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死後の世界

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有り難し有り難し 64

相談です。今、15歳なんですが最近
よく死後について不安になるんです。

他の人の相談も見たりしているんですが、
もし無になったら怖くて、夜に一人で
泣いてしまいます。

自分が忘れたくない人を、忘れてしまったり、思い出がなくなったり、会えなくなったりなるのかと思うと、おかしくなりそうです

化学的に証明されてないので、
信じていてもやっぱりこわいです。

死後の世界はあるのでしょうか?
死んだら、意識と記憶はどうなるんでしょうか?
もし死後の世界があったら、そこでは、地球が滅んでも永遠にみんなと暮らせるんでしょうか。

長いですが、よろしくお願いします🤲


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

往還。往って還る。行って帰る。

ご質問拝読しました。
見えない、聞こえない世界
ですからね。
死んだら一体どうなる?
人間にとって、
生きとし生けるもの、
全ての課題ですよね。

愚僧も霊能者ではないのでは、
あるのか、ないのか?
わかりませんよ。

親鸞聖人のお師僧さまである、
法然聖人が、

往生三度になりぬるに、
この度ことに遂げやすし

とおっしゃっています。
三度とは、
インドにおいては
比丘、お坊さんとして、
次は、
中国において
お坊さんとして、
今度は、
日本において、
お坊さんとして、
まもなく終えようとしていますが、
今回は特にスッキリと、
清々しく往生できそうだと。
おっしゃっています。

悩んでも仕方ありませんよ。
誰にもわかりませんから(笑)
だから、
先達、先輩の言葉を
信じるのです。
信じ切るしか、
このわたしにはないのです。

この世界の修行を終えたら、
浄土に戻り = 還る
また向こうで磨き、
また時期が来たら、
娑婆世界に生まれる = 往く

だから、往還

向こうが故郷で
こちらは旅所なんですよ。

仏さまがいらっしゃって、
コンコンと肩を叩き、
そろそろ時間です。

と言われたら還るだけです。

この娑婆世界は
修行の場、
神仏の手足となって、
世のため人のために、
お役立ちできることは、
ないだろうか?

そんな人になりたいものです。

あなたの人生はこれから、
あたまは真っ白になり、
腰が曲がり、
杖をつくようになった頃、
愚僧が浄土から、
迎えに来ますから、
ご心配なく。

ご活躍を祈っていますよ。

あなたなら大丈夫!

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おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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宗教が説く死後の世界

こんにちは。亀山純史と申します。私が考える死後の世界の見方をお話したいと思います。

現在、死後の世界は科学的にはわかっていません。また、将来においてもわからないでしょう。それは、死後の世界とは、実験や観察をすることができない分野だからです。一方、各宗教は死後の世界を説いています。

科学的にはわからないことを、宗教が説いている、ということは、「宗教が説くところの死後の世界とは、科学的な見方による世界ではない」ということです。(宗教の中には、科学の見方と同じ視点に立って、死後の世界が客観的に存在する、と説いている宗教もありますが、少なくとも、死後の世界が客観的に存在する、ということを、客観的に証明することは出来ないと私は考えています。)

しかし、この宗教による死後の世界は、単なる科学的な見方の代用ではない、ということです。つまり、「死後の世界は科学ではわからないから、宗教がその分野を担っている、ということではない」ということです。なぜならば、宗教による死後の世界には、「生きること(どう人生を生きていくべきかということ)への価値観」が含まれているからです。

宗教が死後の世界を語るとき、それは「宗教的な見方」に基づいています。宗教的とは、絶対者を通しての見方です。絶対者とは神様や仏様です。(私は仏教徒ですから、仏教の視点でお話します。)仏教における仏様とは真理(一如)の世界から来られた方(如来)ですが、その仏様の世界、つまり、仏教が説く真理(一如)の世界に基づいて説かれる世界が、極楽浄土です。そしてその世界は真理の世界ですから、それは仏教の価値観に基づく世界です。そうして、この極楽浄土は仏様の世界ですから、それは悟りの世界であって、死後の世界に限定される世界ではありません。でも、極楽浄土は真理の世界ですから、それは死後にも及ぶ世界であり、仏教における死後の世界としても捉えられているのです。

以上が私からの回答です。少しでもご参考になれば幸いです。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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そればっかりはわからない

おはようございます。質問拝読しました。
死後の世界を想像し恐怖する事、私もありました。
こればかりは見てきた人がいないから100%確実にこれというものはありません。この世で確実なのは必ずいつか命は尽きるという事だけです。

答えになっていないかもしれませんが、私がお通夜などでお話するのを簡単に書くと「亡くなった人は往生された、往生とは生まれ往くと書きます。どこに生まれるのか?阿弥陀仏の極楽浄土へ諸仏としてお生まれになり私達に光を届けてくれる」とお話をする事があります。

私もこの娑婆の世界で命を終える時、諸仏の一員となれるよう、今この瞬間を懸命に生きております。

学生時代の友人など永遠に友好な関係が続くと信じておりましたが、この年になりそれぞれ人生があり、ふと思い出してはあいつ元気にしてるかなと思う事はありますよ。

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おきもち

一般家庭の長男として生まれ、会社員を約20年経て浄土真宗の僧侶となりました...
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無記から輪廻説そして極楽浄土へ

釈尊は死後の世界に対しては「無記(むき)」(語らず)だったとされています。

しかし仏教の発展に従って、インドの古典的死後感である輪廻(りんね)説が導入され、それが発展して六道輪廻(ろくどうりんね)説になります。

輪廻(りんね)説とは生まれ変わりを繰り返しているという説で、六道輪廻(ろくどうりんね)説は地獄(じごく)・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅(しゅら)・人(にん)・天(てん)の六道(ろくどう)を輪廻(りんね)するというものです。

その後大乗仏教の興起により、菩薩(ぼさつ)という考え方が出てきて、浄土経典が成立します。

その中の『観無量寿経』の注釈書である唐の善導大師の『観経疏』により口称念仏は理論づけられています。

いわゆる念仏を唱えれば(信を起こせば)西方極楽浄土に行けるというものです。

私はそれを信じる一方で、また科学的な輪廻を信じています。自分の五蘊(ごうん)(体の構成要素のこと)は地に返り、また別な生物へと輪廻するのだと。

脳が死んでしまう以上、死後の意識の存続はありえないと。唯脳論も信じていますからね。

死後の世界があるとすれば、脳が死ぬ間際に見る世界なのではないかと思っています。いわゆる臨死体験ですが、これも民族や宗教によってさまざまと言われていますから。恐らく刷り込みなんでしょうね。

それが幸せであればよいのではないでしょうか?

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おきもち

浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)...
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釈尊が言う死後の世界

が知りたければ、スマナサーラ長老の
アルボムッレ・スマナサーラ『死後はどうなるの?』角川文庫
を読むのが一番楽で速くて安くて(数百円)正確でしょう。
 あなたの望み通りの答えが欲しければ、いろいろ探すしかありませんが。
 一つ、圧倒的な真理がありまして、それは、「死後の世界はあるのか?どういうものなのか?」などと問うことは不正確で、誰でも、自分の一生(とその後)の分しか知りようがないということです。
 たとえば、あなたのお母さんが死後、良いところに生まれ変わったとしても、あなたも、そこに生まれ変わるとは決まっていないということです。各自が、自分のおこないをして、その結果を自分で受け取っています。周りの人は影響を与えたり受けたりしてお互いに縁になりますが、自分の生滅の流れは、誰も代わってあげられません。あなたが来世で天界に生まれても、他の人は畜生や地獄に生まれるかもしれず、あなたは、同じ天界に生まれた人しか見つけられません。今、人間界にいる生命の、しかも身近な人たちのことしか分からないように。
 では、「私は、死後、どうなるのか?」と問えば正確かというと、それも不正確です。「私」という確固としたものがあるわけではなくて、一瞬ごとの様々な行為と結果の連続(無我)ですから、特に将来のことは、どうなるのか、分からないのです。釈尊の言い方は、「あなたがこのような生き方を続けるならば、来世は○○でしょう」と、限定付きで予想するだけです。

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おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。
やっぱり、不安ですが僕の悩みを真剣に聞いてくれる人がいて、安心しました。
死後の世界はあるのかどうか、いつか証明されて欲しいです。
僕はこの世界が大好きです。
今は証明されるのを待ちながら
周りの人に愛を伝えていきたいと思います

「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ