hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

納骨について

回答数回答 2
有り難し有り難し 28

納骨の際に入れてダメなものってありますか?(自分でこの判断が正常かどうか分からないのですが、)夫のお骨に妻である私の髪の毛も一緒に入れたいと思ってます。綺麗な髪ではないですが、夫は私の髪を好いてました。私もできることなら、自分の一部を夫の傍に置きたいと思ってます。それ以外に入れてダメなものもありましたら教えてください。

2021年10月8日 8:44

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

象徴・形として

大切なご主人のご命終に謹んでお悔やみ申し上げます。

納骨に際しての副葬品の可否について、世俗的な面については先のお坊さんがご回答くださった通りです。管理者さんやお寺さんに相談してみましょう。

残るはというか、大事なのは宗教的な面、気持ちの面についてであると思います。

もしも規則上で問題なければ、どうぞご主人の好きだったあなたの髪の毛も添えて差し上げてください。
それがあなたがご主人と共にあるという象徴になるのかもしれません。

大事なのは「象徴」であるという点です。

ご主人やご主人の霊魂が物理的にお墓にいるわけでも、髪の毛を添えたからご夫婦が共にいるわけでもないでしょう。

しかしその象徴的行為を通して、ご夫婦がこれからも「共にある」ことを念じます。

「共にある」というのは、あんなことがあった・こんなこともあったと過去の思い出の世界のみに留まることではありません。それでは「共にあった」です。

今これからも「共にある」というのは、ご主人と出会い直し、出会い続けていくということです。

人は亡くなってそれで終わりではありません。先立って命を終えていかれたという大きな事実をもって、大切なことを問いかけてくれる存在としてこれからも共にあるのです。

そのはたらきを仏様として私たちは受け止めます。
仏様とは真実に目覚め、真実を伝えてくれる存在です。
ご主人は命のはかなさ、厳しさ、思い通りになることのない重さ、しかし、だからこその尊さ、そうした命を生きる意味を真に求める深さ、そうした様々な問いかけを仏様としてしてくださるのではないでしょうか。

だからあなたがいつどこにいようとご主人はこれからも仏様のはたらきとして共にあるのです。

そのことを象徴的に形として表した場の一つとしてお墓があるのかもしれません。

形を通して形を超えたものに会う。髪の毛を添えるという形が、あなたにとってそうした意味を持つよう念じております。

2021年10月9日 8:11
{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

墓地の管理規則を見た上で、墓地管理者に相談しましょう

 大部分の墓地の場合、墓地管理規則というものが定められています。墓地使用申込手続き、墓石等工作物設置の基準、埋葬手続き等が定められています。御っ使用されて居られる墓地の管理規則を見てみましょう。管理規則に定めていなくても、「使用細則」等に定めている場合もあります。墓地管理者(霊園事務所もしくはお寺)に副葬品に関する規則があるのかどうか、聞いてみましょう。

 副葬品について管理規則もしくは細則に明記してあれば、それに従っていただくことになります。最近は、合葬墓や合祀型永代供養塔が多く設置されていますが、合葬簿の場合は「副葬品禁止」の場合が多いと思います。

 「墓地管理規則に副葬品に関する規定がない」場合は自由であるかというと、そうではありません。民法に定める公序良俗に反するか、反しないか、ケースバイケースで考えるべきだと思います。

 私なりの考えですが、下記のような場合は断られると思います。
1,墓地区画や土壌を汚すもの。塗料や油や薬品等。
2,悪臭を放つもの。食品や薬品。
3,経年劣化で墓石やカロート内を汚す可能性のあるもの。錆がでるような金属。
4,カロート内で多くのスペースを占拠する大きなもの。故人の遺品だとしても
  大きなものは断られる可能性があると思います。

 さて、ご質問の髪の毛ですが、管理規則で特に禁止していなければ、問題ないと思います。飽くまでも私見ですので、墓地管理者と協議してください。那覇さんにとっても、故人にとっても、良き御供養となりますことをお祈り申し上げます。

2021年10月8日 12:20
{{count}}
有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
このお坊さんを応援する

「納骨」問答一覧

祖母を火葬しました

先日、祖母が亡くなりました。 火葬場で働く私は、自ら希望して祖母を火葬し、きれいなお骨となって収めることができました。 孫である私に火葬されることについて、親戚や知り合いからは「とても良いことだね、ばあちゃんも喜んでいるよ」、「そこまでしなくても」等、様々な意見がありましたが、お坊さんは身内が身内に火葬されることについて、どうお考えになるかお伺いしたく思います。 祖母については、私が生まれた時からずっと一緒に、一つ屋根の下で暮らしていました。いつも優しく元気で、自分より他人を優先する祖母でした。怒られたことは1度もありません。亡くなる数か月前から入院をしており、私がお見舞いに行った1週間後に亡くなりました。 大変お世話になった祖母を自ら火葬したことについて、後悔はしていませんが、ふとした時に「ばあちゃんは孫に火葬されてどう思ったかな」と考えることがあります。理由は、祖母は認知症が進んでいたこともあり、火葬場で働いていることを私が伝えていなかったからです。認知症は進んでいても、話の受け答えは問題ない時期もありましたので、火葬場で働いていることについて、祖母はどう思ったのか聞いておけばよかったと、今になって少し気になっています。 お手数をおかけしますが、ご回答をいただけると幸いです。

有り難し有り難し 7
回答数回答 1

父の納骨について

昨年、父が80歳で他界しました。 残された母の住む実家から、車で2時間半のところに父の故郷があります。父は長男で2人の姉も嫁いでおり、田舎の家は人手に渡り親族は住んでいません。その田舎に先祖代々のお墓があります。すぐ近くの小さな墓地で町内の方が管理されているようです。 すでに遠方に嫁いでいる私の負担を考えてか、父は生前田舎の墓じまいを考えていましたが、自分のお墓はどうするのか決めかねていたようで、本人の意思は聞けないままでした。結局、母の意向で母方の親族が供養されている都心の大きなお寺の納骨堂へ納骨しました。 月命日に母とそのお寺にお参りに行っていますが、今になって田舎のお墓にも分骨してあげればよかったと後悔しています。物忘れが激しくなり急に頼りなくなってしまった母も、「前にも言ったと思うけど…」と定期的に父のお墓のことで後悔を口にします。 今、私の家には手元供養にと片手の掌に乗るほどの小さな骨壺の中に少しだけ父の遺骨があります。その遺骨を父の田舎のお墓に納めて、墓石に名前を彫ることができないかと今頃になって真剣に悩むようになりました。すでに納骨堂へ納めていること、お骨が少量であることから、納骨式は行わずに石材店に依頼して納骨と彫刻だけお願いできればと考えています。その地域の石材店に電話で問い合わせたところ、最近はお寺さんにお経をお願いしない方もいますよとのことでした。 そのお墓は近くに住む父のいとこが墓守りをして下さっており、私達も毎年お盆にはお参りしています。 自己満足のための非常識な行為にも思えますし、親戚に相談したらどう思われるだろうか…と考える一方で、ほんの少しのお骨でも祖父母の元に帰してあげたら、父も祖父母も喜んでくれるのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。 もう納骨を済ませたのだから、このような行為は控えるべきでしょうか? 長々と申し訳ありません。よろしくお願いします。

有り難し有り難し 10
回答数回答 2

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ