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皆様からの「おきもち」が子どもたちの笑顔になりました🍁

hasunohaには、「おきもち」という仕組みがあります。

お坊さんから有り難いことばをいただいたときに、お坊さんへの喜捨や、hasunohaへの応援としてみなさまの任意でお支払いただくお金です。

そんな「おきもち」に関して嬉しい出来事がありました。

回答僧の Kousyo Kuuyo Azuma さん(栃木県・一向寺)が、「おきもち」をお菓子にかえて栃木県若年者支援機構 の子どもたちに寄付してくださったのです。

支援機構の職員の方々や子どもたちはとても喜んでくれました!

ご寄付ありがとうございます!

生徒たちの学習への姿勢を保ち、子どもたちと関係を築くためには、いただいたお菓子などを休憩時間にいただきながら、ゲームをしたり雑談をする時間がとても大切です。初めて食べるお菓子もあるようで「これなんですか?」と聞く子もいましたが、一口食べた瞬間に「もう1個ください!」「それはダメ!!笑」というような、生徒と先生間のやり取りもありました☻

日々がんばるためには、楽しみも不可欠です ♪

栃木県若年者支援機構とは

こどもや若者へ向けた学習、就職、食事などの支援活動を行う団体です。学校に行けない、働くことができない、家からでることができない、生活が苦しいなど様々な課題を抱えている子ども、若者と向き合い、個別の課題を克服できるように伴走します。

栃木県若年者支援機構 HP

届けられたお菓子

栃木県佐野市の和菓子屋 金禄 さんの、飛駒 卵カステラ 150個などをお届けくださいました。佐野市飛駒町のきれいな水と空気によって育まれた卵が使用されています。まさに地産地消ですね✿

今回の寄付は、おてらおやつクラブ との連携により実現しました。

おてらおやつクラブとは

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。

おてらおやつクラブ HP

「おきもち」によって素敵な循環が生まれました

“幸せを分かち合う社会”の実現を目指して

世の中、サービスを受けるのに対価を払うのは当たり前、対価を払わないと商品もサービスも買えません。

そんな中、純粋にお坊さんのお話に感謝された方からの「おきもち」は、質問者と回答者のつながりによって生まれる「善意のモデル」です。

それが顔も見えないインターネットを介して行われていることに、ニッポンにはまだまだ明るい未来が残されているという手ごたえを感じています。

さらに、あなたのおきもちで、どこかの誰かが笑顔になっている。

こんな素敵なことはありませんね。

最後に、仏教的価値観に基づいた、現代社会が考えるべき幸せな社会のありかたのヒントをご紹介します。

ミャンマー初の統一王朝・バガン。
その都のあった場所には、見渡す限りの平原に3000もの仏塔や寺院が林立している。

こうした仏塔や寺院の多くは、王や一部の権力者が建立したのではないという事実。何と、ごく普通の民衆が持てる財をなげうって築き上げていたという。

なぜ、そんな事ができたのか?
そして、彼らは何を求めようとしたのか?

ミャンマーのバガン遺跡を中心に、功徳を通じ富が人々の間に巡らされ、幸せを分かち合う姿を描きました。番組のテーマとなったのは「功徳」です。しかし、取材当初はこの言葉に非常に面食らったものでした。・・・日本で生きる僕には心の底から理解できる感覚ではありませんでした。

そんな折、バガンの小学校で寄進を行う機会に恵まれました。

少しばかりのお金でしたが、受け取る先生たちの笑顔、感謝の言葉、なんとも清々しい気持ちになったのを覚えています。後日そのお金は机と椅子をそろえるために使われたと聞き、さらにその気持ちが増幅しました。

あぁ、ミャンマーの人々が口をそろえて功徳というのは、きっとこの気持ちを感じているからなのだ、そう思うと共に、バガン遺跡から見えてくる叡智はきっとこの感覚をヒントにすれば分かってくるのだ、と腑に落ちた瞬間でもありました。

 日本に比べればまだまだ彼らの暮らしは裕福とは言えません。しかし人々の心の豊かさはどうでしょうか?

例えお金は無くとも彼らはいつも笑顔で心に余裕を持ち生きている、それがミャンマーの取材を通して感じた人々の印象です。今回の番組が少しでも多くの方に、幸せのあり方について考えて頂けるきっかけになれば幸いです。

NHKスペシャル「黄金の仏塔 祈りの都~ミャンマー バガン遺跡~

文・hasunoha編集部
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