気持ちの切り替えが出来ない
他の人の事をうらやんでその雑念を振り払えない。振り払おうとすると余計に苦しくなります。人は人、自分は自分であると気持ちの切り替えが出来ない。いつも将来の事が気になる。社会不安障害と言うべきでしょうか?
仕事はしていますが給料が低い為、毎月これで一ヶ月やっていけるのかどうか恐怖心にさいなまれます。
極度の加害恐怖症
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それこそがはからいなのです はからい を やめれば救われる
あなたを否定しませんのでご安心を、ですが、ご質問にもありますが、
・気持ちを切り替えよう…としなさんな。
・振り払おう…としなさんな。
・社会不安障害でしょうか?…とかイチイチ名前付けて暗示にかかりなさんな。が結論Aです。
まず、あなたを全否定しているのではなく、そういうあなたを損ねるマイナスな「考え方」だけ改善させていただきます。
人間考え方だけ変われば救われるのです。
あなたは「何かやったほうがよい」「よかれ」と思って頭の中でアレコレやるわけですがその結果、アタマの中の繊細なヒダを傷つけて、苦しんだのでしょう。
苦しくて当然です。そういうものです。だから、解決の方法自体を、考えでやろうとしてはいけない。それは泥水で泥を洗うようなもの。泥酔者に酒を飲ませるようなもの、です。
禅的にはこうです。
「眼は一方から他方に視線を遣れば、自然に景色が切り替わる。
耳は今聞いている音を聞けば前の音皮切り代わっている。」
これ、真実でしょう。誰でものハタラキでしょう。
一切力は不要です。だから、誰でもできますし、私もやっていますし、無為、力ぐわえなし、手続きなしなのです。
仏教仏道はみなが複雑化、特殊化しますが、特殊な事ではありません。
自分が自分の天然の素晴らしい働きに❝きづく❞ ❝ああ、こういうことか、とわかる❞ことだけで救われるのです。
何故救われるかといえば、それによってアナタの望む切り替わる、ようになるはずです。
切り替わるということは
「前のことから離れた、苦しい状態から解脱、抜け出し、はなれた」ということでしょう。
つまり、もう、切り替わっているのです。他にこれ以上何かを切り替える必要がありますか?もう極楽にいるのに、他土を求める必要はありません。
お金は必要だ、稼がなきゃ状態にならないと真剣に求めません。
でも、このように私どもに言っているうちは、まだまだ黙って一生懸命に儲かるように稼いでいる人よりゆとりがあると思います。これ以上はやばい、もうだめだ真剣にやらなくちゃ、背水の陣、飢餓状態、がけっぷち状態を真剣に考え、設定されることをお勧めします。
爆発的に働く気持ちがノーミソから溢れだすでしょう。
不安心・恐怖心への対処法
ヒロイズム様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「比べること」による悩みのご質問、これまでにも誠に多く扱わせて頂いております。ここ最近でも下記の問いのようにございました。
問い「自分より稼いでいる友人との付き合い方が分かりません」
http://hasunoha.jp/questions/425
問い「父が亡くなって3ヶ月」
http://hasunoha.jp/questions/404
「比べる」ことは、今の自分の立ち位置や立場、評価、価値を確かめる上で必要ではありますが、問題は、「慢」(慢・過慢・慢過慢・我慢・増上慢・卑慢・邪慢)の煩悩に苛まれてしまうことになってしまうのがいけないこととなります。
問い「どうすれば自信がつきますか?」
http://hasunoha.jp/questions/348
「・・あなたご自身も、元々優劣はありません。優劣は、ただ色々な関係性の中において一応は相対的に判断ができるものの、実体として、固定して捉えることができないものであります。あなたご自身はあくまでもあなたご自身として、現実に即してやれること、できることで頑張っていかなければならないのであります。・・」
そして、恐怖心、不安心の悩みのご質問も多く、最近では下記の問いにて回答させて頂いております。
問い「何をするのも酷く恐怖し、先に踏み出せない」
http://hasunoha.jp/questions/497
「・・とにかく恐怖心は自分自身の心が作り出してしまっている妄想によるものがほとんどです。その妄想に負けないように冷静に現実のあり方をしっかりと分析して、その原因の一つ一つに丁寧に対応していくことで解決を目指されてはどうかと存じております。・・」
問い「現在の一瞬だけを強く生きるコツ」
http://hasunoha.jp/questions/308
あくまでも自分は自分として、現在の一瞬一瞬にできるだけ集中して、現実に即してやるべきこと、成すべきことに努力していけるかどうかが大切になるのではないかと存じております。
川口英俊 合掌
誰しも
ヒロイズムさま
なごみ庵の浦上哲也です。
他者をうらやみ、将来が気になり、これでやっていけるかと恐怖心をおこす。
人は誰しも、多かれ少なかれそういった思いを持っているのだと思います。でもそれを表面に現すか、自分の中で苦しむのか、趣味や酒で紛らわすのか、それぞれに対処しているのではないでしょうか。
その思いを打ち明けて頂いたヒロイズムさんは正直な方だと思いますし、またその思いをお出し頂けるhasunohaに自分が関わっていることを、嬉しく思います。
悩める時、苦しい時はどうぞhasunohaにご相談下さい。また、実際にお寺を訪れて、話を聴いて下さるお坊さんもいらっしゃると思います。頼るに足る仏教が、お寺が、僧侶が、身近にも必ずいらっしゃると信じています。