順教寺は、1574年（天正2年）、教春（きょうしゅん）によって開基された浄土真宗本願寺派の寺院です。戦国の世の混乱の中に、人々の心の安らぎの場となるべく、その法灯がともされました。

その後、1663年（寛文3年）、第二世・正順（しょうじゅん）の代に、現在の地へと移転。以降、地域の人々とともに世代を超えて仏法の教えを紡いできました。

現在の寺地は、かつて吉川経好（のちの市川経好とも）公の「土居屋敷」であったとも伝えられています。その名残は、境内に今も残る石垣に見ることができます。

長きにわたり、歴代住職が阿弥陀仏の教えを守り伝えてきた順教寺。これからも地域とともに歩み、いのちとつながりを大切に仏教のこころを、次世代へ手渡してまいります。