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仏教の活かしかた

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今の私は、仏教をどう活かしたら良いか分かりません。
例えば、人を疑ってしまう、死にたいと思う、物事全てをネガティヴに考えてしまう…等。
そういう時から考えを(見方を)変えるのが仏教なのかな、とは思っているもののイマイチ分かりません。
今だけの事、目で見たモノ、肌で感じたモノのみが今で、あとは脳が勝手に作り出し、それはもう過去の事、それが仏教とも思うのですが、なんだか腑に落ちません。

お忙しい中、大変恐縮ですが私にも分かるように教えていただけませんでしょうか?

2022年3月6日 13:51

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

色々な生かし方

拝読させて頂きました。
仏教の生かし方、そうですね…いろいろあると思います。仏教的なものごとの見方や価値観を持ってみることもありでしょうし、生活の中心として篤い信仰を持たれていくこともありでしょう、菩提寺や好きなお寺にお参りなさったり色々な行事に参加なさって交流を深めていくこともありでしょうね。また単純に観光寺院巡りやご朱印帳集めもいいと思います、毎日の生活の中で気分転換・リフレッシュにもなりますからね。
あなたにあった形で仏教とお付き合いなさっていければいいのではないでしょうか、或いはあなたの年齢やこれからの生活状況や未来の生き方によってもそれぞれ向き合い方は自ずと変わってくるでしょうからね。

あなたがおっしゃるように「人を疑ってしまうとか、死にたいと思うとか、ネガティヴに考えてしまうことから考え方・ものごとの見方を変える」のが仏教「今だけの事、目で見たモノ、肌で感じたモノのみが今で、あとは脳が勝手に作り出してそれはもう過去の事」それが仏教という見方もありますよね。そういう見方や考え方を突き詰めていくのも仏教的な価値観ですね。

例えば自分のことでもちょっと手放してみて距離を置いて客観的に見つめ直してみることもいいかもしれません。
今目の前にあるものでも・些細なことでも気がつくといつの間にか感情的になって自分のエゴをむき出しにして振り回してしまうこともあるものです。しばらく経ってからあの時なんでムキになってしまって強硬な態度や言葉を言ってしまったのか、余計なことをしてしまったのかと反省したり後悔することもあります。
そうした場合にもやはり我がことであってもちょっと一息1分位ゆっくりと呼吸して荒だった感情を整えて沈静化してみて、もう一度冷静に他人事のように客観的に見直してみることもいいかもしれませんよね。

ものごとも人も状況も環境も常に移り変わっていくのです。今の状態はほんの一瞬のことでしかないのです、ほんのわずかな間のことでしたありませんからね。

例え話ですが…どんなに某国大統領が必死になって他国を侵略し我がものとしても、100年後彼はどうなっているでしょうか?彼の名は様々な形で後世に伝わるでしょう、けれど100年後彼はそこにはいません。彼の宮殿も領土も権力も部下も今彼のものであっても、いずれ彼のものではなくなります。「諸行無常 栄枯盛衰 勝者必滅」です。

2022年3月6日 16:52
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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修行

実際に瞑想や念仏などの修行を日常生活に取り入れてみてはどうでしょうか。
身体、口(言葉)、意識の三つ(三業)に仏教的な動きを経験させてあげると、新しい発見があるかもしれません。

2022年3月6日 21:43
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様
ご回答をいただきまして有難うございます。
気候も良くなってきましたし、御朱印集めもしたいと思いました。お参りをする事で、いろいろな出会いや気づきもあるかもしれないと思うと楽しくなります。
また、振り替えると自分のエゴからまわりを振り回した経験もなきにしもあらずです。一呼吸し、客観的に見て同じあやまちを繰り返さないようにしたいと思います。
有難うございました。

願誉浄史 様 
先日はご回答をいただき、有難うございました。
今朝は晴天なので、空気の入れ替えをし、お経を唱えてみました。なんでしょう、からだの中も入れ替えしたように爽やかな感じがしました。 

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ