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お坊さんは煩悩を持ちますか?

回答数回答 3
有り難し有り難し 88

お坊さんは怒ったり、嫉妬したり、だれかを嫌いになったり、ぜんぶめんどくさくなったり、悲しくなったり、頑固になったりするのでしょうか。

私は時々、煩悩まみれの人間であることがいやになります。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

はい

お坊さんも人間ですから当然煩悩を持ちます。死ぬまで煩悩まみれです。

でも、煩悩を煩悩と知らずにいたずらに煩い悩むだけでなく、煩悩を煩悩と知ることで煩悩と上手く付き合う道を求めることができます。

「煩悩まみれの人間であることがいやになる」ことも煩悩の所為であるなあと味わいます。

煩悩を私が持たされる不当なものとして排除したくなる気持ちだけでは煩悩に振り回されるだけですが、煩悩こそ私をこの瞬間瞬間に成立せしめる私自身なのだと受け止めると視点は変わります。

そしてその煩悩まみれの私たちをこそ目当てにされたのが仏様ですから何とも有難い事です。

南無阿弥陀仏

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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ある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ある!! 困ったものですね、お互いに。。。

しかしながら、大きな氷が溶けた時ほど、水は多いものです。

基本、いつでも煩悩は悪者扱いなわけですが、煩悩こそを仏道を完成させるための材料にしてしまう画期的な仏教もありますので、興味があればいつか学んでみるとよいでしょう。

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おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
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諦めずに

hasu様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お坊さんだからと言っても、煩悩が無いわけではありません。

世間的には、お坊さんだからきっと煩悩が少ない、大丈夫なのではないか、と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません・・

悟りへと至るためには、悟りの妨げとなっている煩悩障と所知障というものを断滅しなければなりませんが、まず、煩悩障の断滅のためにも相当な智慧と福徳の二資糧の集積が必要となります。

たかだが、僧侶となるための2、3年の修行ぐらいではとてもとても・・いや、あるいは、10年、20年・・例え50年修行をしたところでも、そう簡単に煩悩障すら少なくすることは難しいものであります・・

しかし、だからと言って諦めてしまえばそれまでとなります。

悟りへと向けて、悟るためのしかるべき因縁(原因と条件)としての二資糧をとにかく少しずつでも積み進めていくことが大切となります。

あまり嫌悪され過ぎず、無理だと諦められずに、一歩でも共に前へと仏道を進めて参りましょう。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

★吉武文法様★
ありがとうございます。
ありがたいお言葉、読むたびに気づきがあります。
読むたび感動しています。

めんどくさいことばかりだと思っていた世界が一転、
ありがたいことに囲まれた世界に思えます。

私に不安、幸せ、緊張、いろんなことを感じさせてくれるすべてに感謝。
ご回答、本当にありがとうございました。

★転落院様★
ご回答ありがとうございます。
大きな氷が溶けた時ほど、水は多い、勇気のわくお言葉です。

これから私が困難と思うことにであったとき、必ず思い出してふんばります。
仏教、とても興味あります。

ご回答、本当にありがとうございました。

★川口 英俊★
ご回答、ありがとうございます。

自分で自分を裁き、自分をいつも痛めつけているのは自分だと気がつきました。
自分をたたくのはやめて、いまこの瞬間に集中して、
一瞬一瞬を大切に生きていきます。

ご回答、本当にありがとうございました。

お坊さん、みなさん、本当にありがとうございました。

「煩悩」問答一覧

「足るを知る」と「向上心」のバランス

明けましておめでとうございます。 全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。   *   「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。   ■質問の内容 ・人間の煩悩はキリがありません ・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です ・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です ・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます ・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの   ■質問の背景 ・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました ・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです ・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました ・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです   ・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました   ■仮説① 行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき 【良さそうな例】 A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分 【悪そうな例】 C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分 D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい   ■仮説② ・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。 ・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である ・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる ・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる ・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある    (例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。 しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。 お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?   少し漠然とした問いで申し訳ございません。 どうぞよろしくお願い致します。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ