縁とはなんですか
お坊さん
生命力の弱いひと、強いひと、世の中にはさまざまなひとがいますが、自然界では生命力の弱い生物はすぐに淘汰されてしまいます。どうして神様は人間だけ、こんな複雑な状況に置くのでしょうか。神様に納得できません( - _- ;)
自分も生命力が弱い人間の一人だと感じています。自然界だったら早々生きていけなくなっていると思います。外因的であれ内因的であれ生命力の強さは同じだと捉えているのですが、「自分から生きていくことをやめた」というのは、まだまだ周囲から偏見や勝手な解釈をされる気がしています。
お坊さんは「縁」という言葉を印象的に使っていらっしゃるように思います。それが自分の疑問に関係しているようで気になりました。縁とはなんでしょうか。仏教的に考えると、なぜ人間だけ生死が単純でないのでしょうか。どのような意味があるのでしょうか。
苦しみの根源: 社会的に良いとされることの押し付け
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
縁ぐわえをいうコトバを知っていますか?
(幼稚園先生」風に)
いいかい、みんな。縁というのはね、神様がくれるものではなく、実は自分で作り出すこともできるんだ。その為にまず知っておいてもらいたいことがある。
今回すもももちゃんがここに質問をくれた事は、すもももちゃん自身の心の畑に縁を加えることになってゆくんだよ。それは置いといて(置いとくのかい)、
畑を耕すのに「くわ」という道具を使って畑の土を掘り返したね。
クワを入れる。くわ入れ。何もなかった土地に、クワを入れて耕して、種をまいたから花も咲くんだ。つまりみんなで縁をくわえたんだ、クワだけに。(シャレかよ)
どんな不毛な土地でも良い縁を加えれば実りが生まれる。
悪く考えたり、悪く働きかけることも縁ぐわえ。
良く考えたり、良く働きかけることも縁ぐわえ。
私がすもももももももちゃん(も、多いし)にこうしてアドバイスすることも縁のくわ入れ、縁加えなんだ。それによって、今後スーモちゃんが(SUMOかい)より良く変わっていけば「よい縁ぐわえをした」という事になるんだ。
もし、すもももちが(ももちかい)「この世はこんなだ、ああ、悲惨だわ」と思いつづけていたとしても、絶えず良い縁を加え続ければ思い描かれる世界観も変わっていく。
和尚さんも初めは、寂しい世の中だと思っていた。
だけど仏教の教えという種を心の畑にまいたから、今やすっかりみんなの心の畑の種まきおじさん、花さかじいさんだ。
和尚さんたちが、それぞれ縁ぐわえをすることですもももちゃん(やっと言えたね)が、すっぱいすもももちゃんから、甘いモモモちゃんに変われば、世界を甘くすることもできるんだ。
カキはシブみが甘さとなるけど、日に当てなければ渋いまま。
スモモもモモも酸味に、太陽の恵みという縁を加えられてはじめて甘くなる。
酸っぱいままじゃないってことが大事なんだ。
今もし、この世が酸っぱく感じるとしたら、自分の心の畑に良い縁のくわ入れをする事。
どんな結果も、縁を加えればより良く変えてゆくことができる。
どんな結果もその結果そのものが、次なる縁となって、新しい世界を築いていくことができるんだ。
「袖触れ合うも多生の縁」と言う言葉をご存じですか?
「袖触れ合うも多生の縁」の「多生」とは前世または
それ以上もっと前の前世に生まれた時の「縁」ということです。
あなたの今もあなたの前世が積み重ねて今になった訳です。
もしかしたら前世で人間では無く他の生物の時があったかもしれません。
その時に、人間だったらもっと強く生きられるのでは?
と思ったかもしれません。
そのおかげで現世は人間になっているのかもしれません。
「どうして神様は人間だけ、こんな複雑な状況に置くのでしょうか。」
人間だからその様な難しいことを考えられるのです。
あなただからこそその様な難しい問題に立ち向かっているのです。
その問題を解決していくのが現世のあなたの人生では無いのでしょうか?
しかしこの人生は神様があなたに与えた訳では無く
前世であなたが来世はこうしようと思い選んで今になっているのです。
神様は決して乗り越えられない試練は与えません。
あなたも無理な人生を選んで生まれてきた訳ではありません。
あなただからこそ出来るのです。
現世で生きていくのを止め、この宿題をまた来世に回すのですか?
それともこの現世で克服しますか?
いつやるの?今でしょ!
この試練を克服してこそまたすばらしい来世が待っていると思います。
あなたなら出来ます。
追伸
アスペルガー障害でも上手に世間に対応して生きている人がたくさん居ます。
普通の人とは違う自分の生活の仕方、自分の勉強の仕方、
世間に対応するやり方、会話の仕方、人との接し方、仕事の仕方など見つけて下さい。
検索するとアスペルガー障害の人がいろいろ
こうするとうまくいきますよ、と言うサイトが見つかります。
縁起
すももも様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「縁」・・簡単には、モノ・コトを成り立たしめる条件のことですが、この世におけるモノ・コトのありようを分析した場合、様々な原因や条件に依存して成り立っているということが言えます。つまり、※「原因と条件に依りて起こり生じる」、「因縁生起」のことで、これを略して「縁起」と呼称します。
もちろん、「縁起」として使う意味は、これだけではなくて、下記の説明のようにもございます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/縁起
仏教において、なぜ「縁起」を重視するのかと言いますと、一つは、この私たちが抱えている迷い苦しみの原因や条件を明らかにすることで、問題の根源を知り、そして、次に問題の解決へ向けて、つまり、迷い苦しみを無くしていく原因や条件を調えていくことで、最終的に迷い苦しみを無くするためでございます。
これはいわゆる釈尊の根本教説である苦諦・集諦・滅諦・道諦の「四聖諦」のことでございます。
更には、「縁起」を理解することで、この世におけるモノ・コトにおいては、縁起により成り立っていないものが何一つとして無いこと、つまり、「実体」として成り立っていない、「空」を理解するためでございます。
すももも様が今、現にそのように存在なされておられるのにも、無数の様々な「縁」に依りて成り立っています。すももも様が何も原因や条件に依存せずにいきなり産まれて、現れて、生きていけているわけではありません。もしも、最初からすももも様が実体として存在するのであれば、ビッグバンも、この宇宙も、地球も、環境も、生命も、進化も、父も母も、何も関係なくに存在できているはずであります。しかし、そうではない自分のありようを理解することで、無数の「縁」に依りて今このように「生かされて生きている」自分のありようを顧みて、有り難さや感謝、報恩を思い、日々を過ごすことが大切となります。
とにかく、迷い苦しみを無くする(滅諦)ための原因や条件を調えていくこと(道諦)で、悟りへと向けて日々精進努力して参りたいものでございます。
※縁起には、更に第二の「部分と全体との依存関係」、第三の「意識作用・概念作用・思惟分別作用により、ただ仮名・仮説・仮設されることに依るという依存関係」もございます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
お返事を頂き、ありがとうございます。「しかしこの人生は神様があなたに与えた訳では無く 前世であなたが来世はこうしようと思い選んで今になっているのです。 」今まで、神様が一方的に難題をふってくるのだと考えていたので、私が望んだことだというアドバイスがとても新鮮で、そういうふうにも考えられるのかぁ!と心が動かされました。感謝です。前世の私にどんなことがあり、何を考えて今に繋がっているのか…。追伸に書いていただいたことも併せて、より自分に合っていて、世の中の役に立てるような生き方を模索したいと思います。
すみません、なぜか二重にお礼が投稿されてしまいました…汗