お寺の紹介
龍口寺の創建と現在の龍口寺
延元2年/建武4年(1337年)、日蓮が入滅した後、弟子である日法が「龍ノ口法難霊蹟」に、処刑の際に首の座に敷かれたという「首敷皮」と「自作の祖師像」を安置し、敷皮堂という堂宇を建立しました。これが龍口寺の始まりとされています。その後、慶長6年(1601年)には、腰越・津在住の日蓮宗信徒の島村采女が寺領を寄進し、本格的な寺観が整えられました。明治19年(1886年)までは専従の住職を置かず、龍口寺輪番八ヶ寺が交代で寺を維持していました。
現在、龍口寺の住職は16世・鈴木日沾貫首で、横浜市金沢区の安立寺から晋山しました。また、池上法縁五本山の一つとして活動しています。
現在、龍口寺の住職は16世・鈴木日沾貫首で、横浜市金沢区の安立寺から晋山しました。また、池上法縁五本山の一つとして活動しています。
日蓮宗の開祖・日蓮と『立正安国論』
日蓮宗の開祖である日蓮は、天災や人災によって国内が混乱し人心が頽廃する原因は、幕府や諸宗が正法に帰依していないからであると考えました。彼はその考えを『立正安国論』として文応元年(1260年)7月16日に著し、北条時頼に提出して国家諌暁を行いました。しかし、幕府はこれを拒絶し、逆に国家への反逆と見なし、平頼綱に命じて弾圧を加えました。
日蓮上人にまつわる逸話と龍口法難会
龍口寺には日蓮にまつわる逸話が残されています。1271年に幕府によって捕らえられた日蓮は、処刑を言い渡され龍ノ口刑場に連れて行かれました。その途中、ある老婆からゴマ入りのぼたもちを渡されました。そしてついに処刑されるという瞬間、江ノ島の方から光るものが飛んで来て、役人たちは目がくらんで死刑執行ができなくなったといいます。
この逸話にちなみ、毎年9月11日〜13日に行われる「龍口法難会」というお祭りでは、災難除けのご利益があるとされる「難除けのぼたもち」が参詣者たちにまかれます。龍口法難会は多くの人で賑わうお祭りなので、ぜひ一度足を運んでみてください。
この逸話にちなみ、毎年9月11日〜13日に行われる「龍口法難会」というお祭りでは、災難除けのご利益があるとされる「難除けのぼたもち」が参詣者たちにまかれます。龍口法難会は多くの人で賑わうお祭りなので、ぜひ一度足を運んでみてください。
境内の見どころ
山に囲まれた境内には、見どころスポットがたくさんあります。日蓮が幽閉された洞窟や、五重塔、仏舎利塔などがあります。本堂の裏手東側の山には、神奈川県で唯一の木造本式の五重塔があります。西側には仏舎利塔があり、周辺は厳かな雰囲気です。
境内には桜の木が植えられており、春にはお花見をしながら参拝できます。秋には美しく紅葉したイチョウも楽しめるので、季節を感じながらゆっくりと過ごしてください。
境内には桜の木が植えられており、春にはお花見をしながら参拝できます。秋には美しく紅葉したイチョウも楽しめるので、季節を感じながらゆっくりと過ごしてください。
アクセス・地図
所在地
251-0032 神奈川県藤沢市片瀬3-13-37
TEL
0466-25-7357
アクセス
藤沢・鎌倉方面より 江ノ島電鉄 江ノ島駅下車 徒歩3分
大船方面より 湘南モノレール 湘南江の島駅下車 徒歩3分
新宿・町田方面より 小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅下車 徒歩15分