心を休めてリフレッシュしながら明日に向かって頑張ってくださいね。
あなたを心から応援させて頂きます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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「煩悩」問答一覧

「足るを知る」と「向上心」のバランス

明けましておめでとうございます。 全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。   *   「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。   ■質問の内容 ・人間の煩悩はキリがありません ・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です ・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です ・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます ・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの   ■質問の背景 ・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました ・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです ・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました ・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです   ・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました   ■仮説① 行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき 【良さそうな例】 A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分 【悪そうな例】 C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分 D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい   ■仮説② ・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。 ・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である ・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる ・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる ・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある    (例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。 しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。 お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?   少し漠然とした問いで申し訳ございません。 どうぞよろしくお願い致します。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ