あなたが『ご自分を奮い立たせるお言葉』を求めておられますから、何かを申し上げることは出来ますが、かなり厳しい表現になってしまいます。…ですので、今は止めときましょう。
　人からもらった言葉ではなく、自分で人生を考えましょうよ。
　考えることと、悩むことは違います。考えるには材料が必要なのです。端的に申せば、経験であり、知識です。それらを手っ取り早く手に入れるのは難しいですが、図書館や書店に並ぶ「自己啓発本」などを読むのも一つの方法かと思います。
　そういった本をバカにする方もありますが、まずはどれでも読んでみることだと思います。自分以外のお方の考えを知ることはとても大切です。
　また、これまでの御僧侶方の回答についてなかなかこれだと思えないようなことがあったかも知れません。でも、結局は自分で判断し、自分で思う道を歩み、自分でその結果を引き受けるしかありません。
　退職はもう決断されたことですよね…既に次のステップに進んでおられるのです。振り返る（後悔する）ようなムダな時間はありません。
　考えて、求めて、探して、必死に生きて下さい…誰もあなたの人生を生きられないし、誰もあなたの人生の責任を取ることは出来ません。
　一つ申すなら、今の日本で一つ二つ、三つくらい失敗しても死ぬことはありません…舐めているようにお感じになられたら、お詫び致します。私は学生時代にこの言葉を先輩から聞いて、ずいぶん安心できました。
　今の私はあなたに、仏様が決してあなたを見捨てない事実をお伝えします。仏様はホントにあなたに対してあきらめが悪くて、結論出されない、どこまでも優柔不断な、いいえ どこまでも尊く、ありがたい存在であることを申し上げます。もう一丁、頑張りましょうか…私もそうしますから…。

小林　覚城

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