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近しい人の余命宣告に対する心構え

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前回はアドバイスと温かなお言葉ありがとうございました。
私が仲良くさせてもらっている人で、両親の年代位の人がいるんですけど、その人は早くに旦那さんを亡くしまた子供がいない為私を実の娘のように可愛がってくれ、また私もその人を母親のように慕っています。その人と出会った時には既に闘病中で化学療法をしていて、亡くなった母と同じ病気であること。また、出会った当初に私自身も発生した箇所は違うけど同じ病気を患い、手術を受けて化学療法を行い今現在再発は無く経過観察中で、化学療法の副作用による苦しみや辛さもよくわかっているし、似たような経験もしていた為意気投合しました。

ですがその人は、今年に入ってから腹部の痛みがだんだん強くなってきて、痛む箇所も増え、またそのせいで日常生活に支障が出てくる程になり、素人目の私から見ていても「もしかしたら...」と嫌な予感はしていました。既に手術不可能。そして、CT検査の結果の説明を一緒に聞き「もう三年間頑張ったから、苦しくなったらいつでも化学療法やめていいからね」と主治医より告げられ、ああ、この言い方はもしかして、もういつでも緩和ケアに移行してもいいってことなんだな、と。後に主治医から話を聞いたら明確な期間は示さなかったけど余命宣告でした。

それを聞き頭を殴られたような衝撃が走り、目の前が真っ白になり何も考えられなくなりました。両親の余命宣告の時と同じです。夢であってほしいと願うし、また近しい人が…と、心が沈みそうです。本人はもういつ死んでもいいと覚悟を決めて気丈に振る舞っているのですが、内心はショックを受けているというのが見ていてわかりました。

母が亡くなった時「もっと色々してあげればよかった」と後悔したので、次こそはと思えど、変に色々して気を遣わせるよりも、いつもと同じように接して、一緒に過ごす時間が楽しいと思ってもらえるようにするのが一番ではないか、と自分で思いましたがいざとなると平常心を保ってちゃんとそれが出来るのか、取り乱したりしないか…残りの人生を悔いなく過ごしてもらうために自分に何が出来るのか。

間もなく終末期を迎える人ときちんと向き合う為に、覚悟を決める必要があると思うのですがまだ決められません。時間が経てば余命宣告を含めた現実を受け入れられるようになるのか、不安です。

2021年12月10日 21:13

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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死なないでと言わないで

スリランカや東南アジアに根付いている初期仏教の世界では、輪廻が当たり前のこととして受け入れられ、しかも不明瞭な不安を煽るようなものではなく、善因楽果、悪因苦果が浸透しています。
 この世で悟りを開いて勝利を得て、どこにも生まれ変わらず苦の双六を終わらせれば一番よし。そうでなければ、善行為をたくさんして、悪から離れて、良い世界、人間か天界に生まれ変わるぞと頑張っています。幽霊(餓鬼)や畜生、間違っても地獄に落ちないようにしようと励んでいます。
 この人間の一生涯だけがすべてだと思っていないのです。この世ではいろいろ苦労したり仲が良かったりあったけど、そういう楽果苦果はこの世で使っておしまい。来世のための善行為の貯金(功徳くどく)で次も頑張るぞ、という気持ちで死んでいきます。
 本人がその調子ですから、見送る親族縁者も、痛み苦しみなどでくじけそうになりますから、「この体はもうポンコツで使えないから、次はもっと良いところに行けよ」と励まし、功徳貯金が少ないといけないので、「あなたはこういう良いことをした。あれは私にも助かった」などと本人の善行為を思い出させてあげます。
 そういう死に方、見送り方が楽でいいのです。日本はせっかくの幼少時の教育から仏教を捨て、他の宗教も捨て、今を生きるだけの考えでやってきて、死ぬときに不必要に苦しんでいます。日本の価値観、考えのままでは、なかなか明るく見送ることはむつかしいかもしれません。
 悟るまでの無限の輪廻の中で、今回は人間同士として会えた、あなたのおかげで私はとても楽しかった、次も良いところで、できればまた同じ場所で会いたいものだ、などと、生死の連続という広い視野から接すれば、行く人も少しは安心できるかもしれません。
 アルボムッレ・スマナサーラ『死後はどうなるの?』角川文庫をお勧めします。
 

2021年12月11日 10:53
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